駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『MATERIAL』

2010年03月08日 | 観劇記/タイトルま行
 銀河劇場、2010年2月26日マチネ。

 入り口に大きな柳の木がある骨董屋「雨柳堂」に集まるのは、様々な想いを秘めた骨董たちと、それに引き寄せられた人々。今日も、母を亡くし、祖母に溺愛されて育ち、髪を伸ばし着物姿で女性として生きることを強要された少年・由貴哉(川原一馬)とその遠い親戚で家庭教師の須永(石井一彰)が訪れる。応対に出たのは、主人(植本潤)の孫で、物に秘められた想いを見聞きする力がある蓮(朝海ひかる、三浦涼介)…原作/波津彬子『雨柳堂夢咄』、構成・演出/荻田浩一、音楽/斉藤恒芳、青木朝子、振付/川崎悦子、麻咲梨乃。原作の「蜃気楼」「春の寺」「おもかげ行灯」「夜の子供」「新月の客」「霊果」「大晦」「雛の宵」などをモチーフにしたダンス・アクト。

 原作未読ですが作者の作風は知っているので、淡々とした幽玄の世界をミュージカルに仕立てる、というのはアリな気がしました。
 オギー節全開でしたね。尺を詰めて頭数を増やして宝塚歌劇のショーでやってくれてもいいのよ…

 主人公は一人ニ役ならぬ二人一役で演じられ、内面というか霊魂部分というか、「あっちの世界側」の部分をコムが演じています。「こちら側」役の三浦さんは、原作っぽく男とも女ともつかない感じにやろうとしているんだろうなとは思いましたが、やはり男優さんが演じると「なんでこんなふにゃふにゃしてるの?」ってなるんだよなー。いっそ男役がそのままやってもよかったのでは…

 須永の歌が聴かせました。
 アンサンブルのダンスもとてもよかった。
 アンコールのフラメンコ衣装で踊る道成寺は、スパッツ脱いで生足見せてもらいたかったです。
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