北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

二宮翁夜話

2007-02-10 23:40:57 | Weblog
 見るべき雪像を見なかったことがブログでばれて、うちの奥さんに怒られました。やっぱり明日行かなくちゃ。

【二宮翁夜話】
 2月の23日に、苗穂地区の皆さんからちょっとしたお話を聞かせて欲しい、という依頼を受けています。

 以前、この地区でパネルディスカッションのパネリストとして登場したことがあったのですが、そのときにこの地区で開拓に着手した大友亀太郎について触れたのが印象的だったようなのです。

 そのときは、地区の歴史のなかで敬すべき先達の大友亀太郎と、彼が開削して札幌開拓の礎となった大友堀について話をしたのでした。

 そのためか、今回は仮題として「近代遺産を活かしたまちづくり」でどうですか、と言われていて、そのタイトルでまちづくりについてお話をしようと思っています。

 そこで改めて大友亀太郎や東区の歴史、大友堀、二宮尊徳翁夜話などについて本を読んでいますが、お話の組み立てをどうしようか頭を整理しているところです。

 関係者の知人にそんな話をぽろっとしたところ、「パワーポイントのファイルができているなら送ってくださいね」と言われました。

 そこで「お決まりの話題ならファイルもありますが、『一品もの』のお話なので作り込んでみていますよ」と返したのですが、「『一品もの』ですか、そりゃいいや、ははは」と笑われました。

 まあこうしたお話をする度に、頭の整理がつきつつ紙芝居ができて行くのですが。

    *   *   *   * 
 
 さて、そんなわけで最近は毎晩のように「二宮翁夜話」を改めて読んでいるのです。

 二宮翁夜話。著者は尊徳翁の高弟の一人であった福住正兄(ふくずみまさえ)です。
 
 尊徳の生前の言葉を拾った書物や、尊徳自身の筆による著書も多い中で、この二宮翁夜話はその平明な語りによって、報徳の教えを世に広める上で特筆すべき一書であります。

 現在読んでいるのはこれをさらに現代訳した現代版ですが、名著の価値を損なうことなく実に読みやすくなっています。

 著者の福住正兄は、始めは大沢政吉という名でした。尊徳に弟子入りし6年間を勤めたところで、兄が入り婿の話を持ち込んだことから慎んで退塾することになりました。

 ところが入り婿の話は二つあって、一つは小田原の富豪で、もう一つは遠縁にありながら家政すこぶる傾いた箱根湯本の福住家でした。

 彼は迷うことなく福住家を選び、福住の名を継いだのでした。

 その後の彼の働きは目覚ましく、報徳仕法によって小田原領内の立て直しに力を尽くしたのでした。何度かの大風や大火事にもめげず、対策に奔走し、村々を立て直していったのです。

 当時大地獄・小地獄と呼ばれていた地区を大涌谷・小涌谷と改めたことをはじめ、道路改修を行うなど、地域へ貢献し続けたのでした。

 まさに明治を切り開いた地域のリーダー像そのものですね。

 さてさて、大友亀太郎から二宮尊徳ときて、報徳に話が及んで、話の素材は広がる一方です。

 そろそろまとめなくては。   
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4 コメント

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Unknown (たびびと)
2007-02-12 10:32:47
師匠!3月2日の「北海道の開拓と開拓の歴史(課題)」でも大友亀太郎氏の偉業は聞かせていただけるのでしょうか?
楽しみにしております。(*^_^*)
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そっちもあったか! (管理人)
2007-02-12 13:05:20
 そうでした、そちらの話もありましたね。

 開拓の歴史といえば、大友亀太郎にも話を及ぼさなくてはなりますまい!

 よろしくお願いします。
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Unknown (tenman)
2007-02-12 22:22:44
むむ、3月2日の「北海道の開拓と開拓の歴史(課題)」とは?「一品もの」のパワポも使った大友亀太郎のお話もあるのかしら?だれでも参加できるのでしょうか?よろしければ詳細をお知らせ下され。
返信する
3月2日は (管理人)
2007-02-14 02:02:23
 この日は、札幌市の観光協会から、我が職場として慣行に関する話題を提供して欲しい、と講演を依頼されているものです。

 どうせだから、観光ガイドの皆さんが聞いてガイドの参考になるような、開拓の話題を提供しようと思っています。

 そうか、ここでも大友亀太郎と報徳の話ができますねえ。時間の割り振りを考えてみようっと。
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