関連映画:『八甲田山』(1977)
①につづき
《2日目の予定》 五稜郭タワー → 函館朝市 → 函館港 → 津軽海峡フェリー → 青森港 → 宿
8時50分に集合なので、6時頃に起きてダラダラしながら身支度して、7時前に朝食会場へ。
考えてみれば、この日は元日で、朝食ビュッフェにはお雑煮とかおせちとか、お正月メニューコーナーもあったけれど、お雑煮もおせちも苦手な私はスルーして、フツーに洋食系のメニューとなる。
まるでお正月感のない朝食
余談ですが、私は子供の頃からあんまし正月が好きではないのです(理由は一応ありますが、書くほどのことでもないのでやめときます)。正月の社会的な雰囲気が嫌いなんですよね。今は知らないけど、昔はテレビもバカ騒ぎ系ばっかしだったし。正月嫌いは今も継続中で、親の家に帰らなくなってからは、正月といって特に何もしないようにしています。ちょっと和なお花を飾るくらい。年賀状も、年一の消息確認の方々以外は毎年やめたいと思いながら、なかなかきっかけがない、、、。
話戻って、朝食会場を出ると、コーヒーサービスがあり、その隣に部屋に自由に持ち帰ってよいと新聞が積んであったので、コーヒーと元日の読売新聞(てか、読売しかなかった)をもらって部屋に戻る。
荷物の整理をして、天気が気になる。何しろ、翌日は八甲田ロープウェイに乗る予定なのだ。
ホテルの部屋から。曇り空、、、
この後、吹雪いたかと思うと、晴れ間が出たりと、とにかく、天気がコロコロ変わる。嗚呼、明日はどーなる、、、と気になるが、まあこればっかりは運に任せるしかない。
時間までコーヒーを飲みつつ読売に目を通す。が、元日からこんなもん読もうとしたのが間違っていた。3面の社説を読んで、気分が悪くなる。あまりに酷い内容だったので画像に撮って来たが(もちろんここには載せないが)、大体、読売が「民主主義の劣化」とかよくまあ恥ずかしげもなく書くもんだわ。劣化を体現していた張本人をサンケイと一緒に盛大にヨイショして「劣化」を積極的に助長してきた自覚ゼロってのが、実に読売らしい恥知らずっぷり。社説としての文章の格調高さも全くなく、唖然とした。高校生でももう少しマシな文章書く人大勢いるんじゃないか? もはや、新聞ではなく、新聞紙(by『クライマーズ・ハイ』)。
……いや、これは旅行記だった。脱線はこのくらいにしておかないとね。
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集合時間少し前にロビーに降り、荷物をホテルに預けて、五稜郭タワーへ徒歩で向かう。ホテルから歩いて5分ほど。歩きながら五稜郭タワーの写真を撮ったはずなのに、なぜか無い、、、。消しちゃったのかなぁ。まあ、良いのだが。
エレベーターで展望台へ上がる。
おなじみの光景。雪景色が美しい
昔はお濠が完全に凍ったらしく、氷の切り出しが行われていた、、、というのを、ジオラマで再現していた。ほかにもジオラマがいっぱいあって見て楽しかった。
人気の土方さん(逆光で上手く撮れなかった)
青森方面。雲行きが、、、
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宿に戻ると、タクシーが何台か迎えに来てくれて、函館朝市へと移動。
運転手さんから、これから行く朝市についての情報提供。「あそこは、観光者用の市で、モノは高い上に良くない。地元民は誰も行かない。昔は行っていたけど、テレビなんかで取り上げられるようになってダメになった」みたいな話をされる。元日だから、開いているお店もあまりないだろうと思っていたので、ふーん、、という感じ。私のこの旅の目的は、一にも二にも八甲田なので、朝市がどうでも、まあ別に構わない。
やはり締まっているお店が多く閑散とした印象、、、
すぐ近くにJR函館駅
そもそも、あまり見て回る時間もなくて、40分くらいだったかなぁ、、、。フェリーに乗ったら、中でまともな食事は売っていないと言われていたので、朝市か、近くにあるJR函館駅構内で昼食を調達しなければならなかったのだ。
でも、朝市では画像のような似た感じのお店ばかりでそそられなかった(市という割にお高い)ので、函館駅でパンをゲットし、集合時間と相成る。
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再びタクシーに乗って、フェリー乗り場へ。
で、乗船して、船室へ向かう。私は事前にHPでフェリー内の画像をチェックしていたので、船室の様子は分かっていたのだが、ほとんどの方はご存じなかったらしく、このような船室を見てネガティブな反応が、、、。
左:船室/右:共用スペース(画像はHPからお借りしました)
一応、男性陣と女性陣で別々に部屋を確保してくれていて、しかもツアーで貸し切りであったので、まあ許容範囲だと私は思ったのだが、中には「こんなのイヤだわ」「椅子のあるところはないの?」「窓がないなんて!!」とおっしゃるおばさまも何人か、、、。今回のツアー、結構、文句言う方がいて、、、、ああいうのはあんまし聞いていて良い気分じゃないですね。今度から、ちょっとここのツアーは考えようと思った次第。
まあ、でも多数の方々は、ごろ寝したりおしゃべりしたり気ままに過ごしておられましたけどね。
とりあえずサクッと船内探検をしつつ、外が吹雪いているのを見て、ますます八甲田が遠のく気がしてどよーんとなる。
船室に戻って、私もイヤホンで音楽聞きながら、いつの間にか爆睡しておりました。多分、1時間くらい寝て、起きてから函館駅でゲットしたパンを頬張り、その後、共用のフリースペースへ移動して、コーヒー飲みながら音楽聞きながら『八甲田山死の彷徨』を読む。
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そうこうするうちに、青森港に到着。
函館港と見分けが付かない、、、
降りた瞬間、函館よりもかなり寒いと感じる。寒さの質が違うというか。底冷えする感じ。
ここからタクシーで宿まで移動。タクシーを待つ間に、喉が渇いたので売店でジュースをゲット。宿について、早速一気飲み。フェリーに乗っただけの日だったけれど、まあまあ疲れていたので、このジュースは五臓六腑に沁みた、、、。
左:前日の部屋より広くてキレイ♪/右:部屋から(やっぱり天気が気になる)
その後、6時から夕食。ここで、運悪く、お隣に文句の多いおばさまが、、、。
やれ、ツアーの人数が多いだの、添乗員が要領悪いだの、どこそこのツアーで飲んだ酒が美味しかっただの、安いツアーはダメだの、、、。私は反対隣りの方と話すようにしてほとんど無視していたが、嫌でも声が聞こえるし、ほとんど食事の内容を覚えていない。やはり正月ということで、おせちの皿もあったのは覚えている。味も良かった(と思う)。
持って帰って来たメニューを見ると、鍋は「八戸せんべい汁仕立て」とあって、そうだった、この八戸せんべい汁は美味しかったのを思い出した。蓋を開けた画像を撮るのも忘れるくらい、お隣のおばさまが「この鍋の火、どーなってんの??」と騒いでいたので、メニューを見直すまで忘れてたよ、、、まったく。
で、食事が終わるころに、添乗員さんからバッドニュースが、、、。
「八甲田ロープウェイ、本日、運行中止でした。明日はどうなるか分かりませんが、天気予報は悪い予想なので、今、代替案を検討中です」
………………がーん、、、。何のためにこの旅に来たのか、私。
失意のまま、部屋に戻って、グッタリ眠りにつきました。
③につづく