映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ゆれる人魚(2015年)

2018-03-13 | 【ゆ】



 80年代のポーランド。美しい人魚の姉妹、シルバー(マルタ・マズレク)とゴールド(ミハリーナ・オルシャンスカ)は、その美しい歌声で人間の男たちを惑わせると捕えて食べてしまう。

 ある日、例によって美しい歌声で男を惑わせると陸に上がり、ワルシャワにやって来る。その美しい容姿と歌声をもって、とあるストリップ・ナイトクラブに辿り着く。たちまち店の人気者になる人魚姉妹。

 毎晩ステージで歌って踊るうち、バンドのベーシストの青年ミーテク(ヤーコブ・ジェルシャル)と姉のシルバーは次第に惹かれ合い、恋に落ちてしまう。そんな姉を見て、妹のゴールドはイラつき、しばしば言い合いになる。人魚にとって人間の男は餌であり、人間の男との恋を成就させることなど出来ないのだ。もし、シルバーがミーテクとの恋を成就せんがために人間になっても、ミーテクに愛されなければ、シルバーは海の泡となって消滅する運命なのである。

 しかし、シルバーは美しい声を失うことと引き換えに、人間になる道を選び、手術を受ける。そして、腹部に大きな傷を伴って真の人間の下半身を手に入れ、いざミーテクとセックス行為に及ぼうとするが、シルバーの腹部から激しく出血する様を見て、ミーテクは引いてしまう。そして、人間の美しい女性と恋に落ち、あっけなく結婚してしまう。

 結婚披露のバーティーに招待されたシルバーとゴールド。このパーティーが終わる明け方までに、シルバーがミーテクを殺せなければ、シルバーは海の泡と消えてしまう、、、。

 
   
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 ポーランドによるボーランドが舞台のボーランド語での映画。しかも、予告編で見たところ、なんかちょっとアブノーマルっぽい、、、。これは見なくては! と劇場まで行ってまいりました。ところどころ意味不明ながらも、なかなか面白かったです。


◆ギョギョッ!となる面白さ。

 いわゆる、アンデルセンの「人魚姫」と終盤の設定は同じで、愛する人を殺すか、自分が死ぬか、ということになるんだけれども、そこに至るまでは、結構なエログロワールド全開で、これは好みが分かれるところだと思うけれども、私は好きだわ~、こういうの。

 とにかく、オープニングのアニメからして怪しげでイイ感じ、これは期待できそう、、、となる。でもって、冒頭の人魚姉妹が海から陸に上がるシーン。美しい歌声で、陸にいる男たちに“私を陸に揚げて~”と懇願するように歌うのね。吸い寄せられるように人魚姉妹に近付く男たち、、、、ぎゃーー。

 この人魚の造形が、かなりグロテスクで、下半身の尾ひれなど非常にリアル。人間の姿で、ストリップ・ナイトクラブのオーナーの所に連れてこられるんだけど、オーナーに向かって、澁澤龍彦じゃないけど、まさしく“大跨びらき”すると、彼女らを連れてきたオッサンが「見てください、穴がないんです、まったく」などと彼女らの股間を指して言うわけ。……ぎゃはは、笑える。でも、尾ひれにはちゃんと性器があって、それもしっかり映るんだけど、これがまたちょいグロ、つーか気持ち悪い。

 しかも、この人魚たち、店のバックヤードにいるのに、店にいるオーナーが「何か臭うぞ、何だこの臭いは!?」ってくらいキョーレツな魚臭を放っているらしい。あんまし嗅ぎたくない、、、。

 さらに、人魚姉妹は生きていくために人間の男をかっ喰らう。そのときの姉妹の口元は、まさにドラキュラ張りの鋭い犬歯が光る歯に変わっていて、男の身体にかぶりつく様はちょっとエグい。まあ、そこまでグロくはないけれど。

 ストリップ・ナイトクラブでの歌って踊るシーンが結構あるのだけど、ちょっとしたミュージカルっぽくて、これも楽しい。ワルシャワのスーパー(あの時代のスーパーだからゼンゼン物が少ないってのがミソ)での群舞シーンもあるし、エンタメとしてもよく出来ている。

 てな具合に、共産主義時代のポーランドを背景に、ダークな世界をなかなか上手く演出していて、雰囲気だけでも十分楽しめる。


◆皮肉、、、。

 大してグロくない、と書いたけど、シルバーが人間になるための手術シーンは、結構グロい。シルバーと人間の少女を並べて、それぞれの胴体を切断し(切断シーンももろに映る)、その下半身と尾びれを入れ替えて縫合する、、、、という、なんともはや痛い描写。しかも結構、血もドバドバ、、、。ここまでリアルに描く必要あったのかなぁ、、、という気もするが。

 おまけに、手術後のシルバーの腹部は、それはそれはひどい傷跡で、これもグロい。そんな身体でミーテクと合体しようとするなんて、まあ、無謀もいいとこなわけだけど、ミーテクがそんなシルバーの身体に萎えちゃうのもムリはない。つーか、“しよう”と思っただけでもミーテクは偉い。

 そこまでしてでもシルバーは恋を成就させたかった、愛する人と人間と人間の交わりを持ちたかった、ということで、これが“少女から大人への物語だ”という、あまりにも見たまんまの解説がパンフにも書かれていたけれど、、、。

 まあねぇ、それは誰でも分かることなわけよね。

 人魚姫の話もそうだけど、愛ってのは大きな代償が伴うものである、ってことは、人間は皆、大人になる過程で学ぶことである。でもって、大人になるってことは、人魚が大切な尾びれをなくすがごとく、何かとても大切なものを自ら捨て去ることでもある、みたいなことを読み取る向きもあるようだ。

 そういう解釈も良いけれど、私は割と単純に、人間を喰って生きている人魚が、人間の掟に従った途端に滅びてしまった、というアイロニーを感じた次第。子どもの頃は、人魚姫のお話は“心美しい人魚の悲恋”みたいに受け止めていたけど、本作を見ても思ったんだけれども、どんなに好きでも、自分のアイデンティティーを捨てなきゃならない恋やら愛なんてのは、結局自分を滅ぼすものである、ということだわね。

 若い頃は、それでも好きなんだから、愛しているんだから!! と思って突き進むものなんだろうけど、それって自分のかなりコアな部分が変化してしまうわけだから、相手にとっても愛した人間とは違ってしまっている、ということになるわけよ。だからお互いにとってダメになる。そんな恋愛は、消耗するだけだし、そもそも続かない。

 私にはそこまで自分を捨てて恋愛に猛進したことがない、というか、自分が自分でいられなくなる相手などそもそも好きにもならなかったのだが、人を好きになるということは理屈ではないから、私はたまたまそんな機会がなかっただけだとも思う。

 おそらく、人魚姉妹の妹・ゴールドは、きっと私と同じ思考回路なんだろうな~。何で餌でしかない人間の男のためにこの姉は、、、アホか?? って感じだったよなぁ。でも、ゴールドはシルバーのことが基本的には大好きだから、イラついてケンカになったのだよね。

 そんなゴールドの思いが、ラストシーンで爆発するんだけど、これが結構ビックリでありました。人魚姫同様、悲恋譚で終わるのかと思ったら、トンデモナイ!! ぎょえ~~、な展開が待っておりました。内容は敢えて書きません、ムフフ。


◆その他もろもろ。

 ワルシャワの街並みとか風景とか、もっと出てくるかな~、と期待していたんだけど、ほとんど出て来なかった、、、ショボ~ン。ちょっと出て来た外の景色は、夜だったからほとんど見えないし、、、がーん。

 姉のシルバーを演じたマルタ・マズレクが、決して美人ではないんだけど、蠱惑的というか、ちょっと抜けている可愛い感じを上手く演じていたのが印象的。ミーテクのことをどんどん好きになっていく様とか、なんか微笑ましいというか。あまり人魚であるがための葛藤とかは感じられなかったかなぁ。ぽわ~んとした姉キャラがよく出ていました。

 ゴールデンのミハリーナ・オルシャンスカは、ちょっとキリッとした美人。人魚になって歯が鋭くなった顔がかなり怖い。ラストシーンが、その怖さを発揮しています。

 人魚姉妹を可愛がるストリップ・ナイトクラブの歌姫クリシアを演じたクンガ・プレイスが、なかなか見せてくれる。歌も踊りもかなり上手い。あの『アンナと過ごした4日間』に出演していたなんて、、、。あのストーカーされちゃう女性役だったのかしらん?? クリシアは、自分が人魚になってしまう夢まで見るという、、、、。その夢のシーンがまた何とも言えずグロ面白い、、、。

 ミーテクを演じたヤーコブ・ジェルシャル君は、まあまあイケメンだけど、正直言って好みじゃないので、イマイチ。透き通るように白くて細いのよ。

 でも、パンフを見てビックリしたのは、人魚姉妹の臭いがクサいと言っていたストリップ・ナイトクラブの経営者を演じていたおじさんが、なんとあの『水の中のナイフ』で夫婦の前に現れた青年を演じていた男性だったこと!! え~~! そういえばこんな顔だったような、、、。いやー、ビックリ。

 まあ、人間を餌にしている人魚姉妹が主人公ですから、それなりにグロいシーンもあるけど、いろんな意味でなかなか面白い作品です。誰にでもはオススメできませんが、予告編を見て、“面白そう”と感じた人なら、多分楽しめると思いますヨ。

 







そもそも、なぜ人魚姉妹は陸に上がりたがったのか、、、が謎。




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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年)

2017-07-22 | 【ゆ】




以下、公式サイトよりストーリーのコピペです(青字は筆者が加筆)。

=====ここから。

 銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父・一浩(オダギリジョー)が1年前にふらっと 出奔し銭湯は休業状態。母・双葉(宮沢りえ)は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘・安澄(杉咲花)を育てていた。

 そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。

 ○家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる ○気が優しすぎる娘を独り立ちさせる ○娘をある人に会わせる

 その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬ることを決意する。
 
=====ここまで。

 ラスト、ホントに湯を沸かしちゃうんだから、これはホラーだ、、、と思った。

   
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 久々に乗った飛行機での鑑賞。ずいぶん話題になっていたけれど、どうもお金を出してまで見る気になれなかったので、良い機会だと思って見てみることに、、、。

 本作を好きな方は、ここから先はお読みにならない方が良いと思われますので、あしからず。

 本作は感動する映画だそうですが、私は、残念ながら1ミリも感動できませんでした。なぜ感動できなかったか、見ていて自分でも冷静に分かりましたので、それをこれから書きます。


◆理由その①:主人公の双葉、キライだわぁ、、、

 まぁ、これが最大の理由ですね。何でキライか? はい、答えは簡単です。

 “自分が絶対正しい人”だからです。

 ありがちに、中学生の娘・安澄は学校でイジメに遭っている。絵の具を頭から全身にかけられたり、制服を隠されたり、、、。これに対する双葉の言動が、ちょっと信じられん。

 安澄が制服を隠されて、遂には「学校に行きたくない!!」と布団に潜り込んで出てこない。ま、当然の反応でしょう。しかし、ここで双葉ママはやっちまいます。布団を強引に引っぺがし、「ここで行かなかったら、ダメになる!」(セリフ正確じゃありません)みたいなことを言って、安澄を強引に学校に行かせるのね。これ、いじめの被害者に対する、保護者としてサイアクの対処法なんですけど、、、?

 他にも、出奔して若い女と同棲している夫を迎えに行った双葉は、玄関先に出て来た夫を、お玉で殴り付け出血を伴う怪我をさせる。安澄の実の母親(双葉は育ての母親と後に明かされる。夫と最初の妻の娘が安澄)に会いに行って、いきなり平手打ちを喰らわせる。……などと、いくら余命2か月だからって、あなた、やって良いことと悪いことあんでしょーよ、と思っちゃう私は、平々凡々な常識人なのよね。

 まあ、難病モノにありがちな陳腐さにハマらない様に工夫したんでしょうけど、結果的に、難病モノの罠に、本作のシナリオもハマってるとしか思えない。

 つまり、それまでは現実に黙って耐える(というより、現実に流される)母親だったのが、余命わずか“だから”、このような自分の思うところの“正しさ”を振りかざして暴走する母親になりました、ってことでしょ? 迫り来る死を理由に主人公を自己中キャラに変化させちゃうってのは、結局のところ、陳腐な難病モノと同じ穴の狢だと思うんですけどねぇ、、、。

 黒澤明の『生きる』も、私は嫌いだけど、あれと同じよね。あの主人公は、それまでの自分のなァなァな生き方を悔いて、突然、前向きで積極的な人間になるんだけど、本作も構造は一緒。

 死を目前にして、自ら悔いのない様に、、、というのは結構ですが、それは、飽くまで自分のことだけにしてほしい。せいぜい巻き込んでも許されるのは、夫だけじゃないかなぁ。娘や、夫の元妻まで巻き込むのは違う気がする。それでなくても、入院後は家族は否応なく巻き込まれるのだから。

 私、もうすぐ死ぬんだから!! ってのを免罪符に自分の信じる道を猪突猛進するのは、ただのエゴです。余命2か月の人のエゴくらい、寛大になってあげなさいよ、と言われるかも知れないけど、現実ではそうだとしても、映画だからこそ、そんなありきたりな理屈に陥らないでほしいです。
 

◆理由その②:シナリオがスカしてる、、、
 
 監督がシナリオも手掛けている本作ですが、、、。どうもこのシナリオが私は好きになれない。

 例えば、、、。

 保健室で髪の毛から制服まで絵の具まみれになって座っている安澄に、なんと双葉は「何色が好き?」と笑顔で言います。……はい、これは映画ですから、捻っているのは分かります。ここで「どーしたの、安澄!!」なんていうリアクションをする母親はフツーすぎてお話にならないのは、よっっっく分かります。でもですね、イジメと打ち明けられずに打ちひしがれている娘にニッコリ笑顔で「何色が好き?」って、、、。う~~ん、、、。

 制服を隠された安澄は、母親に言われて体操着を着て学校に行くんだけど、何と、クラスメイト衆目の中、彼女は突然、体操着を脱ぎだし、ブラとパンツだけになるのです。そして「私の制服返してください……」と言った後に、家を出るとき母親に飲まされた牛乳をゲボッと吐く、、、。……は?? あの年頃の女の子が、男子もいる前で服脱ぐと思います?? いくらフィクションだからって、ちょっとやり過ぎ。現実なら、あれはイジメを助長することはあっても、沈静化することにはつながらない。でも本作では、それを機に、制服が返されるという、極めて甘い展開。白けます。

 鮎子という、安澄とは母親違いの妹がいて(ったく、オダジョー演じる夫は生活力ゼロの種蒔き男)、この鮎子の母親が失踪し、幸野家で引き取ることになるんだけど、そのときの鮎子のセリフが、極めて大人びた長ゼリフで、ドン引きです。あんなこと、小学生が言うわけないだろう。詳細なセリフは忘れたけど「ここで暮らさせてください、、、、云々」と、敬語を正しく交ぜた、それこそお涙ちょうだいな演説です。これもまた、白けます。

 双葉と、安澄と鮎子の3人で箱根に車で旅行するんだけど、途中で、バッグパッカーの若者・拓海(松坂桃李)と出会って、双葉が、アマチャン拓海の根性を叩き直すという展開になる。まあ、それはイイとして、双葉と拓海の別れ際、駐車場で双葉は拓海を思いっきりハグするのね。、、、あのねぇ、知り合って間もない男をいきなりハグするオバハン、おかしくないか? ここは日本だぞ。

 ……と他にも書いたらイロイロあるんだけど、長くなるので割愛。

 構成的にも、なんとなくあざとさを感じる。例えば、安澄が制服を隠される場合。唐突に、オダジョー演ずる夫が、双葉に「なあ、新しい制服買ってやる?」というシーンが挟まれる。見ている方は「は?何のこと?」となる。それが、実は、制服が隠されたことによるセリフと分かるのは、結構後になってから。こういう、見る者を置いてけぼりにする構成が何か所かあった。これも、ひねりを効かせたつもりなんだろうけど、いささか独り善がりなシナリオという感じを受ける。

 何より、サイアクだなぁ、と思ったのは、安澄と鮎子に向かって、拓海に「君たちのお母さん、スゴイ人だ」「あんなスゴイ人から生まれたなんて、君たち幸せだね」(セリフ正確じゃないです)と、セリフで言わせちゃっているところ。このセリフこそ、監督が一番描きたかった本作のキモであり、その肝心なことをセリフで言わせてどーするよ。それこそ、見終わった観客に余韻として感じさせなくてはならない重要なテーマでしょ。

 そんなこんなで、このシナリオはスカしている。一見、良さそうに見せているけど、クリエイターとしては実に志が低いと思ってしまった。


◆理由その③:ラストがグロすぎる、、、

 ハッキリ描かれているわけじゃないけど、どうやら、双葉の亡骸を、「幸の湯」の釜でもって焼いた様なのです。そして、それで湧かした湯に、一同が揃いも揃って穏やかな表情で入っているシーンで終わるわけ。

 これ、どーなのよ。感動するシーン?? まさか。

 そんなところで、大切な人の亡骸を燃やすか? 大体、匂いがヒドイでしょうよ。映画だからって、リアリティをここまで踏みにじって良いとは思えないし、何より、私だったら、そんな湯に浸かって大切な故人の思い出に浸ることなど、到底出来ないわ。

 こういう発想が、ちょっとイヤだ。何というか、面白い映画を描きたい、という思いだけで、人間の尊厳を冒涜する描写を平気でやっちゃってる感じ。だから、やっぱり、志が低いと感じてしまう。


◆その他もろもろ

 ……以上、こき下ろしてきましたが、こき下ろしついでに、もうちょっと。

 宮沢りえさんは、私はあまり上手いと思えなかった。『紙の月』の方がまだ良かった。彼女の演技は、どうもこう、、、痛々しい。頑張っているのがこちらに伝わってきてしまう。だから、見ていて辛くなってくる。

 あと、1年も休業していた銭湯が、再開した途端、お客さんが一杯来るってのも、ちょっとなぁ、、、。そんなに世の中甘くないと思うゾ。

 まあ、つまるところ、この中野量太氏という方の感性は、私には到底受け容れ難い、合わないものなんだ、ということでしょう。合わない映画って、やっぱりあるのです。残念。


 






花に埋もれて銭湯の床に眠るりえさんは美しかった。




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