札幌市役所が「業界の担い手対策プランを作りたい」という意向で、それに向けた会議が開かれました。
公共工事のための予算を安定的に確保するという観点では、財政部局の理解も得なくてはいけませんし、なにより今年は札幌市長選挙の年でもあるので、選挙後の市長の意向も効いてくることでしょう。
ただ、施設のリニューアルや維持管理を考えると、建設産業は一定程度の就業者と施工能力、そして機械類を適切に保持しておかないと、災害などへの対応もおぼつかなくなってしまいます。
特に冬期の除雪を考えると、除雪機械の運転手さんの確保も大変になる時代が来ようとしています。
建設産業が、収入も良くてしっかり休みも取れるという職場環境にしないともうもたなくなりそうで、早めの対策が必要になることでしょう。
◆
前回の会合では、私の方から「建設局だけで解決するのは難しいと思いますので、建設業界の担い手対策は、札幌市全体の問題として考えていただきたい」と発言をしたのですが、それが記録に反映されていたので良しとしました。
札幌市全体というのは、例えば、子供たちに対する職業意識を持たせるという意味では教育委員会との協力が必要ということ。
また、住宅地などで工事を施工しようと思うと、騒音などから住民を守る環境規制が厳しくて、思うように資材や工事用機械を仮置きすることにも制約が生じている、といった、環境部局との調整をしてほしい案件などもあります。
建設産業の問題も、他の部局と関係していることは多いので、庁内でより幅広く議論をしてほしいものです。
◆
さて、会議が終わった後で同じくメンバーだった知人と、「もう少し話そうよ」とまちなかの喫茶店に入りました。
喫茶店は結構混んでいましたが、タバコを吸っている人も多く、「喫煙コーナーだったのかな」と言いながら会話を進めていました。
コーヒー代を払おうとしてレジへ向かうと、こんなサインが貼ってありました。
なるほど、「全席喫煙可」が売りの喫茶店でしたか。
僕はタバコは吸いませんし、タバコそのものにファッショ的な恨みもありませんが、そういうお店は選ばないとなりません。
愛煙家にはこういう空間も必要なのでしょうね、きっと。