いよいよ今日から事実上の新年度の始まり。
朝通勤のバス停へ向かう途中で、「今日はどれくらい新社会人たちで混んでいるのかな」と思いきや、バス待ちの人数がとても少なくて拍子抜け。
新人が増えるどころか、今まで乗っていた人が転勤などで減ったのでしょうか。もう少し様子を見ないとわかりませんね。
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さて、この時期、国や道庁などの官庁では一番の人事異動の時期なので、今は新聞と首ったけになって、誰がどこへ異動した、という情報を集めまくっています。
お世話になる役職の所に、知っている人がいるかいないか、というのはビジネスの世界では大きな環境変化です。
"知っている人"ならちょっと安心ですが、単に知り合いというレベルと、過去に自分の部下だったことがあるような人とは大違い。付き合いの深い人ならば訪ねる時の安心感が違います。
逆に"知らない人"であれば、つてをたどって紹介してもらい、「初めまして」からお付き合いが始まりますが、相手の警戒感を解いて自分と付き合うことが必要だ、と思ってもらうようになるのは一仕事。
「知ってもらう」は営業の第一歩ですが、これがどれくらい大変な仕事なことか。
相手とどういう共通点があるか、というところから始まって、次に会う時に「こんにちは」から始められるような知り合いのレベルを上げる技なんて、新人の時にまず無理です。
ある程度人生経験を積んで、自分が何をしてきたか、何者か、ということが自分でもわからないうちは自己紹介もできません。
組織の地位のなかで異動・転勤をしてきた、というのは受動的な経験なので、その中で「自分は何を考え、何をしてきたのか」ということを自分の言葉で語れるように練習しておくことが大事です。
まちなかに新人っぽい若者が歩いているのを見ると、心の中で(がんばれー)と応援したくなる季節です。