北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

地方と大都会の分断が起きるのか?

2017-10-02 23:55:55 | Weblog

 かつて掛川にいた時に仕えていた榛村市長さん(当時)は、「小松さん、大政治家と言うのは都会ではなく地方から出るのはなぜかわかるかい?」と訊かれました。

「わかりません」と言うと、「都会は、住民の生活が似たり寄ったりなので、福祉だとか環境だとか、一つの主張を声高に叫ぶだけで当選できるんだ。しかし地方へ行くと、農林業、漁業、商業、工業、環境、福祉、教育など、さまざまな利害が相反する人たちや産業界を相手にして、その言い分をよく聞きながら、バランスを取っていく必要がある。どうしたってそれぞれの分野のことをよく勉強しない限り、まっとうな議論ができない。だから世間と言うものがどういうバランスで成り立っているかが良くわかるから政治家としても成長する。だから視野の広い大政治家になってゆく人が多いんだよ」

 都会には、農林漁業のような問題もなくて、利害調整もそれほど幅が広いわけではありません。

 専門家が生きるのは都会の特徴です。


          ◆  


 さて、連日、猫の目のように変わる政治情勢から目が離せません。

 くっつくのかと思いきや、くっつけない人たちが独立して新党を立ち上げる。自分自身の政治信条やこれまでの発言に忠実に生きるとそうなるという点で、却って清々しく映ります。

 一方で、希望の党の党首の小池東京都知事は、愛知県知事、大阪府知事とともに三都府県知事で会談を行い、東京の25選挙区と大阪の19選挙区で、希望と維新の間で候補者が競合しないように協力するとのこと。

 先日の東京都議会議員選挙では、小池知事率いる都民ファーストが選挙で自民党を圧倒して席巻した勢いを保てば、東京都でも希望の党が勝利を収める期待は高まります。

 また逆に、大阪府では維新の党に大きく有利になり、お互いに大都市圏を率いる党の力が大きくなりそうな勢いです。

 しかしこれをそのまま考えると、大都市圏を地盤とする党が力を増すようなことがあれば、地方創生という課題に反して、大都市に有利な政治情勢に向かいそう。

 社会が大都市と地方部が、政治的に分断されるようなことが起きるのでしょうか。

 地方に住む者にとっては未来が気になります。

コメント
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