映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ノマドランド(2020年)

2021-04-08 | 【の】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv71711/


以下、公式サイトよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 リーマンショックのあおりを受けて、長年住み慣れたネバダ州の住処を失った60代のファーン。彼女はキャンピングカーにすべての思い出を詰め込んで、車上生活者=現代のノマド(遊牧民)として過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを決意する。

 行く先々で出会うノマドたちと心の交流を深め、一日一日を懸命に乗り越えながら、誇りを持って生きる彼女の自由な旅は続いていく。

=====ここまで。 

 アカデミー賞最有力候補だそうな。


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 アカデミー賞って、いつも3月くらいじゃなかったっけ?? と思ってちょっと調べたら、やっぱりここでもコロナの影響だったのですね。再延期とかいう噂もあるらしいけれど、リモートでやりゃええやん、と思うのですが、どうするんですかね?

 毎年、アカデミー賞なんて、、、と思いつつも一応チェックしてしまう小心者。本作と『ミナリ』、あと『Mank/マンク』が気にはなる。確か『Mank/マンク』は昨秋、渋谷で期間限定で公開していたけれど、見に行きそびれました。ネット配信が主なんですか?? まあ、よく分からんけど、いずれ見たいと思います。

 本作も、平日の昼間に仕事そっちのけで『ミナリ』とハシゴで見に行ってまいりました。話題作でも、劇場はガラガラでした~♪

 ……で、感想ですが。

 うぅむ。次回に感想を書くつもりの『ミナリ』と同様、本作も、ザ・ビンボー映画。昨年オスカー受賞の『パラサイト 半地下の家族』もビンボー映画だった、そう言えば。

 でも、本作は、『パラサイト~』みたいにぶっ飛んではいなくて、何かこう、どよ~んとした感じが残る。フランシス・マクドーマンド演ずるファーンは、自らの意思でノマド生活を続けているので、悲愴感はないし、ノマドの仲間たちも同様である。けれども、じゃあ幸せそうかというと、そうは見えない。

 この映画は、見て、作品自体を云々するというのではなくて、見て、自分の生き方を見つめ直す作品なんじゃないかしらん。生きるって? これからどーすんの? みたいなことを、嫌でも考えさせられる映画だと思う。老いて、死ぬまで、どう生きるのが幸せなのかね? 私も、もうそういう問題が他人事ではない年齢になっているので、時折そういうことは考えるけど、まあ、分からん。先のことなど、1年先、、、どころか、1か月先だって分からん。

 ファーンは、年金をもらおうと思えばもらえるみたいだけど、それは拒否して、アマゾンの倉庫で季節労働するなどして収入を得ながら、放浪生活を続ける。実の姉が少し離れた所でまあまあ恵まれた生活をしていて、「一緒に暮らそう」と言ってくれるが、それも拒否する。ファーンに好意を寄せるそこそこ裕福そうな爺さんがいて、その人も一緒に暮らそうと言ってくれるが、それも拒否する。

 彼女が拒否する理由は、亡くなった夫と暮らした土地から遠く離れた所には行きたくない、というもの。でも、夫と暮らした土地はもう、人が住めない、町ごとなくなってしまっているのだ。リーマンショックがなくて、その町に住み続けられれば、彼女は幸せな老後が送れたのか? それは誰にも分からない、けど、きっと送れていたんだろう。

 私は、人生なんて成り行きで、行き当たりばったりで行くしかないと思っているし、これからも多分、そういう人生だと思うが、それでも、本作で描かれているようなノマド生活は多分ムリだと思う。やっぱり、布団で足を延ばして寝たい。狭くても良いから、動かない家が良い。トイレも屋内で水洗が良い。風呂もちゃんと入りたい。……という、みみっちいところで、どうしてもあのようなサバイバルに近い生き方は、わたしには厳しい。旅なら良いけど、生活だもんね、あれが。

 しかし、ファーンにとっては、それよりも、その土地を離れた所で落ち着いた生活をする方が厳しいんだよね。

 本作は、原作が社会派ルポみたいなんだが、それ故か、本作も現代アメリカの分断・貧困を抉るみたいに言われている様だけれど、あんましそういう視点で見る映画じゃない気がする。前述したとおり、ファーンの生き様を見て、自分のこれからの生き様を少し考える、どう生きて行きたいのかを自分に問い掛ける、そういう映画だと思う。

 あと、ものすごく現実的な疑問として、あんな車上生活をしていて、例えば、ヘンな人らに襲われたりだとか、事故に遭ったりだとか、そういう危険はないのかな、ということ。いや、多分あるにちがいないと思うんだけど。そういう点が全く描かれていなくて、ただただ牧歌的なビンボー放浪生活、、、みたいな描き方もどうなんだろう、とは思ったかな。

 でもまあ、これがオスカー最有力かぁ、、、と、ちょっと拍子抜けな感じは正直しましたね。DVDでも良かったくらい。

 

 

 

 

 

 

 

全般にちょっと退屈でありました。

 

 


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コメント (2)
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