映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

“絵金さん”に会いに行く ~大阪目的地のみピンポイントの旅~ ①

2023-07-30 | 旅行記(国内)


 台湾から戻った数日後、1泊2日で大阪へ行ってまいりました。主目的は「絵金展」。何十年も前から、赤岡の絵金祭りに一度行ってみたいと思いつつ、なかなか実現しないまま月日は過ぎ、、、。

 絵金祭りは、毎年7月の第3土日に開催されるのだけど、1年でたったの2日間で、そこを目掛けて万障繰り合わせるのはなかなか難しいのが現実。おまけに、絵金さんの絵は、滅多に県外に出ないという、、、。今回の展覧会は、半世紀以上ぶりに県外で行われる大規模なもの。しかも、東京への巡回はナシ。これを逃したら、この目で、直に絵金さんの屏風絵を見ることは一生かなわないかも、、、と強迫観念にかられて、タイトなスケジュールと睨めっこ。

 でも、いざ行く計画を立てようとしてみると、他に大阪で行きたいところがあるわけでもなし、大阪に親しい人がいるでもなし、日帰りか?とも思ったけど、せっかく交通費かけて行くのだから、そうだ、前から一度行ってみたかった民博に行ってみよう!と思い立ったのでありました。

 目的が2か所に定まったのは良いが、折角泊まるのだったら、その夜にコンサートでもないものか、、、と思って探したら、ありました。在阪オケのコンサートが。

 というわけで、飽くまでもメモ的な旅記録です。

 
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 今回は、新幹線と宿がセットになっているJR東海のずらし旅とやらで行ってみることに。往復の新幹線代と宿泊費込みで 34,900円は、普通に新幹線代を払えば片道14,720円であることを思うと、確かにまぁお安い。

 でも、これかなりリスキーなセット券であることが分かる。出発1か月前に乗車新幹線が確定すると、切符が送られてくるのだけど、それに注意書きが一杯書かれた紙も同封されていて、読むと、この新幹線切符は、気象条件で大幅に遅れたり運行中止になったりした場合、特急料金の払い戻しがないだけでなく、特急券の振り替えもできない、と書いてある。また、利用者の都合で乗り遅れた場合は、特急券の振り替えはおろか、乗車券も無効になるという。

 ……そりゃ格安切符だから、いろいろ仕方がないとは思うが、乗車券が全額パーになるってのはどーなのかね。例えば、半額負担とかさ、、、。だって、何があるか分からないじゃんね、旅行中なんて。

 とにかく、何が何でも新幹線だけは乗り遅れてはならず、天候も荒れないことを祈るばかり。結果的には、問題なかったのだけど、この1週間後、台風の影響で東海道新幹線は結構大変なことになっていたので、1週間ズレていたらヤバかったのだなぁ、、、と、他人事じゃない感いっぱいであった。まさに、運次第。

 で、行きの新幹線は、11:00ジャスト発新大阪行きのぞみ225号。

ビビッてかなり早く東京駅に、、、。こうしてみると、新幹線はもの凄い過密ダイヤ

 

 少し時間があるので、お弁当を求めて売店に。平日だというのに、かなり混んでいたのだが、お腹の調子もイマイチなので、あれこれ迷った挙句にようやく買ってホームへ上がる。

 幸い、2人がけの窓側で、隣は新大阪まで空いていた。

 富士山もきれいに見えて、、、

 そろそろお昼にするか、、、と、東京駅でゲットしたお弁当を広げる。

 

これで1,450円、、、

 

 お腹の調子がイマイチなので量的にはちょうど良かったし美味しかったけど、これでこの値段は、さすが新幹線プライス。


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 お弁当を食べて、ちょっとウトウトしてたら、あっという間に新大阪。

 

 ここから御堂筋線に乗り換える。何年振りかの新大阪駅でキョロキョロしつつ、御堂筋線ホームへ。PASMOが使えて便利。

 

天王寺まで乗ります

 

 20分ちょっとで天王寺駅に到着~。

 

 で、あべのハルカスには改札から直結しているエレベーター口があるということなんだが、、、。最初に上がった階段は違っていたらしく、ホームに戻って別の階段から上がって、あった~。

  

美術館は16階

 

 エレベーターを降りるが、美術館入口はちょっと分かりにくい。この階は、上階の展望台行きエレベーターの乗口にもなっているので、結構観光客がたくさんいる。で、ロビーの先に、見つけました、絵金展の入口!

 荷物をロッカーに入れて、ワクワクしながら入口をくぐると、そこには、、、!!

 

②につづく

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To Leslie トゥ・レスリー(2022年)

2023-07-22 | 【と】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv81093/


以下、公式HPよりあらすじのコピペです。

=====ここから。
 
 テキサス州西部のシングルマザー、レスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選するが数年後には酒に使い果たしてしまい、失意のどん底に陥る。

 6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシー(アリソン・ジャネイ)とダッチ(スティーヴン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。

 そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子(オーウェン・ティ―グ)のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめる。

=====ここまで。


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 主演がアンドレア・ライズボローなので見に行きました。彼女は、これでオスカーにノミネートされていたのですね。……というのは見た後知りました。今年のアカデミー賞関連、ほぼニュース見ていなかったので、、、。


◆宝くじに高額当選すると、、、

 ほぼ予備知識なく見たのだが、スチール画像(moviewalkerのtop画像と同じ)のライズボローの様子がタダゴトじゃない感いっぱいなので、まあ、雰囲気は予想して行った。中盤までは予想どおりで、ヨレヨレになったライズボローとシビアな展開であったけれど、終盤は多少の救いもあり、鑑賞後感は悪くない。

 ライズボローは、「ナンシー」(2018)でもそうだったが、ちょっと病んでいる感じがめっちゃハマる女優さんである。不健康な役を演じるのが実に巧い。

 生い立ちも不遇そうなレスリーは、きっと元夫もDV野郎か何かだったんだろうと思われるが、シングルマザーで高額宝くじに当たった後、あっという間にその金を全部アルコールで使い果たして、本作は、そのどん詰まり状態から始まる。

 宝くじの高額当選者は、日本では匿名だけど、アメリカでは氏名が公表されることになっているとか、、、どこかで見聞きした記憶がある。日本じゃ、「高額当選したことを周囲に言ってはいけません!!」と、かなりしつこく金融機関から指導されるらしいが、おおっぴらにウン千万も当たったとなりゃ、そら集りに来る輩がうじゃうじゃ湧いてくるのも容易に想像がつく。

 先日見ていたYouTubeで、あるFPの方がお金の話をしていて、そこで言っていたんだが、人間とはそもそも大金を持つと使っちゃう生き物なんだそうである。例えば、1億円宝くじで当たった場合、そのうちのウン千万キャッシュで家を買って、残りは預金に回して、日々の生活は今まで通り地道に働いて、、、ってことはなかなか難しいのだと。大抵の人は、1億円あればあるだけ使っちゃうのだとか。悪銭身に付かず、、、ってか。私の友人は、高額当選したら、老後の資金を除いて、残りは全額寄付する、、、などと奇特なことを言っていたが。私だったらどうするかなぁ、、、、。1億円あれば、100万円の旅行が100回できるのだなぁ、、、。……と、これは取らぬ狸ですな。

 お金があり過ぎても人生狂うが、なさ過ぎると、人生行き詰まる。文無しとなったレスリーは、息子にも拒絶され、あちこち放浪して、下手すりゃそれこそ野垂れ死にしてもおかしくない状況にまで追い詰められる。

 私はそんなレスリーを見ていて、それでも生きようとするレスリーに、何となく感動していた。私がレスリーなら、どこか空き家でも見つけて、もう人生に見切りをつけるかなぁ、、、などと思ってしまっていたので。彼女はそういう素振りは全く見せない。生活力はないけど、生命力はある、、、ってことかな。


◆終盤はファンタジー

 ライズボローがオスカーにノミネートされたというのは納得だったのだが、終盤の展開は、個人的にはあんまし好きじゃないかも、、、。

 モーテルのオーナーに救いの手を差し延べてもらって立ち直りのきっかけを得る、というのはいいのだが、最終的にそのオーナーのおじさん・スウィーニーと恋仲になっちゃうのがね、、、なんかなー、と。

 色恋が絡むと、人間関係が俄然メンドクサくなるじゃん、普通。依存症克服者&理解者、という関係なら、持続的な関係を築けると思うけど、恋仲になっちゃって、本作内ではそこまでは描かれていなかったと思うが、夫婦になっちゃった日にゃ、イイ関係でいられなくなる要素がいっぱい出て来ちゃうんじゃない? カネの話、子供の話、前妻の話、、、etc。依存症だったこともネックになりかねない。スウィーニーの前妻は、レスリー同様アル中で、それが原因で離婚したと言っていたし。だからレスリーを理解できるって言うけど、どーなのかねぇ。

 おまけに、レスリーはモーテルの向かいにある廃屋を改修してカフェ(レストラン?)をオープンさせるんだが、その経営だって大変なわけで、スウィーニーとの間にはトラブルの火種が多すぎる気がするんだよね。

 あと、本作に決定的に欠けているのは、レスリーがどうやってアル中を克服したのかが一切描かれていない点かな。依存症を克服するのって、本人の意志だけじゃどうにもならんわけで、医療や回復施設などの介入が絶対的に必要なはずなのに、それらは完全にオミットされている。これでは、いくらファンタジー映画だとしても、あんまりじゃないかねぇ。ワンシーンでもいいから、レスリーがのたうち回って依存症そのものと闘っている姿を見せておくべきだったのでは、と思う。

 ……とはいえ、本作は終盤こそファンタジーではあるものの、中盤までは結構シビアであり、途中までの展開はケン・ローチを思わせる。ローチの映画は酷な現実を描くのだが、必ず一筋の光明を見出せる展開が多い。ローチのアプローチは一貫しており、厳しい状況にある人間が立ち直るには、本人の意志や努力が必須ではあるけれど、それ以上に、周囲がほんの少し手を差し延べることの大切さをいつも描いている。

 そういう意味では、本作も同じで、死を考えても不思議でないようなシビアな状況に置かれた人間でも、本人の努力とほんのちょっとの周りの手助けで立ち直れるのだ、という希望をもたらす映画として存在意義は十分にあると思う。

 

 

 

 

 

 

 

宝くじ、買ったことないのですが、買わないと当たりませんよね。

 

 

 

 

 

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愛する映画の舞台を巡る旅VI ~初台湾・縦断の旅~ その⑥

2023-07-16 | 旅行記(海外)


関連映画:『悲情城市』(1989)
 

その⑤につづき

 夕食を終えると、台北市内に戻って来て、士林夜市へ。約50分間の自由散策となる。

  

 すごい人混みだとは聞いていたけど、まあ確かに結構な人出である。こういう夜店の立ち並ぶ場所って、日本だと夏祭り以外にあるのかな? この夜市は特に週末が込み合うらしいのだけど、夜市自体は年中開いているらしい。この士林夜市は台北で一番大きいのだとか。

 道が入り組んでいて、しかも夜市の地図はないので、おまけに通りによっては人がごった返していたりして、私はすぐに方向が分からなくなるが、友人が「大丈夫だよ、私、大体分かってるから!」というので安心。50分のフリータイムというのは、このツアーではかなりの長時間になるわけで、ついついあちこち歩き回ってしまう。

  

 で、ふと気付いたら、集合時間5分前ではないか。急いで戻らなければ!

 となって、戻ろうとして、友人の先導で通りに出たのだが、どうも集合場所の通りではない。あり~?となって、焦る。集合場所の写真をたまたま私が解散前に撮っていたので、それを見せて、警備の男性に聞いてみると、何と、夜市を挟んで反対側だと言うではないか。えーー、、、となって、また急いで夜市の中を突っ切って戻る。もう完全に遅刻。

 目印になる建物目指して歩いて、反対側にどうにか出るが、すぐに場所が分からないので、さらに通行人のお姉さんに画像を見せたりして確認しながら、どうにか見覚えのある場所へ出る。そんなこんなで、約10分も遅れて集合場所へ到着する、、、嗚呼。

 フーさんに「探しに行こうかと思ってたところ」と言われ、平謝り。暑い中、こっちも大汗。いやー、こんなに焦るのって久しぶりの感覚だった。ツアーの皆さんは、夜市の中は道が込み入っているのでほとんど歩かずに戻って来た、、、って言う人がほとんどで、それも驚き。ツアーならではの大失態でありました。


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 ぐったりしてバスに揺られて10分ほどで宿に到着。有名な圓山大飯店。

 

 ロビーに高級車(?)が。全体の雰囲気は良いのに、高級車が置いてあるだけで何だか成金ぽく感じるのは、私の偏見だろうか、、、?

 

 部屋に入ってテレビ画面を見ると、なんと私の名前入り歓迎メッセージ。でも、綴りが微妙に違っていた。友人は「何で私の名前はないんだ?」と不満そうだったが、ツインルームでも代表者1名ってことなんだろうね、やっぱり。

 

 まあまあゴージャスな部屋で、迷子になったことも忘れて湯船に浸かったり、お茶飲んだりしてダラダラしながら駄弁りながら眠りにつく、、、zzz


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【最終日のスケジュール】

忠烈祠(衛兵交代式参観) → 故宮博物院 → 免税店 → 松山空港


 あっという間の最終日。7時過ぎに朝食へ。

 あんましお腹も空いていなくて軽めに、、、。紫色の蒸しパンは、結局何味なのか分からぬまま。小籠包類はいずれも美味でした。

 朝食後、部屋に戻って、バルコニーを見てみると、昨夜は真っ暗で分からなかったけれどすごく広い。市街地の方も少し見える。

 

 集合時間は8:45だったけど、遅刻翌朝ってこともあり、8:30頃ロビーに集合場所へ。早いと思って行ったら、もう既に何人か、、、。

 

ホテル正面入り口から正門の方を撮影してみた/バスの車窓からホテルを撮影してみた

 

 忠烈祠までは車で5分くらいというので、9時からの交代式には余裕で間に合う。ここは、日本の護国神社があった所だそうで、辛亥革命や抗日戦争で亡くなった人々を祀っているとのこと。

 待つこと数分、交代式が始まった模様、、、。

奥に見えるオレンジ色の山門を越えてさらに奥まで実にゆっくりと行進して行った、、、

 

 交代式の衛兵は、容姿端麗の兵士を選りすぐっているのだそうで、まあ、確かに皆さん上背もあってスタイル良かった。友人は「やっぱイケメンじゃない?」としきりに顔をチェックしていたのが笑えた。正直、私にはあんまし顔まではよく見えなかったのよね、、、。

 

山門を越えて戻るところ

 

 機械仕掛けのようにピシッ、ピシッ!!っと直線的な手足の動きで、一つ一つの動作は遅い。大昔にロンドンで見た衛兵の交代式とはまた大分感じが違うような、、、。といっても、もう記憶のかなたなんだが、ここまで一糸乱れず、ゆっくり、、、って感じじゃなかった気がするなぁ。

 この日は、空軍の兵士による交代式だったみたいで、海軍、陸軍と日によって(期間があるらしい)担当が違うのだとか。制服が違うのだって。

 

山門の両脇には広州蜂起のレリーフが

 

 で、ちょうど交代式が終わった途端に雨が降り出す、、、。慌ててバスへと戻る。


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 お次は、故宮博物院へ。

バスで数分で到着~!

 

 フーさんが受付しているのを待っている間にトイレに行くと、トイレがとてもキレイ。ペーパータオルも、センサーに手をかざすだけでピロ~ンと出てくるという、、、。おもろ~。

 

 で、ここでもやっぱりあんまり時間がなくて(と言っても、一応2時間弱はあるのだが)、フーさんが“これだけは絶対!”というお宝を端から案内してくれる。

  

  

他にもいっぱい写真は撮ったんだけど、、、ほんの一部です

 

 

 名物“白菜”は出張中だった、、、残念。でも、“肉”はありました! 蒋介石が持ってきたという翡翠の屏風が美しかった、、、。

 とにかく、展示が多いので、“これだけは絶対!”というのだけでもかなりの数。なので、2時間弱なんてあっという間。

 まあ、慌ただしい見学だったけど、北京の故宮博物院の異様な広さに比べれば、よほど現実的な見学コースだった。北京の方は、建物の中を歩いていた記憶しかないのだよね、、、。展示物、何があったっけ??みたいな。

 とはいえ、かなり疲れて、終わってみればグッタリ。ミュージアムショップであれこれじっくり見る時間もほとんどなく、、、。でも、白菜のストラップだけはゲットする。そして、、、ヘロヘロになってバスに戻る。

白菜はこれだけ、、、


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 予定では免税店だったのが、昨日と入れ替えで、本日は民芸品店へ連れて行かれる。

 

 昨日の免税店よりは、まだ面白かった。ばらまき用のお菓子(チョコ)と、プーアールの花茶を購入。花茶を、一度煎れてみたかったので。

  

 煎れてみたら、思ったより花が広がってビックリ。お茶は普通に美味しかったです

 

 このお店も、30分くらいの滞在でバタバタと引き上げて、松山空港へ、、、。

 

 ここでは係のお姉さんがチェックインしてくれて、ちょっとホッとする。そりゃオンラインで効率化も分かるけど、人と人のやりとりも旅では貴重よね。ただでさえツアーだと現地の人とお話する機会が少ないしさ。

 で、またも友人とは座席が離れ離れ。前日にスマホでチェックインしておけばよかったのだが、疲れていたし、面倒くさかった。まあ、2時間なので良いのだけど。

 

 機内食は、ハンバーグ。右上のカップはデザートで、ブルーベリーソースのヨーグルトムースで美味しかった。


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 というわけで、弾丸ツアーはおしまい。とにかく、何度も書くけど、めっちゃ慌ただしくて落ち着かない旅でした。こんなに分刻みで動いた旅なんて初めて。友人と、今度からはフリータイムがあるツアーを選ぼうね、、、と話しながら帰って来たのでした。

 長々お付き合いいただき、ありがとうございました。

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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年)

2023-07-12 | 【う】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv79885/


以下、公式HPよりあらすじのコピペです。

=====ここから。
 
 2010 年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日それが実際に犯罪だったことが明らかになる。

 タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。

 緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う―。

=====ここまで。


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 何かの映画を見に行った際にポスターを見て気になって、チラシを見たら「実話モノ」。うぅむ、実話モノあんまし好きじゃないのだよなぁ、、、と思ったけれども、どうやらかなり脚色されているらしいとのことで、だったら見てもいいかな、と思ったのでした。

 が、その後、Twitterでフェミ界隈から本作の感想がちらほら流れて来て、何となくイマイチっぽい感じがして、またまた興味が失せかけたのだけれど、前回の記事で書いたファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』上映時間がかなり遅くて、それまで時間があるので、だったら見に行くか、、、みたいなノリでふらりと見に行ったのでした。


◆思考力の育て方

 上記あらすじにある「男性たちが街へと出かけている2日間」というのは、レイプ犯たちの釈放を求めて村の男たちが出かけて行ったってこと。彼らの留守の間に、残された女たちは今後の身の振り方について話し合う、、、という設定なんだが。

 最初に白状すると、正直言って終始かなり退屈であった。基本、会話劇だし、色調をわざとモノトーンぽくしているから画面は暗いし、村のルールでみんな似たような髪型と服装だから見分けが付きにくいし、、、で、おまけに、構成もわりと単調なので、だりぃ、、、って感じになってしまった。本作を好きな方、すみません。

 ただ、設定にかなり違和感もあって、この村というか、コミュニティでは、女性に学問は不要ということで、ほとんどの女性は文字も読めないし、まともな教育も受けていない。なのに、結構ハイレベルなディスカッションをしているのだ。ハイレベルというとあれだが、好き勝手なことを言いたい放題ではなく、議論になっているというか。それって、ある程度ロジカルな思考訓練が出来ていないと難しいんではないか??と思いまして。

 学校にも10歳に満たないくらいまでしか行っておらず、教育はもとより、女性は家に閉じ込められているっぽいので社会の一員として生きることの訓練もあまりされる機会がないという環境で、いかにしてあのような思考の訓練がなされたのか、というのが根本的な疑問として終盤までずーーーっとあった。

 けれども、終盤で、女たちが皆で賛美歌(?)を合唱するシーン(しかも結構長い)で、何となくだけど、ちょっと疑問は解消された。私がディスカッションとして見ていたのは、ディスカッションというより、信仰について語り合っていた、仏教でいう禅問答みたいなもんだったのかなぁ、と。そういえば、男たちを赦すだ赦さないだというのも、結局のところ「天国に行けるか」が基準になっており、一事が万事、判断基準は「天国に行けるか否か」なのだ。それなら、別にロジカルシンキングなんか必要ないわな、、、と。


◆元ネタの話

 で、女たちは、最終的に村を去るという選択をする。で、確か13歳、、、いや10歳だったかな、それ以下の男の子たちは女性たちと一緒に村を去る(つまり女性たちが連れて行く)のだが、それ以上の男子は性衝動を抑えられるかどうか微妙だ、ということで村に置いて行かれることになる。この年齢の線引きも話し合いでされるのだが、その辺もちょっと??な感じではあった。

 じゃ、置き去りにされた男子たちはどーなるか、、、っていうと、女性たちの話し合いの場に書記役として居た唯一の男性オーガストが村に残って、その男子たちの教育をするというのだ。

 オーガストを演じていたのはベン・ウィショー。オーガスト、責任重大やん、、、。聖なる父ってか??と思って見ていたら、去って行く女性の1人に、「これを持って行け」といって拳銃を渡すのである。このシーンは私はイマイチよく分からなくて、単なる護身用なのか、それ以上の意味があるのか、、、。ちょっとダレて見ていたので、何か大事なことを見落としていたのかな。

 このコミュニティは、メノナイトというアーミッシュと似たような宗教集団なのだが、やはり、こういう作品をきちんと理解するには、ベースとなる宗教の知識と信仰の経験がないと難しいと思う。私のように無信仰な人間には、正直言って、彼らの言動はおよそ理解の範疇を超えている。だから、終盤で、前述のように、禅問答みたいに感じてしまったのだと思う。

 そんなわけで、まるでピンと来ないまま劇場を後にしたわけだが、その後、本作の元ネタとなった「実話」をネットで調べたら、本作とは比べ物にならないくらい陰惨かつ闇の深い話だと分かって慄然となった。そして、やはり本作中の女たちの話し合いは、ほぼ創作なのだろうと理解した。

 現実のコミュニティで、女たちは厳然とまだそこにいるし、性犯罪は依然として横行しているという。本作は、一見、フェミ映画に見えるが、実質は宗教映画であり、性暴力に遭った女性たちの今後に意味のある提示は何もなされていないように感じた。なされていないことが問題だと言いたいのではなく、現実のあまりの陰惨さに圧倒されて、本作の印象など吹っ飛んでしまったということ。

 フィクションとリアルは対立関係にないと思うが、本作と元ネタに限って言えば、フィクションの前に、リアルはあまりに無力であると感じた次第。

 

 

 

 

 

 


フェミ映画ではなく、宗教映画です。

 

 

 

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苦い涙(2022年)

2023-07-09 | 【に】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv80744/


以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。

=====ここから。
 
 助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らす著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)。恋人と別れて激しく落ち込んでいたある日、3年ぶりに親友で大女優のシドニー(イザベル・アジャーニ)がアミール(ハリル・ガルビア)という青年を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに、一目で恋に落ちるピーター。彼はアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、彼が映画の世界で活躍できるように手助けをするのだが……。

=====ここまで。

 
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 そんなに大ファンでもないのに、とりあえずオゾン監督の新作と聞くと、割と見に行ってしまうのであります。このお方、ほぼ年に1作品は撮っているのではない?? そんだけ資金も人も集められるのがすごいのだけど、何より、そんだけの創作意欲が湧き続けるってのが凄過ぎる、、、と思う。普通、1本撮ったら休みたくならない? まあ、そうならないところが、凡人じゃない所以なのでしょうが。

 ……というわけで、ファスビンダーの映画をリメイクしたと聞けば、なおさら見たいと思って、見に行ってまいりました(ファスビンダー監督作の感想もあります)。


◆ファスビンダー版『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』

 まずは、ファスビンダー版の感想から。あらすじは、、、

 “二度目の結婚に失敗して落ち込むファッションデザイナーのペトラ(マーギット・カーステンゼン)は、アトリエ兼アパルトマンの部屋で暮らしている。助手のマレーネ(イルム・ヘルマン)を下僕のように扱う一方、友人が連れてきた若くて美しい女性カーリン(ハンナ・シグラ)に惹かれ同棲をはじめるが……。”

 見たのは、オゾン版鑑賞後で、オゾン版のがメチャクチャ軽く感じるくらいに、ねっとり・じっとりの濃密愛憎劇で、見終わってお腹いっぱい、、、、という感じになってしまった。

 ワンシチュエーションのセリフ劇で、主人公ペトラ・フォン・カント出ずっぱりなので、若干退屈といえば退屈だけど、ペトラがかなりヤバいので私は見入ってしまった。隣で見ていた60代くらいの女性はほぼ全編爆睡していらっしゃいましたが、何かそれも分かる気がする。

 ペトラは、自身の人生の上手く行かなさを母親との関係とか、とにかく自分以外の所に原因があると思っていて、だからとことんネガティブなんだが、気位と自意識だけはめっちゃ高いので、そのアンバランスさがまんま彼女のルックスにも表れている感じ。典型的な自己愛肥大型人間。

 ペトラの部屋が何とも異様。壁一面の絵は、プッサンの「ミダス王とバッカス」だそう。終盤になると、マネキンが3体意味ありげに重なっている。また、ペトラの衣装も独特で、途中、足元がすぼまっているドレスはめっちゃ歩きにくそうである。その上半身は、それこそ、ミダス王かというような神話から出て来たよう。

 ……まぁ、終始、ペトラの自分語りみたいなセリフが延々続き、正直、ウンザリしないでもない。


◆オゾン版では、、、

 もうちょっとドロドロした感じなのかと思っていたのだけど、実に軽~いブラックコメディでござんした。結構笑えるし、あんまり考えずに見られるので、疲れている時なんかにはちょうど良いかも。

 ファスビンダー版での主人公ペトラ・フォン・カントは女性だが、本作は男性になっていて、その名もピーター・フォン・カント。このピーターを演じていたのが、「ジュリアン」で激ヤバDV男を演じていたドゥニ・メノーシェだったのだけど、本作では弾けていて面白かった。演じている本人も楽しそうだった。

 恋人(女)に失恋してヤケになっていたかと思えば、アミールという美青年(?)を見た途端に失恋などすぐ忘れたかのように浮かれたり、アミールにつれなくされて落ち込んだり、暴れたりと、まあやりたい放題。旧知の仲の女優シドニーに八つ当たりするシーンも、おぉ、そこまでやるか!という感じの壊れっぷりで笑える。

 イザベル・アジャーニは思ったより普通に歳をとっていらしていて安心しました。何か、ムリに若作りしていたらどうしよう、、、とか若干心配していたのだけど、杞憂だった。化粧は濃かったけどね。出番もあまり多くはない。

 おおむね、ファスビンダー版のストーリーを踏襲しており、人物の設定が少し違う程度。ラスト、アミールにも、助手にも見限られて一人ぼっちになるのも、オリジナルと同じ。でも、私はオゾン版の方が気軽に見ていられて好きかな。あくまでオリジナルよりは、という意味だけど。


◆ピーターとペトラ

 オゾン版の終盤、ピーターは「アミールを所有したかった。完全支配したかった」みたいなことを言うんだけど、語るに落ちるというか、つまり彼はアミールに執着していただけで、それを愛だと思い込んでいただけでしょ。ファスビンダー版のペトラもそれは同じ。

 結局、こういう人って、誰かに依存していないと自身を保っていられないんだろうなと思う。依存=愛、だと本人は思っているけど、本来的には別物であるから苦しいのだよね。こんなに愛してるのにぃ~っ!!っていう、、、。でも、それ、愛じゃありませんから。こんなに依存しているのに!って本当のことを言えば、その異常さは明らか。

 このブログでも度々書いているけど、精神的に自律していない人の場合、本人もシンドイだろうけど、周囲はもの凄く迷惑なんだよね。

 ペトラにしても、ペーターにしても、離婚したり失恋したりして落ち込んでいるのに、直後にすぐ別の対象に恋に落ちることが出来ちゃう。……いやだから、それ恋じゃない、依存先を見つけただけなんだけど。言葉は悪いが、寄生先を目ざとく見つける寄生虫みたいなもんである。おー、こわっ。

 どちらの作品でも、秘書が打つタイプライターの音が部屋に響き渡るのが、主人公が愛だの恋だのと苦しんでいるのをあざ笑うかのようで、ある意味、その本質のメタファーであるとも言えるかもね。ペトラもペーターもその秘書に冷たく見限られているのがまさにそれではないか。

 こういう人は、ペットでも飼って、猫可愛がりしていてください。人間はペットじゃないんで。

 

 

 

 

 


ドゥニ・メノーシェはコメディの方が向いているような。

 

 

 

 

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愛する映画の舞台を巡る旅VI ~初台湾・縦断の旅~ その⑤

2023-07-02 | 旅行記(海外)


関連映画:『悲情城市』(1989)
 

その④につづき

 台北駅からまっすぐバスで免税店へ。当初の予定では、民芸店へ行くはずだったのだが、理由はよく分からないけど、翌日の予定と入れ替えとなった。

 ツアーのお約束。ここはいわゆる高級ブランドショップが入ったビルで、1階には台湾のお菓子等の食品が並んでいたが明らかに高過ぎるので、友人も私も一通り眺めて終わりであった。買いたいものが何もない、、、。 

 滞在時間は30分ほどで、お次の十分へと向かう。バスで1時間弱で到着。ここは、天燈(ランタン)上げ体験ができることで有名らしく、観光客呼び込みの格好の材料となっている様子。

空に点々と浮かぶのがランタン

 

 バスの中でフーさんからランタン上げの手順を聞く。1つのランタンに4人がそれぞれ願い事を書いて、それを空に上げる、、、だけのことなんだが、まあ何事も体験である。

 

めったに通らない電車が通った後の線路を渡ってお店へ、、、

 

 4人1組でそれぞれが願い事を備え付けの筆で書き、書き終えたら、所定の場所へと持って行き、店員さんに火をつけてもらって、上空へ、、、。火をつけるのも100円ライターみたいなので一瞬の呆気なさ。手を離したら、本当にあっという間に上がって行ってしまい、友人も私も、ハレ??ぽか~ん、、、、という感じだった。

 

真剣に願い事を書く友人/別のお店での様子(こういうお店がいっぱいあったのでした)

 

  

火をつけて手を離した瞬間、あっという間に上空へ、、、

 

 何でも、このランタン上げ、近所にランタンが散乱して、壮大なごみ問題に発展しているらしい。確かに、ものすごい数のランタンが上がっているし、飛んでいくのも風任せなわけで、めっちゃ罪悪感を覚える体験であった。うーん、、、どうなんだろ、これ。

 とか言いながらも、ランタン上げをしたお店でミニチュアランタンをゲットする。

なんか暗くて見にくいですが、健康祈願のミニチュアランタン

 

 ランタン上げを終えて、集合場所へ向かうまでの街並みは、台湾映画に出て来そうな風情の、赴ある街並み。

 

☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜

 

 ……というわけで、慌ただしくランタン上げを終えると、お次の九份へと、再びバスで40分ほど掛けて向かう。フーさんから、九份は曜日や時間によって観光バスで上まで上がれないので、途中で路線バスに乗り換えると説明あり。

 

 

路線バスがやってきて……/満員、、、

 

 

だんだん近づいて来る九份

 

バスが着いて降りた所から海側を眺める

 

 バスを降りて夕食まで自由に散策。

 

左の方に見える「鬼怪」とあるのはお化け屋敷/とても狭い道幅ですれ違うのがやっと、、、

 

「悲情城市」の文字が。この辺りでロケが行われたみたい

 

 

 いろんなお店があってみているだけで楽しい

 

 友人が、ドライフルーツのお店を発見。ほとんどは1袋160元で、ドライフルーツを絶対ゲットしたいと言っていた友人には、許せる値段だったらしい。5袋買うと1袋おまけというよくあるパターンなので、じゃあ、6袋ゲットして3袋ずつ分けよう、、、ということに。1人400元で3袋ずつ。まあまあですかね。

左から、みかん、桃、パイナップル

 

 自由に散策と言っても30分くらいしかないので、また慌ただしく夕食のお店へと移動、、、。

 

 お店に着くと、もう席に着いている人が多かったけど、何とか間に合い、夕食開始。

 

 

 

  

どんどん出される料理はどれも美味しかったのだけど、特にオレンジが甘くてすごく美味しった

 

 店の外に出るとすっかり辺りは暗くなっていて、夜景が美しい。

 

 夕食を終えて、台北市内に戻って士林夜市へと向かう。この後、とんだハプニング(?)が起きることになろうとは、、、。

 

その⑥につづく

コメント (5)
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アシスタント(2019年)

2023-07-01 | 【あ】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv81302/


以下、公式HPよりあらすじのコピペです。

=====ここから。
 
 名門大学を卒業したばかりのジェーンは、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。

 業界の大物である会長のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。

 ある日、会長の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが――。

=====ここまで。


☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆゜'・:*:.。。.:*:・'☆゜'・:*:.。。.:*:・'゜☆


 公式HPのintroductionにもあるとおり、本作は、あの#Me Too運動がきっかけで制作された映画です。正直言って、雨後の筍かと思うくらいに最近多いですね、フェミ映画。私は好んで見る方だし、フェミ映画はどんどん作られてほしいので歓迎だけど、こんだけ続々出てくると怖いのは反動です。実際、SNS上のアンチはなかなか酷いです。ほとんど憎悪に近い書き込みも少なくない。男女どちらが書き込みしているのか分からないけど、女性にもミソジニーは多いからなぁ。

 フェミ自体は大事なのだが、そのために行動している人たちの中には、わざわざ敵を作るような言動をしている人も少なくないので(こういうことを書くだけでアンチ・フェミ認定されるんだが)、これはなかなかに厄介な問題なのであります。

 で、本作は公開前からフェミ界隈では話題になっており、90分弱という短い尺でもあるので、劇場まで行ってまいりました。


◆闘争心を維持できなかったの。ごめんね。

 主人公のジェーンは、良い大学を出て、有名な会社に就職した、一見勝ち組(ってヤな言葉だね)な女子である。

 が。

 新入社員としてのジェーンの現実は、学歴など何の役にも立たない会長の身の回りの世話を始め、同じ部署の男性社員の尻拭いまでもさせられる。てめぇがやれよ!的なことがほとんど。

 ……これね、見ていて非常に辛かった。私ら世代は、均等法施行後数年目のバブル崩壊直後世代なのだが、当時は均等法なんてのは単なるお題目で、会社はほぼオッサン都合で動いており、女子社員は「女のコ」とか言われて、オッサンだけでなく同期も含めた全男性社員のケア要員としてしかみなされていない、、、というケースはザラであった。私は同期男子と2人で同じ部署に配属されたが、課員の机拭き、お茶出し(コーヒーの好みまで覚える)、カップの片付け、等々は、同期男子には要求されず、私にだけ課されたことだった。会議の前の準備もそう。会議の後の片付けもそう。同期男子はやれと言われないし、やらない。やろうともしない。女がやるのがアタリマエで、彼は私をせめて「手伝う」という概念さえも持っていない。

 んでもって、こっちは曲がりなりにも「総合職」などという有難い名称をいただいているので、仕事面では同期男子と同じ量を振られるわけだ。だけど、途中で上司や先輩が外出から戻って来たら、私は手を止めてお茶を入れなきゃいけないが、同期男子はそんなことはしなくてよいから、そんだけ彼は仕事が捗るわけだ。ここで私が「仕事が立て込んでるから」という理由でお茶を入れないと「何でお茶持ってこねーんだよ、気の利かねえ女だな。これだから4大出た女なんか取るとメンド―なんだよ」とか言われるのが分かっていて、それがムカつくので仕方がなくお茶を入れるために仕事の手を止めるわけだ。これが、バブル崩壊直後世代総合職女子の日常であった。

 で、それとほぼ同じ光景が、21世紀に制作された映画でも描かれているって、これどーなの?? しかも、ジェンダーギャップ最下位に近い日本じゃなくて、もうちょっとマシなはずのアメリカの話。

 いや、、、私らも、それでも闘ったこともあるのよ。「男子社員にも分担してもらいたい」とか言ってね。でも華麗にスルーされるだけなんだよね。「そんなこと言わずに黙ってやれ」とさえ言われない。んで、何かゼンゼン別の場面で嫌味を言われるわけよ。例えば、私の友人は(別の会社だが)、名刺を作ることになったときに、他の男子社員と同じ四角い名刺をオーダーしようとしたら「さすが、4大出た女性は“角が立つ”ねぇ、ハッハッハ!!」と笑われたんだとか。彼女は最初、意味が分からなかったと言っていた。私もその話を聞いたとき??であったが、彼女によれば、その後、その場に居合わせた4大卒先輩女子に「私も言われた。私なんか、角丸くした名刺にした方が良いんじゃない?って言われて、角丸名刺にしたんだよ」と解説されたってんだから、すげぇ話である。

 ちなみに、私の場合は、別の日に「あのとき、ああいう事言ってたよね。君、ああいう事、よく言うよね、、、(苦笑)」とネチネチ言われるのがパターンだった。新人で仕事もできないくせに偉そうに権利主張してんじゃねぇ、、、と言外に含んでいるのは、いくら鈍感な私でも分かっていた。でも、それとこれと同じ土俵で語ること自体がオカシイでしょ、って話なんだよ、バカめが!! 仕事できないのは同期男子も同じだろーが。

 もっとヒドい例だと、咳をしている男がいて、私が何も声を掛けずにいたら「普通さ、先輩が咳してたら“風邪ですか? 大丈夫ですか?”ぐらい言わない? 言おうと思わない??」とか言われて、意味が分からなかったこともある。そもそも、そいつが咳をしていること自体、意識の範疇外だったのだ。「てめぇの母親じゃねぇんだから知らねぇよ!ボケ!!」とか言ってやれば良かった、、、と後で気付いたときにはもう遅かった。悔しくてムカついた。

 でも、そういう日常の繰り返しは、地味に心を削られるので、あっという間に闘争心は摩耗して無くなってしまうのである。

 本作のジェーンも、まさにそうである。闘おうとしたが、ものの見事に玉砕する。

 私らがもっと闘っていれば、もう少しマシになっていたのかも知れん。だから、ジェーンがああいう目に遭っているのは、私ら世代にも責任があるかも知れん。……だけれども、闘うことを強いられること自体がおかしなハナシなんじゃねーのか?? 何で男は男ってだけでケアされる側なのさ、、、ってことよ。

 喜んでケアしている女もいるから、まあ、これは男VS女という問題ではないのであるが。

 ちょっと、ウン十年前の怒りを思い出して言葉が汚くなってしまいました(いつもか)。


◆新入社員の将来を人質にとる悪質さ。

 本作内でも、とにかく、男たちは誰もジェーンに「ありがとう」を言わない。言われなかったよなぁ、、、私も、全く。机拭いてやったのに「電話のボタンの間に埃溜まってるの、オレ、嫌いなんだよぉ、、、」とか言われてね。私は無視しました。でも、ジェーンは似たようなケースでは、ちゃんとやってあげちゃう。……というか、やらないと居づらくなるのだ。将来を人質に取られているので。

 そう、私は、入社して1か月目には「こんな会社辞めてやる!!」と決意したので、無視できたのだ、きっと。実際辞めたのは2年近く経っていたけれども。

 本作内でも、会長も先輩男子社員も、ジェーンに超絶理不尽なことを要求していながら、気まぐれに「君は優秀だ」とか言って、グルーミングするのである。それで、将来に希望を持っているジェーンは惑わされるのだ。それはただのグルーミングだよ、と言ってあげられる同じ立場の先輩女子社員もいない。ジェーンは孤立無援なのだ。

 必死に就活を勝ち抜いて、念願の会社に入った人は、なかなか辞める決断は出来ないかも知れぬ。だって、夢と希望を持って入社したのだし、そのために、頑張ったのだ。若い時代の貴重な時間を犠牲にして。それを無に帰するような選択はしたくないのは当然だ。

 本作は、とことん救いがない。何のオチもない。ただただハラッサーに囲まれた1日を淡々と描写しているだけの映画である。だからこそ、リアルだし、見るべき映画になっている。ただ、これはアンテナの無い人が見ても、何も引っ掛からない映画でもある。

 ある意味、リトマス試験紙的な作品と言っても良いだろう。

 

 

 

 

 

 


ジェーンはあの会社にあの後どれくらいいるだろうか、、、。

 

 

 

 

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