釧路を離れてから初めての釧路出張。
何も変わっていないようで何かが変わっているようでもあります。
ただこの時期の涼しさはいつもの釧路。ジャケットを羽織ってきて良かったと思いました。
今日の釧路一番の話題は、釧路市出身の作家桜木柴乃さんが、家業のホテル経営を手伝っていた幼い頃の思い出を題材にした「ホテルローヤル」で直木賞を受賞したことです。
桜木さんは48歳、現在は江別市在住ですが、新聞報道は釧路出身を強調して伝えてくれていますし、ご本人も「釧路の情景が元になっている」ことに随分と触れています。
題名のホテルローヤルは釧路市郊外にあったラブホテルで、今はもう取り壊されているそうですが、そういわれれば、確かに塘路湖へ向かうロードサイドにはラブホテルが何軒かあったなあ、と思い出して、なんとなく風景が頭に浮かびます。
市役所を訪ねて、桜木さんの話題に触れると皆大喜びで、「釧路にとってはとても嬉しいニュースです」と手放しの喜びよう。
ちょうどそこにいたある職員の方は、「早速夕べ買って読みました」と言っていましたが、反応が早くて素晴らしいですね。
ちょうど釧路を舞台にした映画、「僕らがいた」のときに、「釧路市民は皆この映画を観よう」と言いましたが、釧路市民の皆さんもぜひこの本を読んで、改めて世間が見る釧路の姿を味わうとよいと思います。
これをきっかけに、釧路がまた注目されるよう願っています。