駒子の備忘録

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小谷野敦『名前とは何かなぜ羽柴筑前守は筑前と関係がないのか』(青土社)

2011年09月23日 | 乱読記/書名な行
 秀吉が「羽柴筑前守」とされるのはなぜか、西郷隆盛が「隆盛」と呼ばれなかった理由、夫婦別姓問題の本当の論点とは、なぜ匿名は非難されるのか、外国人の名前の秘密…稀代の論客が名前の不思議を徹底研究。

 呼称フェチなので楽しみに読んだのですが…
 エッセイふうというか、例の羅列になってしまっていて、ルールに関する解説がないから、わかりづらく納得しづらかったかな…というのが残念でした。
 結局のところ、日本には歴史的に、家族以外では直接的に名前を呼ぶのが失礼に当たるという発想があるので、官位名を始め別名をいろいろとつけてそちらで呼んだ…ということだろうと思うのだけれど、そういう前提の説明がないので、何故名前がそんなにたくさんあるのか、ということにぴんとこないんですよね…
 まあでもいろいろと用例が知れて勉強にはなりました。
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