北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

一気に三人も~ノーベル物理学賞受賞

2014-10-07 23:15:42 | Weblog

 夕方に素晴らしいニュースが飛び込んできました。

 2014年のノーベル物理学賞で「明るい省エネ型の白色光源を可能とする効率的な青色発光ダイオードの開発」が評価されて、赤崎勇名古屋・名城大学教授、天野浩名古屋大学教授、中村修二米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の3氏に贈るという発表がありました。

 NHKの夜七時のニュースでは、受賞に繋がった業績と名城大学の赤崎先生のインタビューが何度も放映されていましたが、受賞に興奮することなく、口数少なく「成否はともかく、やりたいことをやってきただけ」と朴訥に話される姿に古武士のような気高さを感じました。

 ノーベル賞を取ることは目的ではなくて、自分が信じて打ち込んだ研究の成果の結果としての他人の評価があるだけのこと。

 無理だと言われた青い光を放つ発光ダイオードを実現した窒化ガリウムは1973年から研究してきて1989年に青色発光ダイオードづくりに成功したというのですからもう40年以上にもなるわけです。

 
 研究者に対するメッセージを求められて赤崎先生は、「そんなに偉そうなことは言えませんが、あまり流行の研究にとらわれるな、ただ自分がやりたいと思ったらやりなさい。仮になかなか結果がでにくくても自分がやりたいのだったらやる。それが一番だと思います」と答えていました。


 別な番組ではカリフォルニア大学の中村教授がインタビューを受けて、「日本の研究者が海外へ出る事例が多いと思うが、日本と研究環境はどう違うのか」と問われて、「アメリカは研究者が日本に比べて自由に研究ができる。日本は年功序列を始めさまざまなしがらみがあって、そういうかんきょうになりにくい。特にアメリカには思いついたことをすぐにビジネスにできるベンチャーキャピタルがしやすい。それに投資する投資家もいる。日本もそういう環境になると良いですね」と言っていました。

 日本は今でもすごいけれど、構造改善をすればもっとすごいことになりそうです。

 ノーベル賞はいくら業績があっても死んでしまっては受賞できません。赤崎先生は85歳とのことですが、長生きしておられるばかりでなく、「(青色発光ダイオードも)まだまだ効率化の可能性があるわけで、まだまだやることはいっぱいある」と言っておられました。

 このおかげで世界は明かりを灯すことに省エネを果たすことができて、世界を変える発明になったという評価ですが、まだまだ可能性はありますね。

 とても嬉しくて誇らしい一日となりました。

 

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