今日は都市計画学会の理事会がオンラインのリモート会議で開催されました。
理事会がリモートで始まった一年くらい前には、「やっぱり顔を見てやらないと意思疎通が図れない」とか「会議が終わった後の懇親会にこそ意味がある」などと、通常との違いに不平を述べていた人が多かったのですが、一年経ってみると、これが新たな日常になりました。
何と言っても、飛行機に乗ったりして移動することがないので体が楽。
おまけに会議の始まるギリギリまで自分の仕事ができて、終われば会議から退室すればすぐに自分のプライベートに戻ることができます。
会議のための出張って、やっぱり時間と体力の無駄だったのかなあ、と思うのがポストコロナの新たな日常になりそうです。
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さて、そんな学会の会議ですが、今日は表彰委員会という会議も開催されて、年に一度、この学会に大きな貢献をした方を名誉会員として推挙するという打ち合わせをしました。
今回は1名の推薦の話で、それはすぐに了承されたのですが、意見交換の中で面白い話題が出ました。
それは「会への貢献者を表彰するという話なのですが、その対象者は必ずしも会員でなくても良いし、会員外でも我々の活動を側面から応援してくれているような方でも良いのではないかと思うのです」という意見でした。
「具体的には、ブラタモリというまち歩きの番組そのものとか、それを軽妙に案内してくれているタモリさん本人とか、ね。ブラタモリを観ていると、地形や地物、歴史からなるまちづくりが面白いかを上手に表現しています。『まちづくりとは』と難しい説明をするよりは、ブラタモリを観ている人には『ああ、あれですか』ときっと強く伝わると思います」
今、高校で来年4月から新しく『地理総合』という科目が登場して、なにがしかの形で高校生が世界や自分たちの地図を学び、そこで起こっている地域の問題を考えようとしています。
そんな子供たちにも難しい講義をするよりは、感心しながら笑いながらまちづくりが学べるテレビ番組は非常に参考になることでしょう。
そんな番組やタレントを表彰するというのは面白いアイディアです。
何事も楽しそうに伝える力って大事なのです。