北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

寿命尽きるまで

2008-05-27 23:05:55 | Weblog
 アメリカのNASAが打ち上げた火星探査機のフェニックスが無事に火星に軟着陸を果たしたというニュースが伝わってきました。

 火星には水があることが分かっているのですが、それならば地球外の生物もいるのでは、というのが最大の関心事。どんな発見をしてくれるか楽しみです。

 ところで昨日NASAは、フェニックス探査機がパラシュートで火星に向かって降りて行くシーンを、偶然火星上空を周回している別の衛星が望遠カメラで撮影した、と発表しました。

  
【写真提供:NASA】

 数億キロメートルも先の火星での出来事が別のカメラから撮影されているというのはなんともすごいことですね。

 それにしても、このパラシュートで火星に降りたって行くシーンを見ていると、たとえロボットとはいえ、地球の期待を一身に背負って未知の世界に飛び込んで行くその姿になんだかほろりとしてしまいます。

 二度と地球に帰ることもなく、火星の上で調べたことを電波に乗せて地球に送り続けることが唯一の仕事な訳ですが、それをひたすら一生懸命にこなす姿に打たれるんです。

 そういえば手塚治虫さんの名作「鉄腕アトム」も最初のシリーズの最終回では地球を守るために爆弾のカプセルを抱きかかえて太陽に突入するシーンでした。そんな特攻的な姿と今回のフェニックスのパラシュートの姿がだぶってきます。

    ※    ※    ※    ※

 そういえば、ハレー彗星に突っ込んで壊れる直前まで映像を送り続けた衛星や、木星まで旅をしてそこで使命を終えた木星探査機ガリレオなど、こうした話題は枚挙にいとまがないことに気付きます。

 寿命が尽きるまで与えられた使命を懸命に果たそうとする姿は感動的です。

 人間もそうありたいものですね。
コメント
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