映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ジャージー・ボーイズ(2014年)

2014-10-08 | 【し】



 学はないけど声と歌唱力は素晴らしいフランキー、ムショとシャバを往復しているトミーとニック、曲を作る才能に恵まれたボブ、、、彼らがかもし出した音楽は、やがて世界中をとりこにしていくのだが、峰高ければ谷深し、彼らに苦難が次々降りかかる。

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 ミュージカルがそもそも好きじゃない上、俳優イーストウッドは愛しているけれど、正直、監督イーストウッドはちょっと苦手でして、本作も、どーすっかなぁ・・・、と迷っていたところへ、映画友からお誘い。乗るしかないでしょ、これは。

 しかし、丸の内ピカデリーは、『NINE』以来だけど、またしてもガラ空き。900席近くあるから当たり前かもだけど。でもって、来ている人々の年齢層、高っ! アタシ達なんか若者だったよ、マジで。懐メロなんでしょうか、やはり。

 さて、最初に断わっておくと、私、ザ・フォー・シーズンズなるものを本作に接するまで知りませんでした。彼らは、「ロックの殿堂」入りしているらしいのですが、果たして、彼らの音楽をロックと言えるのか・・・? 

 とまぁ、そんなことすらよく分からない、ロックの知識ほぼゼロの私が見ても、楽しめる作品です。

 4人の成功と苦難の物語ですが、イースドウッド調はあまりなく、悲劇もかなり淡々とした描写。というか、ものすごく王道です、物語として。苦労して成功したが、成功した者にしか分からない苦悩と苦難が次々押し寄せる・・・、そして、彼らはもがきながら人生を歩んでいるんだ! という感じで、、、。正直、84歳が撮った映画とは思えないくらい、「青い」です。

 また、ミュージカルが基ということもあってか、彼らが時々カメラ目線で語りかけてくるけれど、違和感はほどんどなし。終盤に、この演出の妙が冴えます。なので、非常に意義深いとさえ言えます。

 今回、イーストウッドは、恐らく、あくまで彼らの「音楽」にスポットライトを当てたかったのではないかと感じました。彼らの人生は、音楽を通して見える程度で良い、と。それで十分と考えたのでしょう。音楽はそれほどまでに、イーストウッドにとっては雄弁だったに違いありません。

 なので、見終わった後も、音楽の印象が非常に強く残り、物語としての印象は薄めでシーンとしても脳裏に残るものはあんまし、、、。唯一、ラストの、ザ・ミュージカル的な一幕くらいでしょうか。あれは賛否あると思いますが、私は好きかも。よぼよぼになったC・ウォーケンもおぼつかない様子で拍子取っててイイ感じじゃないですか。みんな楽しそう。

 イーストウッドがミュージカル? と一部では言われていたけど、私はあまり意外じゃなかったです。彼が、音楽好きなのは有名ですし、音楽をネタにした作品も撮っていますので・・・。どんなふうにさばくのかと思っていましたが、さすが、見せる作品です。2時間超の長さを全く感じさせません。素晴らしい。

 まあ、深みはあんましないけれども、音楽が好きな人には、・・・いえ、大して好きでない人でも、見て損はありません。多分、劇場で見た方が良いでしょう、これは。

 ところで、本作を見て、“Can't take my eyes off you”がフランキーのオリジナル曲だったなんて初めて知りました。あと、“Short Shorts ”がボブの作品だったことも。サントラ、買っちゃおうかしら。


君の瞳に恋してる!!




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