今日はあまり出たくない会議があるなあ…、などと思っても、できるだけ態度に出さないようにしているつもりの私。
しかしどうも、うちの奥さんにはわかってしまうようで、先日も朝もたもたしていると、「ん?なにかあるの?」と言われてしまいました。
「ああ…、ちょっとね…」
すると、「切り火、切ってあげようか?」と言う、うちの奥さん。
「おお、その手があったか。切っておいてくれよ」
切り火というのは、江戸時代まで使われた火打石と火打ち鎌でカチカチと火花を発して、出かける相手の無事を祈るという儀式です。
邪気は火を嫌うということから、一種の迷信ですが、まあ気休めにはなります。
我が家にあるのは、以前小布施へ旅行した時に買い求めたものですが、こうして気休めにするには役に立ちます。
まあそれをすぐに思い出すのが、「うちの女房」っていう感じでしょうか。
カチカチと切り火を受けて気を取り直し、「よっしゃ、いってくらあ!」
まるで時代劇の中にいるようですが、元気になるならそれも良し。
玄関に一セットは置いておきたい火打石セット、です。