goo blog サービス終了のお知らせ 

映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

引っ越しのお知らせ

2025-06-28 | 番外編

 goo blogのサービス終了のお知らせがあってから、大分経ってしまいましたが、ようやく引っ越し作業が終了いたしました。

 このブログ、始めたのはハプニングみたいなもので、当初は続く気がしなかったのですが、10年以上続いております。我ながらスゴい、、、。この飽きっぽい人間が、10年以上も続けて来たなんて。

 みんシネで映画の感想を書き始めてから通算すると、18年です。ひょ~、、、。

 引っ越し先は、はてなブログにしました。実は、大昔に、自分だけしか読めない設定で、はてなで日記を書いておりましたのでIDを持っていることもあり、gooのときとIDは変わってしまいましたが、ブログタイトルもHNもそのままですので、今後ともよろしくお願いいたします。

 引っ越し後も、気の向くままダラダラと続けていくと思いますので、皆さま、是非遊びにいらしてください。

 引っ越し先:https://kirin6770.hatenablog.com/

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愛する映画の舞台を巡る旅VII ~冬のフィンランド湾を渡る~ その⑩

2025-06-15 | 旅行記(海外)

**ヘルシンキ(フィンランド)**vol.5

 
その⑨につづき


 ホテル集合前にお昼を食べようということで、フィンランドではメジャーなハンバーガー店チェーンのHESBURGERへ。中央駅構内にあったので、、、。

 ……で、タッチパネルでセルフオーダーをするのだが、これがなぜか英語表記できない! いや、普通 in Englishくらいあるやろ、、、と思ったのだけど見つけられない。こりゃ困った。

 で、一緒だった方のスマホのカメラ機能でフィンランド語を翻訳してもらう。……が、何となく書いてあることは分かっても、選び方がイマイチよく分からん。適当にボタンをタッチすると、ようやくセットの画像が出て来たので、そのうちから一つを選び、どうにかオーダーできたっぽい。

 

左:用意できるとオーダー№が表示される。私のは669/右:ポテトと飲み物のセットで5.7€

 ハンバーガーの種類はよく分からなかったけど、多分ビーフだった。このチェーン店は美味しいとガイドさんも言っていたので、どれどれ、、、とかぶりつく。

 ……うん、まあ美味しいけど、普通かな。肉はたっぷりで厚みもあり、こう見えてかなりボリューミィであった。

 ご一緒の方は私より2歳ほど上のマダム。ダンナ様が全額旅行代も気前良く出してくれたとか。「良いダンナさんですねー」と本心から言ったのに、なんとマダム「えぇー、何度も殺してやりたいと思ったわよ、結婚してから!!!」と物騒なことをおっしゃる。

 ……というわけで、マダムの結婚までの馴れ初めや、結婚後のあれこれをいっぱい聴いてしまった。きっと、マダムも、一期一会じゃないけど、私になら話しちゃってもオッケーと思って、身近な人たちには言えないようなことを話してくれたのだと思われる。もう、ビックリなことの嵐で、いやぁ、、、夫婦のことは夫婦にしか分からんというのは、まさに真理だなぁ、と思い知らされた。

 話のインパクトが強過ぎて、ハンバーガーどころじゃなくなったのでありました。


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 ハンバーガー店を出てホテルに戻り、いよいよ空港へ。

 免税手続をして、セルフで荷物預けの手続きをして(結構メンドクサかった)、出国手続を済ませたら、あとは搭乗時刻まで自由時間。そこで、ムーミンカフェに行ってみた。

 

 この旅行最後のシナモンロール。セットで7€。ぴったり現金を使い果たして良い気分。

 シナモンロールは、美味しかったけど、初日のスーパーで買ったのを超えなかった、、、残念。いや、美味しかったですよ、もちろん。

 店内は広くて、飛行機を見ながらのんびりできる。私たちのテーブルの横に、フィンエアーのクルー2人連れがお茶していて、仕事のあれこれを話しているのを聴き耳を立てていたわけじゃないけど聴いてしまった。……当たり前だけど、どこの職場もイロイロあるんだね。

 30分ほどおしゃべりして、いざ出発ゲートへ。


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 帰りも、行きと同じエアバスA350。ヘルシンキ発17:45、フィンエアー73便。搭乗したら、入り口で、ムーミンカフェで隣だったクルーの女性がお出迎えしてくださっていた、、、。

 前日に席を取っていたのだが、今回もcomfortシートながら、エコノミーの一番前の席。

 ……というわけで、モニターはアームから出さなければいけない。が、これが結構難しい。まあ、すぐできたんだけど、ちょっとコツがいる感じ。ちなみに、しまうときもだった。

 離陸して1時間ほどで食事。

 行きの経験で覚悟はしていたが、やはりショボめ。行きよりはちょっとマシだったかも。でも、直前にシナモンロール食べていたし、激疲れだったので、なんかもうどうでも良かった感じ。出されたものを機械的に口に運んでいた。

 食後は爆睡するかと思ったが、またしても疲れ過ぎているせいか眠れない。行きと同じく、映画も見たいものもないし、しょーがない、行きではあまり聴けなかったので、シベリウスチャンネルでシベリウス三昧することに。

 よく見ると、ヴァイオリン協奏曲のソリストが、なんとクリスチャン・フェラスではないか!! 私の大好きなフェラス! CD持ってるけど聴いてしまう。シベ5がカラヤンでイマイチだったけど、やはり良い曲だぁ、、、とか思いながらウトウトしては目が覚め、の繰り返し。

 到着2時間前くらいに2度目の食事。一応朝食か、、、。

 もう、何か味もよく分からず。ちかれた、、、。

 その後、無事に成田に到着、帰路につきました。


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 以上で、今回の旅行記は終わりです。ヘルシンキも機会があればまた行きたいですが、バルト3国には是非とも行ってみたい!!と、タリンを訪れて思いました。旅行に行くと、また行きたいところが増える、、、という困ったことに。あー、時間とお金がもっとあればなぁ。

 今回こそは早く書き終えるぞ!と思っていたのに、4か月もかかってしまいましたが、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

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推し活レポート◆2025.Mar.&Apr.

2025-06-12 | 推し活

 ボ~ッとしている間に、もう2か月も3か月も過ぎてしまった、、、ごーん。3月、4月にあった金川さんのリサイタルレポート(もうレポートにもなっていないが)、自分用の記録に書き留めておきます。


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◆3月25日 東京・春・音楽祭 金川真弓(ヴァイオリン)、ベン・ゴールドシャイダー(ホルン)、ジュゼッペ・グァレーラ(ピアノ) @東京文化会館 小ホール

【プログラム】
 ヴィトマン:エア
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 op.81a《告別》
 リゲティ:ホルン三重奏曲《ブラームスへのオマージュ》 
 G.クルターグ:《サイン、ゲームとメッセージ》より J.S.B.へのオマージュ
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 より ルール
 ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 op.40

 この音楽祭に金川さんが出演するのは2年振り。前回は「シューマンの室内楽」と銘打って、オールシューマンプロだったが、今回は、各ソリストのソロ演奏もあるバラエティに富んだプログラムだった。

 ヴィトマンのエアは、ホルンのベルをグランドピアノの弦に向けて、ホルンの音をピアノに共鳴させるというユニークな演奏。タイトルの「エア」のとおり、空気の振動による複雑な響きがホールに広がっていた。

 ベートーヴェンの告別、グァレーラの明晰な演奏が、名曲の魅力を引き出す。

 ……で、いよいよ金川さんご登場。

 リゲティ、どこがブラームスへのオマージュなのか、、、。リゲティはアマオケに居た頃、合宿で木管アンサンブルを演奏した記憶がある、、、けど、よく覚えていない。現代音楽作曲家ではあるけど、取っつきにくい印象はなかったのだが。こんな前衛的な曲を書いていたんだっけ、、、? という感じだった。それにしても、やはり金川さんの音は美しい、、、。

 後半は、小品に始まり、バッハ無伴奏と金川さんの演奏が続く。いやぁ、、、バッハがね、絶品でございました。バッハは、楽器を真面目に習った人は皆が口をそろえて「難しい」というのだけれども、プロでもバッハをちゃんと弾ける人って意外に少なかったりする。相変わらず、冷静で落ち着いた佇まいから、美しい音色で歌い上げる。

 この日の白眉は、やはり最後のブラームスのトリオ。この曲は大好きなので、金川さんのヴァイオリンで聴けるなんて夢のよう。ホルンとヴァイオリンが見事に調和し、ピアノが支える。やはりここでも金川さんの美音が冴える。美しい、、、、。

(画像お借りしました)


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◆4月12日 金川真弓 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル @神奈川県立音楽堂

【プログラム】
 J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004

 当日、曲順の入れ替えが発表になっていた。当初は、1→3→2と発表されていたのだが、耳馴染みの良い3から始めることにしたのかしらん?

 前記3月のリサイタルも一緒だった友人が、そこでチラシを見て「行く!」とすぐにチケ取り。私はもうゲットしてあったので、2回続けて一緒に聴くことに。しかも今回は別々にチケ取りしたのに、座席も前後という奇遇。

 今回は、全曲無伴奏、とにかく終始ステージ上には金川さん一人。以前インタビューで、無伴奏の独奏は、すごく孤独で体力を消耗する、、、みたいなことを話していたけれども、この日も、さぞやエネルギーを消耗したことだろう。

 ステージ上の金川さんは、何というか、荒野に佇む女神の様で、独りバッハと対峙している感じだった。聴衆のことって、演奏中はあまり意識にないのかもなぁ、、、と思ったりした。彼女の無伴奏は何度か聴いて来たけれども、いつも、曲の世界に没入しているような印象を受ける。演奏姿は冷静そのものだけど。

 で、パルティータ3曲、身も心も浄められる。

 すべて素晴らしかったのだが、特にラストのシャコンヌはもう、別世界へ連れて行かれた気分。終わらないで……と拍手が鳴るまでのどよめきの間、思わず流れ出た涙と共に叫びそうになったわ、、、。

 横浜なんて遠い、、、といつもの出不精の私なら行くこともない桜木町のホールに、ゼンゼン苦にならずに、むしろいそいそ出掛けて行くという、、、。人間て不思議な生き物だなぁ、と自分のことながら思ってしまった。

 実はこのリサイタルの前に3月の京都で、金川さん出演のコンサートがあったのだけれど、日程の都合で諦めたのだった。沖澤さん指揮&京響で、本邦初演のヴァイオリンとフルートの二重協奏曲だった。聴きたかったよぉ。メインのRシュトラウス「英雄の生涯」もすごく評判が良かったみたいだし、、、うぅ、かえすがえすも残念。

 今後は、9月以降にリサイタルやコンサートが予定されているので、今から楽しみなのだ。遠征も計画ちう!!

 

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愛する映画の舞台を巡る旅VII ~冬のフィンランド湾を渡る~ その⑨

2025-06-08 | 旅行記(海外)

**ヘルシンキ(フィンランド)**vol.4

 
その⑧につづき


 一旦ホテルに戻り、夕食の北欧風ミートボールを食べにレストランへ皆で向かう。

ストックマンにほど近いこちらのレストラン

 フィンランド料理が食べられるという観光客向けっぽいレストラン。暗いけど、思ったより中が広くて、若い人たちが多い印象だった。

 

左:店内が暗い、、、/右:クランベリージューズ

 同じテーブルになった方たちのいろんな話を聞いたけど、皆さん、ダンナにちゃんと食事の準備とかして来たと話していてビックリした。「ウチの人はレンチンしかできない」「レンチン出来れば十分ヨ、ウチなんてヤカンでお湯沸かすことくらいしか出来ない!」とか、“ダンナ使えない自慢”炸裂。自慢話で盛り上がっていたのは、皆さん、私より少し~大分上の年代の方々だけど、それにしても、そこまでか、、、と唖然。もう、ただただ聞き役に徹しつつも、「いやそれ、あなたたちがそういうダンナを製造しちゃったんでしょ、、、」と内心思っていたのだった。そんな、産んだ覚えのないドラ息子みたいなダンナ、いらんなぁ、、、と。

 そのほか、皆さんの旅行話もイロイロ聞けて面白かった。とあるイベントの懸賞に当たって当時は珍しかった海外旅行に行った話とか。映画「かもめ食堂」を見たのがきっかけで、ヘルシンキに3回も来ている方の話とか。映画の影響力、恐るべし。

 

 ちなみに料理は美味しかったデス。ミートボールはビーフで、ボリュームたっぷり。デザートはブルーベリーのケーキ。


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 夕食後はその場で解散となり、ストックマンの地下を少し物色。お土産を買っている人もいたけど、私はブルーベリージュースだけゲット。何となくジュースが飲みたかったので。

思ったより濃厚でジュースというよりスムージー

 その後、夜のヘルシンキをのんびり歩いてホテルへ戻る。

 

 

 いよいよ明日は最終日。荷造りをして早めにベッドに潜り込む。


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 最終日の午前中はフリータイム。

 美術館に行こうかとも思ったけれど、トラムに乗ってみたいと思い、イッタラ&アラビア デザインセンターへ行くことに。

 9時半過ぎにホテルを出てヘルシンキ中央駅まで歩く。この日は、前日から一転、雪がちらつく空模様。でも、フィンランドのヘルシンキにいるのだ~、と実感(?)。

 駅までは10分もかからないが、トラムに乗るのにチケットを買わねばならない。

ヘルシンキ中央駅(多分ここが正面だと思う)

 トラムの乗場はいくつかあって、乗場にショボいチケットの自販機がある。表示が分かりにくくて??と一瞬なったけど、無事チケットを購入。3.2€。

 

左:学校の行事かな?/右:トラムの内部。平日の朝でも空いている。東京の朝と大違い、、、 

 トラムに揺られて15分ほど。Arabiankatu駅で下車すると、もう目指す建物は見えている。

 

左:煙突のある白い建物、ARABIAの文字が見える/右:入口からの廊下

 ヘルシンキ市街からトラムでたった15分ほどの距離なのに、こちらは薄っすら歩道が白くなっている。歩いて数分、モダンな玄関から入る。

 煙突があることからも、ここはかつてアラビアの工場だったのだけれど、今は工場は閉鎖されてデザインセンターとなっている。工場閉鎖後も絵付け作業などは見学できたらしいのだが、今はそれもなくなっているみたい。上階にはアラビアの歴史を辿れる展示があるらしいのだけど、この日は改装工事中とやらでそれも見られず、、、。

 

左:1階の展示など、、、(かつての工場時代の写真や皿の数々)/右:こちらは売店(飲料など売っている)

 というわけで、1階でお買い物。

 別にお目当てのモノがなくても、見て回るだけでも十分楽しい。マリメッコのアウトレットよりもこっちの方が楽しめる。

 さんざん見て回ってゲットしたのは、ビンテージのお皿2枚とイッタラのマグ、、、だけ。このサイズのお皿、欲しかったのだ。

 

ビンテージ皿は6€(青いの)と4.3€、マグは23.9€、ムーミンの紙袋0.5€

 9.56€割り引いてくれたので、計25.14€。高いのかお手頃なのか、、、よく分からんけど、お皿は良い買い物だった気がするわ。もう結構使っています(主にケーキ皿で)。

 ちなみにこのケーキは、昨年の記事で書いた“黒い森のケーキ”。アンテノールで期間限定販売しているシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ。美味しかったデス。

 

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 買い物を終えて、再びトラムに。朝、中央駅で買ったチケットは、90分制限のチケットで、90分以内に乗車しないといけない。……まあ、車内で検札されなければ打刻とかもないので良いのだけれど、なんとかギリギリ間に合ったのだった。1日フリータイムとかの場合は、もちろん1日券を買うべきだけど、、、。

冬のヘルシンキっぽい(?)風景

 ヘルシンキ中央駅前に戻って来て、駅の中を見学。今回は、列車に乗ることがなかったので、また来る機会があれば次は列車の旅、してみたい。

 

 

 

 

その⑩へつづく

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サブスタンス(2023年)

2025-06-07 | 【さ】

作品情報⇒https://press.moviewalker.jp/mv87369/


以下、公式サイトからあらすじのコピペ(青字は筆者加筆)です。

=====ここから。

 元トップ人気女優エリザベス(デミ・ムーア)は、50歳を超え、容姿の衰えと、それによる仕事の減少から、ある新しい再生医療<サブスタンス>に手を出した。

 接種するや、エリザベスの背を破り脱皮するかの如く現れたのは若く美しい、“エリザベス”の上位互換“スー”(マーガレット・クアリー)。抜群のルックスと、エリザベスの経験を持つ新たなスターの登場に色めき立つテレビ業界。スーは一足飛びに、スターダムへと駆け上がる。

 一つの精神をシェアする存在であるエリザベスとスーは、それぞれの生命とコンディションを維持するために、一週毎に入れ替わらなければならないのだが、スーがタイムシェアリングのルールを破りはじめ―。

=====ここまで。


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 アカデミー賞ノミネートのニュースが出回り始めた頃からやたらと話題になっていた本作。デミ様入魂の一作という触れ込みを耳にした以上、やはり見ておくべきか、、、と、デミ・ムーアのファンでも何でもないけど思ってしまって、劇場まで見に行ってまいりました。

~~ネタバレしておりますので、よろしくお願いいたします。~~


◆笑えなかったラスト

 ん~~、正直なところ、鑑賞後感は悪い。特に終盤、一気に不快指数が上がった。

 いや、終盤までは、へぇー、面白いこと考えたなぁ、、、という感じで見ていたのよ。グロいといえばグロいけど、それほどでもないし。食べる行為や食べ物の描写が超絶汚いのは本作のコンセプトなら理解できるので、見ていて気持ちはよくないけど、不快度は高くなかった。

 じゃあ終盤の何に私のアンテナの不快指数が上がってしまったか、、、というのを、見終わってから1週間考えていたのだが、どうもモヤモヤするばかりで自分でも分からなかった。

 スーの背中がパックリ割れて現れたモンスターの造形が、まず生理的にイヤだな、と感じた。

 監督の意図は分かる。分かるが、あれはやり過ぎではないか。あそこまで戯画化してしまうと、ルッキズム批判ではなく、揶揄しているだけに見えて、ルッキズムに囚われて苦しむ人たちを貶めているように感じたのだが、、、。特に、エリザベスの若い頃の写真の顔の部分だけを切り抜いてモンスターに貼り付けるのは、いくらコメディとはいえ、悪ふざけの域であり、ルッキズム批判どころかルッキズムに“便乗”しているかにさえ見える。

 コメディは、一歩間違えると批判ではなく、ただのイジリ、揶揄になり、果てはイジメに成り下がる。本作はそこに陥っているのではないか、、、。

 ……ということを直感的にあのモンスターの造形から感じて、それまでは能天気に笑って見ていたが、一気に眉間に皺が寄ったのだと思う。美の対局にあのモンスター(=醜悪)を配しているとしたら、結局ルッキズムと同じではないか?

 ただ、あの血染めのステージシーンは、誰もが連想する『キャリー』のオマージュだろうから、彼女をさんざん虚仮にして使い捨てにした奴らへの仕返しと考えれば、一応ルッキズム批判としては一貫していると言える。

 言えるけど、キャリーは女子高生で、エリザベスは修羅場をくぐりまくって人生経験を積んだ50歳である。スーから分裂したモンスターとはいえ、大元はエリザベスであり、エリザベスのアイデンティティがモンスターの核であるとすれば、あまりに幼稚、あまりに低劣、、、と感じてしまったのだが、これはまあ、割と私の中でも不快な理由としては大きくない。

 ……いや、そうでもないか。まあまあ大きいかも。見た目を過剰に気にする人間=幼稚、中身空っぽ、、、みたいな描き方は、ちょっと短絡的だと思うのだよね。エリザベスを演じたデミ・ムーア自身も整形に多額を投じているが、じゃあ、彼女が美しさだけの女優か、と言えばそんなことはないはずである。彼女は、エリザベスの役をどう咀嚼して演じたのだろうか、、、とかなり疑問に感じたので、インタビュー動画などを見たけれど、今も疑問は解けていない。

 終盤のシーンでは、劇場内で笑いが起きていた。私の隣には、若い女性2人連れが座っていたが、彼女たちも無邪気にこの終盤のシーンを笑っていた。そうか、笑えるのか、、、と、それも複雑な気持ちだった。私も若い頃見たら、笑ったんだろうか。


◆ルッキズムとか老醜恐怖症とか

 ルッキズム批判については思う所もあり(後述)、前述のような理由から本作の描き方に対してあまり肯定的な捉え方はしていないが、フェミ界隈では割と好意的に受け止められている模様。

 ルッキズム批判でよく言われるのが、女性の美醜の基準を作って来たのは“男社会”であるというもの。これ、確かにそういう側面もあるだろうけど、私はちょっと懐疑的だ。

 男が拘るのは、“女の若さ”であって、美醜はその次のような気がする。そういう意味では、本作は正確には、ルッキズム批判というより、老醜恐怖症批判、、、とでも言った方が良いかも知れん。

 私が大昔に好きだった男性がある時、「そりゃ女性は若い方が良い。1歳でも若いに越したことはない」と放言し、かなり幻滅したのを覚えている。そのくせ、その彼は「美人で年上と、ブスで若い子だったら、そりゃ美人の年上の方が良い。年上の程度にもよるけど」とも言うのだ。てめぇ、鏡見てから言えよ、、、とは言わなかったが、思った。んで、その後大分経ってから、彼は親しい男性の友人から「お前、年上女性の方が合うんじゃね?」と言われたらしく、えらく憤慨していたのだけど、「私もそれ前から感じてたよ」と言ったら、滅茶苦茶落ち込んでいて、内心ザマミロであった。でも、本当にそう感じてたもんね。早い話が、幼稚な男だったのよ。

 あと、親にお見合いさせられていた時に、母親が言った言葉も忘れられない。お見合い相手には医者もまあまあ居たのだが、結構年上だった。3~4歳だけじゃなく、7歳、10歳、、、とか。私は、恋愛での相手の年齢の許容範囲は±3歳(絶対条件。それ以上は上でも下でもムリ)と狭いので、7歳とか10歳上なんてもうキモいの一言だったんだが、そんな私に母親はこう宣った。「医者は若い子が好きやでなぁ。若ければ若いほどええって言うで」…………オエェェ。

 ちなみに母親は(父親も)医者ではない。身近に医者はいたけど。前述の私が好きだった男は医者じゃないけど歯医者だった。なぜ医者?? 関係ある??? 多分、姉の見合いの時にそういう例をいくつか見たのだろうが、母親の勝手な思い込みだと思う。ハッキリ言って、医者に限らずだろ。

 そういう男たちが決定権を持つ組織で、人に見られるポジションに就ける女性を、若さで選ぶのは、ある意味当然と言えば当然の成り行きだ。

 ただ、美醜に関して言えば、男目線の基準というより、女性たちが自縄自縛に陥っているんじゃないかと感じている。というのも、オシャレやアンチエイジングって、別に男の目を引きたいからやっているのではなく、自分のためにやっている人が多いと思うから。もっと言うと、外見を男に褒められるより、同性に褒められる方が嬉しい、、、というのはよく聞く話だ。私も、男に外見を褒められてもキモいとしか感じないけど、女性に褒められれば素直に嬉しいと思うもんね。その基準の根源を辿れば、男目線に行き着く、、、のかも知らんが、そんな風に男目線を気にして外見を磨いている女性は少数派ではないだろうか。

 老醜を恐れるのも、社会に必要とされなくなる、嘲笑される、、、からというよりは、単にかつての自分より醜くなることが哀しい、、、ってことだと思う。老いを受け入れるって、言葉で言うのは簡単だが、こればかりは人によるのでは? 一昔前に流行った“美魔女”とか、私は不自然だと思ったし嫌悪感を抱いたけど、実年齢よりはるかに若く見えることを良しとする人も居るのであって、それは個人の価値観と言ってしまえばそれだけのことである。

 これも、大昔付き合っていた男の話だけど、彼は“禿げる”ことを異常に恐れていた。シワシワになっても太ってもそれは仕方ないけど、「禿げはいかんハゲは!!」と力説していた。あんまり言うので「じゃあ、禿げたらどうすんの?」と聞いたら「植える!!」と即答だった。しかも「ゼッタイ植える。いくらかかっても、禿げだけは許せん」と。これも、別に周囲の目を気にしてというよりは、彼自身の美的価値観だろう。逆に「禿げは仕方ないけど、太りたくない」という男性も知り合いに居た。禿げは自分じゃどうしようもないけど、体重は自身でコントロールできる、、、ということらしい。

 ……ことほど左様に、老いによる容貌の衰えに対する人の感覚は様々であり、老醜恐怖症は誰もが持っているけれど、程度が過ぎるとよろしくないよ、、、と本作は説教してくれているわけだ。大きなお世話だぜ、まったく。


◆その他もろもろ

 デミ・ムーアは、実年齢60歳を過ぎているというが、やはり美しい。仰向けになった裸体の乳房が横に流れることなく盛り上がっているのを見て、整形の効果を知ったが、あんまし魅力的な胸じゃなかったなぁ。

 背中がパックリ割れるシーンは、確かにグロいが、その後、スーがその割れた背中を縫い合わせるシーンの方がよりキモかった。あれは、生まれ出でたらあのようにすることが分身の脳みそにプログラミングされているのかね?

 ……なんていう疑問が野暮なほどに、あまりにも非現実的な設定ではあるが、実に面白いアイディアではある。

 スーを演じたマーガレット・クアリー、惜しげもなく裸体を晒し、やたら身体をパーツで映されるシーンが多かったよね。あのレオタード、見えそうでヒヤヒヤしたわ。

 真っ赤な壁の長~い廊下が何度も出て来るけど、『シャイニング』みたいだった。血の海になるのも、オマージュかな、、、と思ったり。

 序盤、エビを最高に汚く気持ち悪く食べ続けるハーヴィ(デニス・クエイド)は、明らかにハーヴェイ・ワインスタインをイメージしたキャラだろう。

 本作は、イギリスのワーキングタイトルが制作会社としてテロップされており、アメリカ資本も入っているようだが、フランスも制作に入っていて、ヨーロッパ制作と言っても良さそうだ。というか、本作は、ヨーロッパがアメリカを痛烈に皮肉った映画とも言えるだろう。確かに、フランスの女優たちは、年齢を重ねても整形しまくっている人は少なそうな気がする。

 そういえば、私の母親は、もう20年以上前の話だが「あと10歳若かったら、整形したわ、私」と結構マジな口調で時々言っていた。あれは、あながち冗談ではなかったんだろうと思うが、若返って何がしたかったんだろうか、あの人は。彼女にサブスタンスを接種して、パワーアップした母親2号が現れるなんて、私にとっては地獄である、、、嗚呼。

 

 

 

 

 

デミ・ムーアにオスカーあげてほしかった、、、。

 

 

 

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愛する映画の舞台を巡る旅VII ~冬のフィンランド湾を渡る~ その⑧

2025-06-01 | 旅行記(海外)

**ヘルシンキ(フィンランド)**vol.3

 
その⑦につづき


 収穫ゼロだったマリメッコのアウトレットを後にして、映画「かもめ食堂」の舞台となった、まさに「かもめ食堂」へシナモンロールを食しに行く。

 このツアー、女子ツアーなんだが、映画「かもめ食堂」のガチ・ファンが結構いらした模様。私はあの映画は嫌いじゃないけど、正直言ってさほど思い入れはない。このツアーを選んだのもただの気まぐれだし、かもめ食堂行きは決め手ではなかった。が、これが本ツアーのお目当てだった方も多かった。

 で、到着しました、あのお店の前に。

 

 外観は、映画でのそれと大体同じかな、、、。中は、だいぶ違っていて、サチエが料理を作っていたカウンターはなく、奥まで客席になっており、壁には大量の日本酒の瓶が並ぶ。

 

 で、シナモンロールと、コーヒーをいただく。

 

左:店のロゴの入った瓶入りでお水が提供される/右:ムーミンの湯飲みが可愛い

 シナモンロールは、美味しいけど、あまり感激はない(ごめんなさい)。でも、映画のファンの方たちはシナモンロールを含めて、モロモロが感激要素だったようで、映画の話であちこち花が咲いて盛り上がっていた。

 が。かもめ食堂、ゼンゼン知らない!という奥様がいらして、同じテーブルだったのだけど、シナモンロールを食べながら「え?有名な映画なの??」「え?ここがその映画で出てたお店なの??」と新鮮に驚いていらした。皆で映画の説明やら何やらして「えー、そーなの!知らなかったわ~」などという奥様の反応がイチイチ面白かった。

 で、皆さんの映画の説明を聞いていると概ね「ツッコミどころ満載のハナシなんだけど、ちょっとした夢を見させてくれる映画」という認識が一致していたのもまた面白かった。そう、皆さん、あの映画のストーリーとか何とかよりも、北欧のヘルシンキという舞台設定と、日本から飛び出して遠い異国の地で自由に暮らす主人公に、非日常の魅力を感じていらしたのであった。まあ、そーだよね、、、。

 

 

左:映画内でトンミ・ヒルトネンの指定席だったところ/右:お店の出入口(映画とは大分違う)


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 かもめ食堂で映画の気分を満喫し、バスでホテルへ戻る。この後、夕食まで自由時間となる。

 で、私は、朝行ったテンペリアウキオ教会の向かいのお店で見たセーターがどうしても忘れられないので、そのお店に急いで向かった。

 実は朝、バスの中でガイドさんに、あのお店は何時まで開いているか聞いたら「教会が開いている時間に合わせて営業してると思いますよ」ということだった。もう16時を回っている。教会は確か17時までだったんじゃないか、、、と小走り。10分ちょっとで辿り着く。

 あー、良かった、まだ開いていた!!

こちらのお店。外観撮り忘れたのでGooglemapで

 セーターを見て、うぅむ、、、やっぱりカワイイ。欲しい、、、。えーい、買っちゃえ!!とお店の人にサイズを2種類ほど出してもらって試着。色違いもあったけど、白に決める。

 

自分用(黒もあったけどこちらにしました)。厚手で暖かい

 おこづかいをもらってしまっていた手前、一応、ウチの人のセーターもゲット。2着でまあまあのお値段だったけど、旅の記念ということで。免税でいくらか戻って来たしね。

 これは翌朝聞いた話だけれど、やはり17時過ぎにこのお店に行った人がツアーにいて、もう閉店していたそうなので、急いで行って正解だった。

ウチの人のも一応(2回着ただけで何でこんなにシワシワになるんだよ、、、渡す前に撮るべきだった)


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 セーターをゲット出来たので、気持ちは余裕、、、で、映画「かもめ食堂」でサチエとミドリが出会った書店のカフェへ行って一休みすることに。ヘルシンキの中心街をのんびり歩く。

 

左:かもめのリアルなオブジェがある建物はホテル近くにあったヘルシンキ市立美術館/右:ホテルから市中心部へ

 

左:有名なストックマンデパート/右:お目当ての書店。2階がカフェ

 

左:1階の書店内/右:2階のカフェ・アアルト(映画「かもめ食堂」で、ミドリが「ガッチャマン」の歌詞をサチエに教えていた所)

 

日本人が多いのか日本語メニューも完備

 お腹は空いていないので、カプチーノのみ。

 で、ご一緒のY子さんとしばし雑談。どうしてこのツアーに参加したのか、とか、他のおひとり様ツアーで良かったツアーのこと、とか、仕事のこととか定年後の予定とか、、、同年代なので話題は尽きない。

 30分ほど駄弁って、お次は隣の建物にあるムーミンショップへ。

 今年は、ムーミン80周年だそうで、その記念マグで日本では売っていない柄があるとのことで、ムーミン大好きY子さんに連れられて店内に入るが、もう、、、ムーミンだらけ。Y子さんはお目当てのマグが買えた様でご満悦であった。

 

その⑨へつづく

コメント (4)
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