新宿村LIVE、2024年6月6日19時(初日)。
8人の俳優たちは皆、夢を見ている。或いは誰かの夢の中に浮遊する。8人の俳優たちは皆、森と呼ばれる夢の時空を彷徨う。8人の俳優たちは皆、ピラマスとシスビーの悲恋を演じ、恋をする…
脚色・演出・美術/串田和美、原作/ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』、翻訳/松岡和子。全1幕。
アンダーグラウンド・シアター自由劇場がオンシアター自由劇場になり、解散し、そしてまたフライングシアター自由劇場となったんだそうです。その第二回公演。ホント大空さんっぽい仕事だなあ、と思いました。良き感触が得られたのか、次回公演への参加も決まりましたね。串田ミューズになっていくのかしらん? 楽しみです。
今回は、8人の役者が20数役をこなす2時間の舞台でした。『リア王』も『ハムレットQ1』も「うーん…」で、私はもうシェイクスピアはいいかな…のキモチでしたが、これは大空さんがよかったのもあるし、『夏の夜の夢』はいろいろギミックもあって楽しいっちゃ楽しいし(やはり整合性とかはないんだと思いますが)、『PUCK』の記憶もあるし(これはイケコにしてはホントいい翻案だと思います…)、上手く「考えるな、感じろ」ができて、楽しく観られました。それこそ夢のあわいをさまよったような気がしました。
初めて行くハコでしたが、シアタートラムみたいな感じ? わりに新しいんだそうですね。3列目どセンターをいただき、とても観やすかったです。
物語は劇中劇というか、何層にもなっているようで、プログラムによれば一番の外枠は二千年後か三千年後の生き残ったホモサピエンスが見る夢、ないし記憶…ということだったのかもしれませんが、そのあたりは私は実はよくわからなかったかな。そんな長い時間、人類は存続できていないのでは…(地球はともかく)と私が考えている、というのもありますが。
というわけで大空さんはヒポリタでティターニアで「ラオ屋のみっちゃん」で月の光です。ラオ屋のみっちゃんは他の仕立て屋(川上友里)や表具師(皆本麻帆)やいかけ屋(小日向星一)たちと一緒にお芝居を上演?しようとしている人たちの役…かな? 月の光は、ピラマス(谷山知宏)とシスビー(川上、皆本、小日向の3人が演じる…)の物語を演じる舞台でのお役…というか照明係?(笑)黄色いお衣装をまとって仏頂面でランプを掲げ持っている姿がラブリーでした。
ヒポリタはアマゾンの女王、ティターニアはご存じ妖精の女王で、いずれも素敵でした。なんとお歌もありましたしね(何故か「サマータイム」…!)。魔法でロバ、というか化け物に惚れちゃうくだり、『PUCK』でいうところのユリちゃんや珠城さんに懐く大空さん…!と時空を超えて勝手にたぎったりもしました(笑)。お相手役のシーシアスでオーベロンな島地保武が大空さんよりさらに長身で映えてよかった、というのもあります。
あとは、あれはどの役としての台詞だったんでしょう、みっちゃんではなかったような…なんか普通の女性がひとりごとみたいにかなり長くしゃべるくだりがあるのですが、そこがとてもよかったなあぁ、と。声が好きだってのもあるし私がファンだっていうのもあるでしょうが、すごく難しい場面だろうに十分聞かせてホント上手い!と思いました。ちょっと違うけど今とても怖ろしい思いで楽しく見ている『燕は帰ってこない』のショーコちゃんのお役、に近いものを感じたりもしました。というかああいうお役、大空さんもできそうと思った、というか…映像ではあまりそういう役回りをやっていない印象ですが。あの役は別にひとりごとを言ってはいないんだけど、相手が息子だろうとその妻だろうと、人の話を聞いていないじゃないですか。その感じが、似て感じられたので…
ちょうど夏至のころ、ルーマニア公演があって、そして松本で大楽なんですね。すごいなあ、またフェスタでいろいろお話が聞けるかな? 次のオイディプスではやはりイオカステをやるのかな? 先日のものとはまた違ったものになるのでしょう。楽しみです!!
8人の俳優たちは皆、夢を見ている。或いは誰かの夢の中に浮遊する。8人の俳優たちは皆、森と呼ばれる夢の時空を彷徨う。8人の俳優たちは皆、ピラマスとシスビーの悲恋を演じ、恋をする…
脚色・演出・美術/串田和美、原作/ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』、翻訳/松岡和子。全1幕。
アンダーグラウンド・シアター自由劇場がオンシアター自由劇場になり、解散し、そしてまたフライングシアター自由劇場となったんだそうです。その第二回公演。ホント大空さんっぽい仕事だなあ、と思いました。良き感触が得られたのか、次回公演への参加も決まりましたね。串田ミューズになっていくのかしらん? 楽しみです。
今回は、8人の役者が20数役をこなす2時間の舞台でした。『リア王』も『ハムレットQ1』も「うーん…」で、私はもうシェイクスピアはいいかな…のキモチでしたが、これは大空さんがよかったのもあるし、『夏の夜の夢』はいろいろギミックもあって楽しいっちゃ楽しいし(やはり整合性とかはないんだと思いますが)、『PUCK』の記憶もあるし(これはイケコにしてはホントいい翻案だと思います…)、上手く「考えるな、感じろ」ができて、楽しく観られました。それこそ夢のあわいをさまよったような気がしました。
初めて行くハコでしたが、シアタートラムみたいな感じ? わりに新しいんだそうですね。3列目どセンターをいただき、とても観やすかったです。
物語は劇中劇というか、何層にもなっているようで、プログラムによれば一番の外枠は二千年後か三千年後の生き残ったホモサピエンスが見る夢、ないし記憶…ということだったのかもしれませんが、そのあたりは私は実はよくわからなかったかな。そんな長い時間、人類は存続できていないのでは…(地球はともかく)と私が考えている、というのもありますが。
というわけで大空さんはヒポリタでティターニアで「ラオ屋のみっちゃん」で月の光です。ラオ屋のみっちゃんは他の仕立て屋(川上友里)や表具師(皆本麻帆)やいかけ屋(小日向星一)たちと一緒にお芝居を上演?しようとしている人たちの役…かな? 月の光は、ピラマス(谷山知宏)とシスビー(川上、皆本、小日向の3人が演じる…)の物語を演じる舞台でのお役…というか照明係?(笑)黄色いお衣装をまとって仏頂面でランプを掲げ持っている姿がラブリーでした。
ヒポリタはアマゾンの女王、ティターニアはご存じ妖精の女王で、いずれも素敵でした。なんとお歌もありましたしね(何故か「サマータイム」…!)。魔法でロバ、というか化け物に惚れちゃうくだり、『PUCK』でいうところのユリちゃんや珠城さんに懐く大空さん…!と時空を超えて勝手にたぎったりもしました(笑)。お相手役のシーシアスでオーベロンな島地保武が大空さんよりさらに長身で映えてよかった、というのもあります。
あとは、あれはどの役としての台詞だったんでしょう、みっちゃんではなかったような…なんか普通の女性がひとりごとみたいにかなり長くしゃべるくだりがあるのですが、そこがとてもよかったなあぁ、と。声が好きだってのもあるし私がファンだっていうのもあるでしょうが、すごく難しい場面だろうに十分聞かせてホント上手い!と思いました。ちょっと違うけど今とても怖ろしい思いで楽しく見ている『燕は帰ってこない』のショーコちゃんのお役、に近いものを感じたりもしました。というかああいうお役、大空さんもできそうと思った、というか…映像ではあまりそういう役回りをやっていない印象ですが。あの役は別にひとりごとを言ってはいないんだけど、相手が息子だろうとその妻だろうと、人の話を聞いていないじゃないですか。その感じが、似て感じられたので…
ちょうど夏至のころ、ルーマニア公演があって、そして松本で大楽なんですね。すごいなあ、またフェスタでいろいろお話が聞けるかな? 次のオイディプスではやはりイオカステをやるのかな? 先日のものとはまた違ったものになるのでしょう。楽しみです!!
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