口座を持っている銀行から、キャッシュカードの交換時期のお知らせとともに、新しいカードが送られてきました。
最新のICチップカードには、生体認証として掌の静脈の形を情報として埋め込むことができ、自分以外の人ではATMで口座にアクセスできなくすることができる、とあります。
お昼に銀行へ行って手続きをしてきましたが、待ち時間を除けば手続き的には簡単なもので、書類に必要事項を記載して本人確認を行い、掌の静脈を取り込んでもらうというものです。
生体認証を加えることでセキュリティは増しますが、私以外の人ではお金を下ろせません。さらに「何かデメリットはあるんですか?」と訊いてみたところ、「デメリットかどうかわかりませんが、生体認証のできるATMでなくてはお金が下せません。なので、当店のATMをご利用いただかなくては行けなくて、コンビニの銀行ではおろせなくなります」とのこと。
私はコンビニを使ってお金を下ろすようなことはないので、それくらいなら生体認証をする気になりました。
実際、いろいろなお金のやり取りがあるときは、ネットバンキングで処理をすることが多いので、実害はありません。
ネットバンキングでも、お金を動かすときには「ワンタイムパスワード」という使える時間の限られたパスワードがスマホのアプリやメール経由で送られてくるので、カードが盗まれて暗証番号がばれただけではお金を下ろされる心配はない、と言う意味で、リスク管理はかなり強くなっています。
まあ問題は、暗証番号を忘れないことや銀行のスマホアプリをいつまでもしっかり使いこなせるような自分自身の能力が前提になっていること。
なので、認知症や物忘れが激しくなった時には、こういう複雑なシステムは却って仇になるような人生のステージもあるかもしれません。
静脈による生体認証も、それだけではなく、やっぱり四ケタの暗証番号は入力しなくてはいけないのです。
外には厳しく、自分には優しいというその差がもっとはっきりするようなシステムになると良いのですが。