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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

電車の遅延証明

2008-05-20 23:18:02 | Weblog
 今朝の首都圏は、台風の影響による雨と風で通勤の電車が各所で遅延。ダイヤが大幅に乱れました。

 私の通う小田急線も、雨と風による速度制限と途中の駅で風で飛ばされた傘が架線に引っかかるというトラブルによって約1時間の遅延。まいったまいった。

 1時間も電車が遅れれば明らかに職場には遅刻ですが、こういう場合駅では「遅延証明書」なるものが発行されます。

  

 駅員さんが求めに応じて配ることもあるのですが、今日のように次から次へと電車が遅れて到着する場合は改札を出たところに証明書が箱に入って山のように置かれます。そこへ証明書を求める乗客たちが、砂糖に群がるアリのように押し寄せるという光景が現れるのです。

 かくいう私もそのアリの一匹になって証明書をゲットして職場へ向かいました。

    ※    ※    ※    ※

 さて、我が職場では最近出勤や休暇などの管理を全面的に電子化しました。少し前は出勤簿や休暇簿という紙の書類があって、そこに書き込んで印鑑を押していたのですが、今ではそれもなくなりました。

 私としては出勤簿が電子化されて初めての電車の遅延なので、出勤簿で電車遅延の初めての申請をしたわけです。

 遅延証明申請を送信した後で、「はて、申請の認可者ある上司は本当に電車が遅延したかどうかをどうやって確認するのだろう?」と思い至りました。電子申請には遅延証明書を添付するような様式にはなっていないのです。

 そこで上司に訊いてみることに。「今朝電車が遅れましたので電子申請で遅延証明をお送りしたのですが、私が本当に電車の遅延であることはどうやって確認されるのでしょう?」

 すると上司は「あれ?そういえばもう遅延証明書はいらない、という話をどこかで聞きましたねえ。最近はJRや一部の私鉄では電車の遅れをネットで情報提供し始めたとも聞きましたよ。出勤簿を管理する担当者が電鉄会社のネットで遅延証明情報を手に入れているのかもしれませんね」

 おお!それが本当だとしたら、いよいよ本格的な電子社会の到来の予感がします。駅で駅員が紙を配るなどという原始的な方法に寄らなくても、情報だけをやりとりすればよいのです。すごい!東京はそこまできたのですかーっ!

    ※    ※    ※    ※

 一人感動しながら仕事をしていると、先ほど訊ねた上司が私の机の前にやってきました。

「さきほどの遅延証明の件ですがわかりましたよ」どうやら出勤簿担当に聞いてくださったようです。
「どうでしたか?」

「やっぱり電鉄会社に聞いたりはしていないそうでした。いちいち確認はしないのですが、証明できるものを求められたら提出するということだそうです。ですので、やはりこれからも遅延証明書はもらっておいてくださいね」

 なんとー!やっぱりまだまだ単純なやり方が続くんですね。

 まあ原始的なやり方が一番確実だ、とも言えそう。何でも電子化すればよいというものでもありますまい。ははは。
コメント
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