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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

地震と防災

2008-05-14 23:16:53 | Weblog
 国土交通大学で行われる研修の講師として防災公園について説明をしてきました。

 研修は地方自治体の職員を対象としたもので、公園・緑地に関する講義や公園設計の演習などを行うもので、期間は今日から30日までの12日間。どんなに近くに住んでいても、全員この研修所に宿泊をしての研修です。

 今日の私の講義は、防災公園の説明とこの研修期間の中で行う演習の内容説明でした。演習では都内で建設中の公園用地を対象に、公園の基本計画を行い、基本計画図や立面図、断面図などを描いてもらい、それをデジタルデータ化してプレゼンテーションしてもらいます。

 最終日の前日には、班ごとに別れて作成されたプランを各班から発表してもらい講評をすることにもなっています。さて、どのようなプランが出来てくるのか楽しみです。

    ※    ※    ※    ※

 演習の説明が終わって事務局の方と話をしていたところ、「申し訳ないのですが、今日説明をされた公園予定地の図面のデジタルデータをいただけませんでしょうか」とお願いされました。

「デジタルデータをどうするのですか?」
「実は今日の説明では、図面を描いてもらうという説明をして頂いたのですが、実際には受講者の皆さんたちは図面をパソコンで作成するのです。ですからベースとなる図面もデジタルでいただければ、それを元に最終成果を作りやすくなるのです」

「なるほど、私はてっきり図面を紙に描いて、それをスキャナーやデジタルカメラでデータ化するのだと思っていましたが、最初からパソコンで作り込むのですね」

 時代はどんどん進んでいたようです。自分の方が遅れていて恥ずかしく思いました。

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 今日は日本の防災公園について説明をしましたが、同じ時に中国の四川省からは大きな地震による被害が次々に報じられています。

 学校が倒壊して大勢の子供達が生き埋めになったり、たくさんの人たちが犠牲になっているという報道には心が痛みます。

 中国の建物ってやはり日本のような耐震性能は持っていないように思いますし、そこへとてつもなく大きな地震が襲ってきたのではひとたまりもないことでしょう。

 被災者の救助と復旧が進んで欲しいものですが、唯一の道路が土砂崩れで寸断されていて思うように救助部隊も到達できないのだとか。日本では道路がもういらない、という論調が強くなっていますが、本当にこうした事態まで考えているとは思えません。

 必要なものは失われたときに大事さが分かるんですね。日本の防災インフラは本当に大丈夫なのかなあ。
 
コメント
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