私には弟と妹がいるのですが、末っ子の妹が昨日亡くなりました。
享年62(満61)歳は現代日本ではまだ若く残念です。
3年ほど前からガンがわかり、しかし分かった段階で既に骨に転移していたとのことで、その段階でステージⅣでした。
その後投薬治療で一進一退を繰り返していたのですが、先月になり体調が悪化しがん専門の病院に入院。
その後投薬治療の効果が見られず逆に副作用の方が強く出るようになったことから緩和ケアに切り替えての入院生活でした。
一週間前にはまだ会話らしい会話ができていたのですが、その後に呼吸の苦しさを訴えるようになり、ドクターの判断で鎮静剤を少しずつ強めてできるだけ寝ているようにして苦しさを取り除くケアをしていただきました。
緩和ケアの病棟に入る段階で、延命措置や行わないということに旦那さんと共にサインをしており、静かな最期を待つという時間が過ぎました。
妹夫婦とは晩年、それほど密な付き合いはなくて、二人でまあそこそこ暮らしているのだろうと思いましたが、半年ほど前に妹ががんであることが分かり、それでも特に入院もしていないことから投薬治療でがんと闘っているのだろうと思っていました。
入院したと聞いてからやおら見舞いに駆けつける頻度が増えて、「この一カ月で数年分くらい会ったな(笑)」と言っていたのですが、最後の数日はとうとう意思の疎通ができなくなりました。
火曜日までは手を握ると握り返す力があったのですが、両親を連れて見舞いに行った水曜日からはもう握り返してくれることがありませんでした。
亡くなったとの報せは昨日の夕方のことで、既に看護師さんの処置を終えて眠っているような穏やかな顔だったのが救いです。
旦那さんからは「あなたしかわからないサブスクなんかはみんな契約を解除しておいてよ」と言われて一つずつ病床のスマホから手続きをしていました。
がんはぎりぎりまで自分の意思が語れるとはいえ、家の整理などは旦那さんが訳の分からない妹の本やら持ち物の整理に翻弄され大変だったかと思います。
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妹の死は残念なことですが、そこから残されたものが教訓を得るとしたら、ひとつは体調の管理は自分だけでなく周りの人たちのためでもあるという自覚をもって、健康診断は真面目に受けて、不調なところは治療をしていただくということでしょう。
もう一つは改めて身の回りの整理整頓は普段から少しずつやっておく方が良いという事でしょうか。
その煩悩を断ち切るきっかけにしたいな、と思います。
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実はそんな報せがいつくるか、というなかでの眩暈の発作で何もできず苦しんで時間があったわけで、旦那さんには迷惑をかけました。
今は無事に元に戻っています。
通夜、葬儀は明日明後日ですが、家族葬で静かに見送ることにしています。
御香料ならびにお花など謹んでご遠慮させていただく失礼をお許しください。 合掌
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