今日は孫の一歳の誕生日。
娘夫婦の家で誕生会をやるというので、行ってきました。
一歳の誕生日となると、「初誕生祝餅」という儀式があります。
この「初誕生祝餅」というのは、子供に一升餅を背負わせて、一歳まで無事に成長したことを祝うと同時に、これからも健やかに成長するようにと祈る伝統行事。
一升餅を背負わせて尻餅をつかせるのですが、これは「背負いきれないほどの食べ物」という意味と、「一升(一生)食べ物に不自由しない」という願いが込められています。
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「そういえば、娘たちが一歳になった時は一升餅はどうしたんだっけ?」と妻に訊くと、「御餅屋さんで買ったよ。半分ずつ二個になっていて、風呂敷で前と後ろに背負わせたよね」とのこと。
今日はどうなっているかというと、今日のお餅は、一升分(約1.8kg)の紅白の丸餅が20個に小分けされて箱に入っていました。
さらに紅白の担ぎ袋も売られていて、これに丸餅を入れて背負わせるのです。
一升のお餅とは、約1.8kgほどあります。まだつかまり立ちしかできない孫にはちょっと荷が重いのですが、これを背負わせて尻もちをつかせるというのがこの儀式のポイント。
何人もの大人が手を出して支えながら、何とか背負わせて二三歩歩かせてから尻餅をつかせました。
これで儀式は完成。これからもすくすくと健康に育ってほしいものです。
伝統行事も、単なる縁起担ぎと言ってしまえばそれまでですが、そこに庶民のつましくも切なる願いが込められているから、今なお伝えられているのだと思います。