私は漫画を読んで育ったオタクな子供だったので、アイドル歌手とかイケメン(当時この言葉はまだありませんでしたが)俳優とかのリアル(三次元、というべきか? この概念も当時はないものでしたが)男子にハマることがほとんどないままに思春期を終えました。今や人生の折り返し地点もすぎつつあるのかもしれませんが(女性の平均寿命って今いくつでしたっけ?)、そんなわけで現時点で私が出演作を追っかけたり写真集を買ったりしてハマッたと言える芸能人は柴田恭兵とペ・ヨンジュンくらいです。
ま、恭兵ちゃんに関しては、多分に「大下勇次」というキャラクターを愛していた部分は大きかったかな、とは思いますが…それでも彼の他の映画やドラマも見ましたし、テレビ誌や芸能誌、ファッション誌に掲載されるインタビューなんかをせっせとスクラップして、ポスターを天井に貼って眺め、目覚まし時計なんか今でも愛用しています。最近…というほどでもないけど『ハゲタカ』とかも楽しく見ました。
きっかけはもちろん『あぶない刑事』でした。多分最初のテレビ放送(1986年。Wikipediaはこちら)に間に合っていると思います、あんまり記憶はないけれど。覚えているのはその後に夕方の再放送があって、放課後にチャリかっ飛ばして帰宅して、せっせとビデオ録画していたこと。そしてお気に入りの回を自分でノベライズに起こして悦に入っていたことです。ホント、オタクって…確かコピー誌で同人誌も作った気がします…(遠い目)
大人になってからはDVD-BOXをそれこそ大人買いしましたし、今も愛蔵しています。ムック類は引っ越しのときなどに処分しちゃったかなー、でもまだ実家にあるかもしれません。
映画は全部は観ていないと思います。さすがに離れた時期があったというか、大人になったというかなんというか…それでも、ラストとなればやはりアレでして、先日いそいそと映画館に出かけてきました。
で、『さらば あぶない刑事』です。
いやぁ、『SWⅦ』に勝るとも劣らない満足度でしたよマジで!
やっぱり原点回帰というか初心忘れるべからずというか本編リスペクト大事っていうか、ですよ! というかリスペクトも何も完全に当人たちが製作してるんだけどさ。冒頭のクレジットの「脚本/柏原寛司、監督/村川透」って文字に小躍りしかけましたよねワタシ。そのあたりがちゃんとスタッフやってくれているって知らないで行ったので。
というか「定年直前のタカ&ユージが…」ということしか知らないで行ったのですよ。で、なんかしょぼくれてたりとかしてたらヤダなー、とかは心配していたのです。老いて枯れて縁側でお茶すすってるような好々爺になったふたりの泣き落とし人情話みたいな映画になってたら、ヤじゃん。でも歳をとるってそういうことかもしれないし、そうなって初めてわかる人生の機微とかもあるのかもしれないし、そういう味わい深い路線の邦画とかも最近は充実してるしね…みたいな。
でもね、全然杞憂でした。
いい意味でやってることがまったく変わっていないの(笑)。
でもね、それって大事だなと思いました。少なくとも私は嬉しかった。スタイル、様式美、伝統、大事! そうそうコレコレこのノリ、これがあぶデカ!ってもうニヤニヤしっぱなしでした。昭和上等! ベタ最高!!
ホントは渋い俳優になっている仲村トオルが、すっごく若くもっさり作って町田透をやってくれているのも嬉しいし、松村課長も薫もポジション変わっても健在だし、パパさんもナカさんも出てくれてるし、「瞳ちゃん、お茶!」まである。スタイルができあがっているからこそできることですよね、素晴らしいと思いました。
そして絵が本当にスタイリッシュでカッコいい! ハマが絵になる街だっていうのを別にしても、すっごくいいロケハンしてるし、むちゃくちゃ凝ってカッコいい構図のカメラワークにしていてシビれました。最近の邦画ってこういう方には特化していないじゃないですか、たとえば『踊る大捜査線』とかもそういう画面作りは特にしていないと思う。でもあぶ刑事は違うんだよね、こだわるんだよね、裏切らないね!
そして一番の進化を感じたのが、実はふたりのキャラクターでした。深化、かな?
舘ひろしと柴田恭兵というキャスティング、タカとユージというキャラクターが実はわりと偶然の産物で奇跡的なものだった、ということはわりと有名な話だと思うんですけれど、ここに来て改めてふたりのキャラクターの差異と個性、それ故の名コンビっぷりが本当に鮮やかにキマっていたと私は感じて、本当に感動しました。なんならそこにこそ泣いたね。
なんにも知らない今の若い人が観ても、一周回ってけっこう新鮮でおもしろく感じてくれるんじゃないかなー。似たものが意外と他にないと思うんですよね。
もちろん一番は往年のファンが観に行くものだと思うけれど、変なノスタルジーとかはないし、説教臭いオトナなものに変質してしまったとかがまったくなくて、本当に清々しかったです。このメンタリティこそがあぶデカだと思う。
最後まで全然BL臭くないのもいい(笑)。イヤ当時だってそういう二次創作はあったんだけどさ、結局はホントに単にやんちゃな男子ふたりがただわちゃわちゃやってるだけなんだよね。そこが本当にイイ。
ああ、幸せでした。そういえばサヨナラ感がまったくなかったのも素晴らしい。エンドロールも素晴らしい。気持ち画面が暗かったのはさすがにふたりの容色の衰えを見せないためかとも思ったけれど(^^;)、カッコよかったからもういいのです。
お好きだった方、ゼヒ!!!
タイムリーにこちらを入手したので、ねちねち読んでみようと思います(ステマ(笑))。
ま、恭兵ちゃんに関しては、多分に「大下勇次」というキャラクターを愛していた部分は大きかったかな、とは思いますが…それでも彼の他の映画やドラマも見ましたし、テレビ誌や芸能誌、ファッション誌に掲載されるインタビューなんかをせっせとスクラップして、ポスターを天井に貼って眺め、目覚まし時計なんか今でも愛用しています。最近…というほどでもないけど『ハゲタカ』とかも楽しく見ました。
きっかけはもちろん『あぶない刑事』でした。多分最初のテレビ放送(1986年。Wikipediaはこちら)に間に合っていると思います、あんまり記憶はないけれど。覚えているのはその後に夕方の再放送があって、放課後にチャリかっ飛ばして帰宅して、せっせとビデオ録画していたこと。そしてお気に入りの回を自分でノベライズに起こして悦に入っていたことです。ホント、オタクって…確かコピー誌で同人誌も作った気がします…(遠い目)
大人になってからはDVD-BOXをそれこそ大人買いしましたし、今も愛蔵しています。ムック類は引っ越しのときなどに処分しちゃったかなー、でもまだ実家にあるかもしれません。
映画は全部は観ていないと思います。さすがに離れた時期があったというか、大人になったというかなんというか…それでも、ラストとなればやはりアレでして、先日いそいそと映画館に出かけてきました。
で、『さらば あぶない刑事』です。
いやぁ、『SWⅦ』に勝るとも劣らない満足度でしたよマジで!
やっぱり原点回帰というか初心忘れるべからずというか本編リスペクト大事っていうか、ですよ! というかリスペクトも何も完全に当人たちが製作してるんだけどさ。冒頭のクレジットの「脚本/柏原寛司、監督/村川透」って文字に小躍りしかけましたよねワタシ。そのあたりがちゃんとスタッフやってくれているって知らないで行ったので。
というか「定年直前のタカ&ユージが…」ということしか知らないで行ったのですよ。で、なんかしょぼくれてたりとかしてたらヤダなー、とかは心配していたのです。老いて枯れて縁側でお茶すすってるような好々爺になったふたりの泣き落とし人情話みたいな映画になってたら、ヤじゃん。でも歳をとるってそういうことかもしれないし、そうなって初めてわかる人生の機微とかもあるのかもしれないし、そういう味わい深い路線の邦画とかも最近は充実してるしね…みたいな。
でもね、全然杞憂でした。
いい意味でやってることがまったく変わっていないの(笑)。
でもね、それって大事だなと思いました。少なくとも私は嬉しかった。スタイル、様式美、伝統、大事! そうそうコレコレこのノリ、これがあぶデカ!ってもうニヤニヤしっぱなしでした。昭和上等! ベタ最高!!
ホントは渋い俳優になっている仲村トオルが、すっごく若くもっさり作って町田透をやってくれているのも嬉しいし、松村課長も薫もポジション変わっても健在だし、パパさんもナカさんも出てくれてるし、「瞳ちゃん、お茶!」まである。スタイルができあがっているからこそできることですよね、素晴らしいと思いました。
そして絵が本当にスタイリッシュでカッコいい! ハマが絵になる街だっていうのを別にしても、すっごくいいロケハンしてるし、むちゃくちゃ凝ってカッコいい構図のカメラワークにしていてシビれました。最近の邦画ってこういう方には特化していないじゃないですか、たとえば『踊る大捜査線』とかもそういう画面作りは特にしていないと思う。でもあぶ刑事は違うんだよね、こだわるんだよね、裏切らないね!
そして一番の進化を感じたのが、実はふたりのキャラクターでした。深化、かな?
舘ひろしと柴田恭兵というキャスティング、タカとユージというキャラクターが実はわりと偶然の産物で奇跡的なものだった、ということはわりと有名な話だと思うんですけれど、ここに来て改めてふたりのキャラクターの差異と個性、それ故の名コンビっぷりが本当に鮮やかにキマっていたと私は感じて、本当に感動しました。なんならそこにこそ泣いたね。
なんにも知らない今の若い人が観ても、一周回ってけっこう新鮮でおもしろく感じてくれるんじゃないかなー。似たものが意外と他にないと思うんですよね。
もちろん一番は往年のファンが観に行くものだと思うけれど、変なノスタルジーとかはないし、説教臭いオトナなものに変質してしまったとかがまったくなくて、本当に清々しかったです。このメンタリティこそがあぶデカだと思う。
最後まで全然BL臭くないのもいい(笑)。イヤ当時だってそういう二次創作はあったんだけどさ、結局はホントに単にやんちゃな男子ふたりがただわちゃわちゃやってるだけなんだよね。そこが本当にイイ。
ああ、幸せでした。そういえばサヨナラ感がまったくなかったのも素晴らしい。エンドロールも素晴らしい。気持ち画面が暗かったのはさすがにふたりの容色の衰えを見せないためかとも思ったけれど(^^;)、カッコよかったからもういいのです。
お好きだった方、ゼヒ!!!
タイムリーにこちらを入手したので、ねちねち読んでみようと思います(ステマ(笑))。
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