映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

島へ!!~八丈島を巡る遠足旅行~ ②

2022-07-30 | 旅行記(国内)

 

につづき 

《2日目》

 八丈島は、車でどんなにゆっくり回っても3時間あれば一巡りできるらしい(byバスガイドさん)。だからかどうか分からないけど、ガイドさんが度々「遠足」「遠足」と言っていて、何か気に入ってしまったので、今回の旅行記のタイトルに使わせていただいた。

 ちなみに、八丈島は2つの火山がくっついて1つの島になったのだが、くっついたところが島の中央部にあたり、ここが島の中心部で役所やら警察やら学校やらが集まっている(地図参照・画像お借りしました)。

 で、2日目は、まさに島巡りの遠足の一日である。


6時前に目が覚めて部屋から海を撮ってみた(この後、晴れました)

 

 朝食は7時からということで、7時半頃にレストランへ。


 レストランの入口にはウミガメが、、、


 ビュッフェ形式で、使い捨てのビニール手袋を渡され「ビュッフェではこれとマスクを必ず着けてください」と言われる。はいはい、、、。

 この入り口で案内してくれたのが若いお兄さんだったんだが、同行の友人は「ちょっとちょっと! イケメンじゃん!」と喜んでいた。マスクしていてよー分からんけど、私にはさほどイケメンには見えなかったのだが。ちょっとサーファーっぽく、背が高くて顔が小さいのでモデル系?ではあったかな。なんかもうイケメンとかゼンゼン興味ないんだな、私、、、と自覚した。

 ほかのツアーもいるらしく、人は多めだったが、混み合って取れない、というほどでもなかった。

 
 

 こちらのホテルは、自前の牧場を持っているそうで、ジャージー牛がウリだそう。確かにジャージー牛乳はすごくおいしかった。ほかのメニューもどれも美味しくいただきました。


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 出発時刻は9時。


観光するバスは“町営バス”でガイドさんは町職員


 まずは、陣屋敷へ。江戸時代から明治期まで、島のいわゆる“官庁街”だったところだそう。ここで当時のままに残っているのが、この玉石垣。流人の島だった八丈島。流人たちが一日の糧を得るために浜から一つひとつ運んできて一つ運ぶと握り飯1個もらえたんだとか、、、。石は1個ウン十キロあるというし、運び出す浜からは山越えしてくるというのだから、これで握り飯1個はあんまりだ、、、。

 流人たちは、拘束されることはなかったけれど、自活しなければならなかったそうで、この石運びは大事な収入源だったらしい。流人たちの生活は自由だったので地元の人とも馴染んで、島の女性と結婚する流人も多かったとのこと。で、刑期が終わったら、女性と子供を残して本土に帰るのがパターン。……まあ、それはそうなるわね。

 
1個の石の周りに6個の石が囲む“六方積み”というらしい

 

 
道端にアオノクマタケラン(ランではなくショウガの仲間)

 

 
石垣から海を臨む(海に浮かぶのは八丈小島)・遠くに見える茶色い建物は今は廃ホテル(わざわざガイドさんが教えてくれたので撮影しました)

 


島名物“明日葉”


 見学はサクサク終わり(30分もなかったと思う)、次へ移動。バスで数分で到着~。こちら、服部屋敷は、幕府御用船を管理する職にあった服部家の屋敷跡とのこと。


 


樹齢700年のソテツ。滅多に花をつけないらしいけど何十年かぶりに花をつけたと!

 


南国~♪

 


 樫立踊りと八丈島太鼓を見ながらパッションフルーツジュース(600円)を飲む


 このパッションフルーツのジュースは、もちろん生ジュースで、独特の酸味もあり、すごく美味しかった! 残念だったのは、踊りの歌の歌詞がほとんど聞こえなかったこと、、、。何て歌ってたんだろう。

 こちらも、実質30分くらいの滞在でしたかね、、、。お土産屋さんも併設されていたけれど、こちらでは見るだけであった、、、、。はい、次!

 バスで10分くらいだったかな、、、黄八丈めゆ工房へ。ちなみに“めゆ”とはこの工房を開いた方のお名前とのこと。

 

 黄八丈の説明ビデオを10分くらい鑑賞した後、ご主人に色々と説明をしてもらう。黄八丈の糸は実質この3色だそうで、夢二の女性が着ているのはもちろん黄八丈。昭和天皇も来たらしい。

 説明が終わると一斉に機織りが始まる。


ご主人直々に機織りの様子を見せてくれる

 


 周りには黄八丈を使った土産物がいっぱい、、、でも、かなり良いお値段。可愛いキーホルダーとかもあったのだけど、旅行の旅にキーホルダーを買っていてもう飽和状態だしなぁ、、、とか悩んでいるうちに時間切れ。


このミロバランスモモはご主人が外国(どこかは忘れました)へ行ったときに入手した苗を植えたのだとか、、、


 次は、バスで数分の八丈島農産物直売所「えこ・あぐりまーと」へ。

 

 島でとれる農産物がお安く売られている。野菜・果物だけでなく、明日葉とかその他の植物の苗とか鉢植えとか。私はパッションフルーツを買ったけど、友人は、グリーンネックレスの鉢を買っていた。


このお値段は、この後、いろんなお店へ行ってかなりお安いと分かる


 と、何だかんだ細々と動いていたらあっという間にお昼の時間に。郷土料理屋さんへ向かう。

 

へつづく

 

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汚名(1946年)

2022-07-26 | 【お】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv1501/


以下、TSUTAYAのHPよりあらすじのコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。
 
 父親にドイツのスパイ容疑がかけられ、売国奴の娘と呼ばれたアリシア(イングリッド・バーグマン)にFBIの捜査官デブリン(ケーリー・グラント)が接近してきた。ナチの残党と思しき人物セバスチャン(クロード・レインズ)が父の友人であったことから、アリシアにその内情を探って欲しいという依頼だった。

 舞台はリオ・デ・ジャネイロに移り、アリシアはそこでセバスチャンの求婚に応じるが、デブリンとの連絡も引き続き行われていた。

 やがて、彼女は屋敷の酒蔵で組織の秘密を突き止めるが、その事に気づいたセバスチャンは……。

=====ここまで。

 “ヒッチコック作品の中では、スリラーの要素よりもメロドラマの色を濃くした作品。”とのこと。

 
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 少し前に見た『情熱の航路』(1942)の感想文で「クロード・レインズがなかなか素敵」と書いたら、コメントでLuntaさんから本作をオススメされましたので、ようやっと見ました。上記にある通り、バーグマンとグラントのラブロマンスがメインなんだけど、クロード・レインズの存在がなければ、ゼンゼン締まらない映画になっていたことでしょう。

 ……というわけで、感想です。


◆敵役は魅力的でなければならない。

 このブログにも何度か書いているけど、私はどうもケーリー・グラントが苦手である。イングリッド・バーグマンはもの凄く美しいと思うけど、好きでも嫌いでもない。この2人のメロドラマ、というだけなら食指が動かなかったと思うけど、クロード・レインズがかなりのキーマンであるということで興味をそそられた。

 で、見終わってみて、たしかに、本作の実質的な主役は、クロード・レインズ演ずるセバスチャンではないかと強く感じた次第。

 セバスチャンは中盤ちょっと前くらいから登場なのだけど、アリシアに惹かれて、母親に反対されても押し切ってあっという間に結婚までしてしまう一方で、それ以外のことでは母親に頭が上がらず、アリシアにも惚れた弱みか基本言いなり、それでいてナチの残党という闇の顔もあり、、、と、実に多面体に描かれているのである。そしてまた、その奥行きあるキャラをクロード・レインズが硬軟使い分けて素晴らしく演じている。

 ワインの瓶の一件から、アリシアがスパイと分かった後のセバスチャンが実に哀しい。うなだれて、こわ~い母親に相談するのだ。アリシアとの結婚を決めたときのような果敢さは微塵もなく、「ママ、助けて、、、」という弱った子犬みたいな感じだった。でもって、怖い母親が、ゆっくり自然死に見せかけてアリシアを毒殺することを提案。

 ここで使われる毒が何なのか、具体的に明かされていなかったと思うが、おそらくは古典的な毒薬“ヒ素”だろう。ジワジワ殺すにはヒ素が一番なのではないか。

 アリシアが、自分が毒を盛られていると悟るシーンが印象的で実に良い。現実に考えると、あんなヘマはちょっと初歩的ミス過ぎていただけないが、、、。まあ、これは映画である。

 そこからラストまでは一気に展開するが、ラストシーンが切なくて残酷。デブリンと車に乗って去ってしまうアリシアを見送り、自身の運命を悟って屋敷に入っていくセバスチャンの背中。きっと、この後、彼はもうこの屋敷から生きて出てくることはないのだろうと予感させる不吉さも感じさせる。

 がーん、、、と思った瞬間にエンドマークで、もう、このやり切れなさをどうしてくれる! という感じだった。

 ……てな具合に、主演2人の印象はほとんどなく、クロード・レインズのシーンばかりが脳裏に浮かぶ映画である。敵役が魅力的であれば、作品の質もグッと上がる、という見本のような映画。


◆スパイという生き方。

 それにしても、スパイである。

 スパイ映画はいっぱいあって、私の興味の薄いジャンルだけど、たまに見るとやはりハラハラ・ドキドキする。多くは派手なアクションがあったり、なくてもよさそうなベッドシーンがあったりするわけだが、本作はそのどちらもないけど、スリリングではある。

 でもさ、私は途中、ちょっとツッコミ入れてしまいましたよ。

 だいたい、あんなに度々FBIの連中とアリシアが会っているのってどーなのか? それも、かなり無防備な会い方である。事務所に直接訪ねたり、公園で昼日中から会ったり、、。特に、デブリンはセバスチャンらに顔が割れている存在なのに、公園で堂々と会っているってどーなのか? 

 映画で描かれるFBIもCIAも結構マヌケだよね。実際もマヌケっぽいニュースも見聞きするけど、ここまで無防備って、いくら何でも、、、という気はする。

 おまけに、スパイだからって、仕事として結婚までしちゃうんだからね、、、。そら、本作では相手がクロード・レインズみたいな歳は離れていても素敵な男性だからイイけど、あんな素敵なオジサマはそんじょそこらには転がっていない。……でも、ロ〇アとか北〇鮮くらいの国なら、そんくらいのこと平気で国民にやらせちゃいそうだけどね。アメリカでもそうなのか、、、? まあ、これは映画だけどさ。なんかいろいろ想像しちゃうわ。

 アリシアも、デブリンも、スパイという仕事に公も私も全て浸食される人生を、積極的にか否応なくか、ともかく選んでいるという点で、私には理解不能な人たちだ。……けど、よく考えたら、そんな人はいっぱいいるよなぁ。スパイだから特殊に見えるけど、今何かと目に付く政治家(屋)にしてもそうだし、カルトの信者もそう。もっと卑近な例で見れば、オーナー企業の経営者たちとか。彼らだって、結婚相手は仕事がらみで、私情は二の次三の次、、、どころかない人だっているだろう。

 映画に話を戻すと、アリシアとデブリンはあの後どうなるのだろうか。命がけ(?)でアリシアを救出したのだから、やはりデブリンは彼女を愛していたということかね? 仮に2人が結ばれても、あんまし上手く行かなさそうだけどね、、、。

 

 

 

 

 

 

ワインの瓶に入っていたのはウラン(核兵器作るつもりだったってこと?)

 

 

 

 

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見知らぬ乗客(1951年)

2022-07-17 | 【み】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv8692/


以下、wikiよりあらすじのコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。
 
 アマチュアのテニス選手ガイ・ヘインズ(ファーリー・グレンジャー)は、浮気を繰り返す妻ミリアム(ケイシー・ロジャース)と離婚したがっていた。そうすれば上院議員の娘であるアンと再婚できる。

 ある日、ガイは列車の中でブルーノ(ロバート・ウォーカー)という男性に出会う。ブルーノはガイがミリアムと別れたがっていることをなぜか知っており、彼の父親を殺してくれるなら自分がミリアムを殺そうと交換殺人を持ちかける。そうすればお互いに動機がないので、捕まる心配もないという訳だ。ガイはブルーノが冗談を言っていると思い、取り合わなかった。

 しかし、ブルーノは勝手にミリアムを殺してしまう。

=====ここまで。

 パトリシア・ハイスミスの同名小説を映画化。レイモンド・チャンドラー脚色、ヒッチコック監督。

 
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 ヒッチ作品は当たり外れがあるし、これまでもあまり積極的には見ていないけど、本作は、大分前にある本で紹介されていたのを読んで、ちょっと気になっておりました。けど、何となく見ないまま時間が経っていて、少し前にBSでオンエアされる際に録画してようやく見た次第。


◆一枚の絵が物語る狂気

 何で本作が気になっていたかというと、紹介文の中で「母と息子の関係が異常」みたいなことが書いてあったから。親子モノはついアンテナが反応してしまう。

 で、この度鑑賞してみて、なるほど、、、と思った次第。

 ブルーノは、もう登場シーンからかなりヤバい人だと分かるのだが、もっとヤバい人がいて、それが彼の母親なんである。母と息子の関係が異常、というより、母親自身がもう壊れちゃっている人に見えた。具体的に彼女が壊れている描写があるわけではないし、もしかすると本作を見た人の多くは、彼女が壊れているとまでは認識しないかも知れない。けれど、あるシーンで私はギョッとなって、壊れている認定をした。

 ブルーノのセラピストに自分の息子がいかにおかしいかを話していて、その段階でも相当ヤバい。が、これくらいのオカシさは映画やドラマならありがちなレベルでしょ、、、と思っていたら、その後が凄かったのだ。

 この母親は油絵を描くことが趣味なのだが、「ブルーノはわたしの描いた絵を見て笑うんです」(セリフ正確じゃありません)と言いいながら、彼女の描いた絵がバーンと映る。その絵が、もう狂気そのものなんである。笑える絵では全くないし、このワンカットで、母親もブルーノも、もう救いようがないレベルであることが分かってしまうという、、、。これは怖ろしい。

 あの絵を描いた人はスゴいとしか言いようがない。だれが描いたのか、、、普通に考えれば小道具さんか、スタッフに依頼された美術家とかだろう。モノクロなのでまだ衝撃は抑え目かも知れないけど、カラーで見たかったなぁ、と思った次第。どんなセリフや行動よりも、破壊力と説得力のある一枚の絵。

 絵がキーになる映画というと、「ドリアン・グレイの肖像」がパッと思い浮かぶのだが、ヘルムート・バーガー版の方が、ベン・バーンズ版のよりも醜くなったドリアン・グレイの肖像画の気持ち悪さが圧倒的だったなぁ。でもあの肖像画の気持ち悪さと、本作のあの絵の異様さはまたゼンゼン別次元。

 こんな母親と、権威主義の塊みたいな父親の間に生まれたブルーノは、ただただ運が悪い。ブルーノのあのサイコパスっぷりは先天的なものなのかどうか分からないけど、あんな環境に居たら、マトモな人間もおかしくなるのは必定だろう、


◆その他もろもろ

 ヤバいブルーノを演じたロバート・ウォーカーだが、彼の来歴をwikiで見ると、ブルーノとはまた違った意味でかなり悲惨である。本作が公開された直後に亡くなっているという。

 ロバート・ウォーカー自身の風貌も相まって、ブルーノのKYっぷりや粘着質なキャラを、実に上手く演じている。絶賛されるのも納得だ。亡くならなければ、きっともっと面白いキャラを演じてくれていたに違いない。

 ファーリー・グレンジャー演ずるガイは、勝手に交換殺人を実行されてしまって気の毒には違いないのだが、どうも色々と間抜けで、あんまし同情できない。生真面目といえばそうなんだが、ちょっとね、、、。テニスの試合を終わらせてから、ブルーノが証拠の工作をするのを止めに行こうとする展開は、ちょっと??である。あれで観客をハラハラさせようってことかもだけど、ムダに長くなっているだけな気がするなぁ。

 ファーリー・グレンジャーといえば、ヒッチ作品では『ロープ』(1948)にも出ているが、本作同様、巻き込まれ加害者。『ロープ』の方が追い詰められた感はあったかなぁ。まあ、『ロープ』は構成がそもそも破綻しているから、映画としては全然良いと思わないが。

 ガイが離婚してまで結婚したがっている相手の女性・アンが、私にはあんまし魅力的に見えなかったのも、ガイに同情できなかった理由の一つ。殺されちゃった奥さんも結構ヘンだけど、眼鏡を外せばかなりの美人な気が、、、。

 疑問なのは、アンの父親(上院議員)が、娘の不倫を全面的にバックアップしてあげているところ。だって、不倫だよ?? いくら、ガイが好青年(とは思わないが)だとしても、親がそんな交際を応援するものかね? まあ、よく分からん設定だった。

 しかも、この女性の妹ってのがいちいち口を挟んでくるのだが、演じているのはヒッチの娘さんだそうで。ハッキリ言って、彼女のために無理やり作った登場人物じゃないのか? いなくても(というかいない方が)いいもんね。

 ……まあ、あの絵のインパクトは強烈だけど、映画自体は普通に面白い、、、という感じでありました。ちなみに、DVDでは米国版と英国版の2種類があって、結末が違うらしいです。知らなかった。私が見たBS放映のはどっちだろう?? もう1個の結末ってどんなだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 


交換殺人ってすぐバレそう。

 

 

 

 

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島へ!!~八丈島を巡る遠足旅行~ ①

2022-07-16 | 旅行記(国内)

 

 考えてみれば昨年は一年間、どこにも旅行しなかったのでした。なんかずー-っと緊急事態宣言出ていたような記憶がありますが、どうでしたっけ? もう1年前のことすら忘れております。くそ暑い中、オリンピックなんぞ開催していたのはうっすら覚えておりますが。

 今年に入って、昨年よりひどい感染爆発なのに、いろいろ規制が緩和され、旅への興味も戻ってまいりました。あー、どっか飛行機乗って行きたいなぁ、と思って旅行サイトを眺めていて目に留まったのが、今回参加したツアーでありました。

 私、日本の離島って、生まれ育った愛知県の日間賀島と篠島くらいしか行ったことがないのです。つい最近まで本土から出たことすらなかったので、、、。でも、前々から島旅には興味があり、行ってみたかったのです。

 ……というわけで、今回は都内の島旅、八丈島編でございます。


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【ツアーのスケジュール】

《1日目》  羽田空港12:15発 → 八丈島空港13:10着 → リードパークリゾート八丈島

《2日目》  陣屋敷・玉石垣 → 服部屋敷(樫立踊りと八丈島太鼓の鑑賞) → 黄八丈工房 → 昼食(郷土料理)→ みはらしの湯(絶景温泉)→ 買い物 → リードパークリゾート八丈島

《3日目》  八丈植物園 → ふれあい牧場 → 昼食(郷土料理)→ 八丈島空港13:50発 → 羽田空港14:45着 


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《1日目》
 
 羽田集合が 11:25とゆっくりめ。待ち合わせ場所で添乗員のC子さんに体温を計測され、体調確認票を提出し、ワクチン接種証明を提示する。今回のツアーは、ワクチン2回接種or直前PCR検査陰性が参加条件になっていた。私は、ワクチン接種でクリア。ちなみに、いつものおひとりさまツアーではなく、友人(5年前のヨーロッパ旅行に一緒に行ったお方)と一緒。

 預ける荷物はないので、さっさと保安検査へ行ってしまおうかと思ったが、夕食まで何も食べられないからお腹が好きそうな人は何か食べ物を用意するようにと言われていて、食いしん坊の私は(もちろん朝食はしっかりめに食べたけど)夕食まで絶対持たない自信があったので、何か買って行くことに。友人はいらないと言うので、先に保安検査に行ってもらい、「じゃ、ゲートでね~」と、私はコンビニへ、、、。

 と言っても、イマイチ魅力的な軽食もなく、無難そうなパンを1個買っただけ。まあ、買っておいて正解だったんですけどね。夕方、猛烈にお腹が空いたので、、、。

 で、ゲート変更しました案内が出ていて、70番ゲートへ。この70番ゲートが、もう端っこで、、、歩く歩く。ようやく着いたのだが、友人がいない。しかも隣の69番ゲートが大阪行きで激混み。まあ、友人はトイレにでも行っているのだろうと勝手に考え、ゲートから搭乗飛行機を撮影しようとスマホを出したら、友人から「保安検査場入ったところで待ってるよ~」とメッセージが、、、。げっ。「もうゲートまで来ちゃったよー」

 いや、スマホがあるってホントにありがたい。昔だったら、搭乗手続までお互い探すことになっていただろう、、、。まあ、いい大人なので別にそれでもいいんだけど。

 

搭乗機(737…可愛い)

 
 直前に台風が来ていて、お天気が心配だったけど、雨雲は抜けていった模様。しばらくして友人もゲートに到着した。

端っこの70番ゲート


ちなみにこの後ほぼ満席になりました


離陸順番待ち機たちが整列(羽田は広い、、、)

 
 
 実質飛行時間は40分弱で上がって降りる感じだった。離陸後すぐにドリンクのサービス。

アップルジュース(鬼滅カップに友人は喜んでいた)

 
 あっという間に八丈島空港に到着。飛行中に機長アナウンスで「着陸時に衝撃があります」と予告はあったけれど、マジで着陸の瞬間、ものすごい衝撃が、、、。機内でも歓声が上がったほど。あんなドスン!!はかなり久しぶりだったのだが、あれは八丈島空港では当たり前らしい(後述)。

八丈島空港(ブリッジから撮影したので青いです)

 
 初めての島!に降り立ち、、、と言っても、思ったほど感動するということもなく、小さな空港だな、とツアー全員集合するまで売店を物色。空港にはホテルの送迎バスが来ていて、約8分ほどでホテルに到着。
 

リードパークリゾート八丈島(画像お借りしました)

 

広くて小ぎれいな部屋(窓の外は海です)

 
 このツアーのウリだった、「必ずオーシャンビューのお部屋!」のとおり、海側の部屋で眺めはバッチリ。
 

部屋からの海を臨む(2つ画像を並べました、、、パノラマ機能をうまく使えないのです

 

 この後は夕食まで特に予定はないので、お風呂に行こうか、、、とも思ったが、やっぱし浴衣着て夕食会場へ行くのはちょっとね、、、となり、のんびりだらだらしようということに。久々に友人とマシンガントーク。

 で、18時から夕食。

 

前菜に“くさや”が……!(3つ並んでいる真ん中の)


 




 くさやは初体験で、“明日葉とクサヤマヨネーズ和え”なるものは、なかなかのインパクト。最初の一口は良かったのだが、二口目では臭いが口腔内に充満してギブアップ。友人は一口、口に入れた瞬間でダメそうだった、、、。

 島寿司もタピオカも美味しかったけど、それらの印象が吹き飛んでしまいそうな強烈さ。最初にくさやを食べようと思った人を尊敬する。

 八丈島ではこの“くさや”と“明日葉”が名物で、くさやはこの後、メニューに出てくることはなかったけれど、明日葉はほぼ毎食出て来た。味も香りも特にクセはなく、てんぷらは揚げ具合もカリッとしていてとても美味しかった。ちなみにてんぷらの塩も、明日葉のパウダーとのミックスだった。

 鍋の大きなレモンは、八丈島特製レモン(菊池レモン)。皮まで食べられると言われたけれど、ちょっと私にはハードルが高かった。でも、酸味が効いていて、トビウオのつみれ入り鍋自体はとても美味しかった。トビウオもくさやに加工されるらしい、、、。

 くさやの香りが残る口腔内に、梅ちりめんのご飯はとってもありがたかった。

 くさやの衝撃も冷めやらぬまま部屋に戻ったのが7時くらいだったのだが、8時まではお風呂に行けない。というのも、このホテルでは夜8時半からお天気が良ければ「星空観賞会」なるものがあり、その鑑賞会の開催が決まるのが8時なのだ。

 せっかくなら満天の星空を見たいよね、と思っていたのだが、この日はあいにく中止。ってことで、8時過ぎに大浴場へ。

 

ホテル自慢の露天風呂(画像お借りしました)

 

 こちらは、温泉ではないのか、特に効能などの表示はなかった、、、。おまけに日も落ちて真っ暗だったのでせっかくの眺望も見ることができなかったけど、露天風呂は夜風が心地よくて、湯の温度もちょうどよく、いつまでも入っていられそうなくらい気持ち良かった~。

 ……というわけで、初日は移動日でした。明日は1日中、島めぐりでございます。

 

②につづく

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美しき冒険旅行(1971年)

2022-07-11 | 【う】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv41039/


以下、早稲田松竹HPよりあらすじのコピペです(青字は筆者加筆)。

=====ここから。
 
 オーストラリアの都会に暮らす14歳の姉(ジェニー・アガター)と6歳の弟はある日父親とともに砂漠へピクニックに出掛けた。しかし父親が発狂、子供たちに発砲し、自殺した。

 広大な砂漠に取り残された二人は生き残るための旅を続けるが、水も食糧も尽きてしまう。

 そこにアボリジナルの少年(デヴィッド・ガルピリル)が現れ、二人を救う。以後、二人は言葉の通じない少年に手助けされながら一緒に旅を続けるが…。

=====ここまで。

 “ニコラス・ローグの最高傑作”だそうな。

 
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 早稲田松竹で上映されていたニコラス・ローグ特集に、映画友と行ってまいりました。本作と『赤い影』が2本立て上映。特集の初日だったけど、入りは半分くらいだったかなぁ。暑かったもんね、、、。


◆ゆめまぼろし、、、

 上記のあらすじにもあるけれど、冒頭で「父親が発狂」って、ホントに発狂なんだよね。唐突もいいとこ。オープニングから不穏といえば不穏なんだが、だからっていきなり我が子に向けて発砲し、焼身自殺って、、、飛躍が大き過ぎて頭が着いていかない。だいたい、ピクニックにあんな砂漠に行くって、、、。しかも風もかなり強いし、あれじゃあ、お弁当は砂まみれ。もうイロイロ???状態。

 でもまあ、とりあえずそこは脇へ置いて、続きに着いて行こうとどうにか頭と心を切り替える。

 姉は学校の制服?みたいな、白いブラウスに超ミニスカート、足元は革のローファーという、およそ砂漠をサバイバルするには不都合な格好。というより、ピクニックにだってあれじゃあね、という、、、。しかしまあ、サバイバルは予定になかったのだから仕方がない。ミニスカートから出ているジェニー・アガターのおみ足の美しいことよ……。

 砂漠のサバイバルウォークといえば、『眼には眼を』(1957)を見ているのでこんなもんじゃないだろ、、、的なツッコミを内心入れてしまうものの、日干しにならない程度のそこそこ厳しめ、ってのが絶妙。で、ギリギリのところで湧き水が溜まっている所に辿り着き、一息つく姉弟。いやしかし、これでも先はかなり絶望的だろ、と思う。

 ……ところへやってくるのがアボリジニーの少年。原住民の少年は、野生のカンガルーを狩り、解体し、姉弟に食料として分け与える。水の在りかを知っていて、姉弟を連れて行く。自然と共生している少年と出会ったからこそ、この姉弟は生き永らえたのだ。

 で、あばら家のような小屋に辿り着いた3人は、そこで共同生活のような状態になる。砂漠をサバイバルウォークしていたときは、ただただ生きるために3人が一緒にいただけだが、落ち着く場所ができた途端、3人の関係に変化が生じる。少年が姉に恋するのだ。恋するというか、まあ、性の対象になるのだね。

 少年としては当たり前の感覚で、アボリジニーの風習であろう求愛ダンスを姉に対して1日中踊り続ける。黒い肌に全身に施された白い模様(おそらく化粧のようなものだろう)がまた強烈なインパクトで、あれは都会しか知らない姉にとっては恐怖以外の何物でもないだろう。姉は全身で少年を拒絶する。

 拒絶された少年は絶望して、何と、翌朝、大木の枝からぶら下がっているのである。姉弟はその脇をかいくぐる様にして小屋から脱出するが、その画は、何とも言えないシュールさが漂う。

 結局、その後、2人は見つけた道路を辿って人気のない炭鉱の町へ出て帰還したようである。ようである、、、というのは、突然そこでシーンが飛ぶので詳細は分からないのよ。

 ラストは、冒頭で出て来たのと同じようなマンションの一室で、サラリーマンぽい男性(夫と思われる)と抱き合っている大人っぽくなった姉。砂漠のサバイバルウォークから数年後、ってことでしょう。そして、その姉の視線の先には、砂漠での3人の楽し気な様子が幻影として映っている、、、というもの。

 このシーンを、懐かしむ“回想”とする感想も散見されたが、これは回想ではなく、妄想というか幻想だろう。早稲田松竹のHPにも本作のキャッチコピーに「あの時、君が望みさえすれば‥‥。」とあるが、あのラストシーンは、彼女がそれを絶対に望まないことだからこそ抱いた幻想だとした方が腑に落ちる。


◆その他もろもろ。

 同時上映の『赤い影』でも感じたが、ニコラス・ローグって、かなり性的なメタファーが多い気がした。

 本作では、やたらジェニー・アガターの美脚を、それこそパンツが見えそうな角度で何度も何度も撮っているのが、かなり印象的だった。脚フェチというのとはちょっと違う気がするが、、、。

 また、途中ジェニー・アガターが全裸で泳ぐシーンもあり、このシーンがとても美しい。それこそ“幻想的”でさえある。もしかすると、この3人のサバイバルウォークが、そもそも姉の幻想だったのではないか、、、とも受け取れるかもね。

 少年が姉に求愛ダンスをするシーンは、正直言ってかなり不気味である。少年は大真面目で、風習に則ってそうしているのだろうが、これはまさにカルチャーギャップであり、同じアボリジニーの少女ならそれに対する応え方(イエスでもノーでも)を心得ているのだろうが、姉にしてみれば恐怖から逃げるの一択である。これは、双方にとって気の毒。

 それで、あの少年が自死を選ぶというのもまた飛躍が大き過ぎて理解が追い付かないのだが。というか、本作自体が冒頭から最後まで、理解が追い付かないともいえるわね。いきなりの父親の発狂に始まるわけで、、、。

 他のローグ作品を知らないので、これが彼の最高傑作なのかどうかは分からないが、確かに映像はとても美しい。さすが、『アラビアのロレンス』で撮影を務めただけのことはある。

 ソフト化されているみたいだけど、こういう映画こそ、スクリーンで見るべき映画だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

カンガルーの解体シーンなど、エグいシーンも結構あります。

 

 

 

 

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劇場版「きのう何食べた?」(2021年)

2022-07-05 | 【き】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv71168/


以下、公式HPよりあらすじのコピペです。

=====ここから。
 
 街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・ 筧史朗 【シロさん】 (西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。

 ある日、史朗の提案で、賢二の 誕生日プレゼントとして「京都旅行」に 行くことになる。しかし、この京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。

 そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。

 穏やかであたたかい毎日が一変。当たり前だったはずの平凡でゆっくりとした日常を取り戻すことはできるのか―シロさんとケンジの今後の人生を揺るがす、物語が始まります。

=====ここまで。

 人気ドラマの映画化。

 
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◆生きていれば絶対にやってくるもの……それは“老い”

 ご存じ、よしながふみのマンガ『きのう何食べた?』がドラマ化され、W主演の2人が好感度抜群で話題になり、遂には映画化、、、。と、よくある邦画の流れですが、ドラマが好きだった(原作は未読)ので劇場まで行く気はしなかったけど、DVDを借りて見てみました。

 まあ、想像どおりというか、ドラマと雰囲気は同じ(アタリマエだが)だし、シロさんとケンジの相思相愛ぶりも盤石というわけで、意外性はないのだが、結構泣けました。……これ、若い人より、私くらいの中高年世代にウケているっての、すごい分かるわ。

 ドラマではそれほどでもなかったけど、本作でのテーマはズバリ“老い”。老いは誰にも必ずやってくるもの。この世はとかく不平等だけれど、唯一平等なのは“時間”でしょうかね。それさえも、恵まれたものとそうでないものには等しくないと言う(感じる)人もいるでしょうが。……とにかく、どんなに素敵なカップルであっても必ず直面するのが“老い”。

 普段はシニカルなシロさんがやたら旅行で気の利くアテンドをしてくれて優しさを見せると、ケンジは「……おかしい、シロさん、もしかして病気? 深刻なの?」となる。一方、いつも明るいケンジがちょっと浮かぬ顔をして、シロさんに内緒で病院に行っていることを知ったシロさんも「あいつ、病気なのか? オレに何も言わないってことは、相当深刻な病気なのか?」という具合。

 秘密=浮気、、、ではなく、秘密=病気、となるのが中高年……なのか? まあ、そうでないカップルもいっぱいいるとは思うが、このケンジとシロさんが、相手の体調のことを考えて激しく落ち込み悲観的になるという描写は、かなり身につまされる。

 ゲイカップルで、法律婚が(今の日本では)できないことが、彼らを余計に不安にさせている、、、のかもしれないが、法的に夫婦であっても、相手を失う恐怖は大差ないのではないか。早く死ねばいいのに、、、と思っているカップルもいるだろうけどさ。

 ただ、男性の方が、概ねパートナーの喪失に耐性が低いらしいので、シロさんとケンジのカップルも、先々心配だ、、、。どっちかと言うと、ケンジの方が、シロさんよりは耐性がありそうだけどねぇ。シロさんは、ケンジがいなくなったら、本当にヤバいと思うわ。

 歳をとることは悪いことばかりではない。抽象的な言い方になるけど、いい意味で枯れる、というかね。私は若い頃より、はるかに精神的に健全で自由だし、知識欲も今の方がある気がする。さらに割といろんなことがどうでもよくなって、代わりに、若い頃には背伸びしても分からなかった文学やら映画やらが多少は理解できるようになる。……んで、一番大事なもの、それは“健康”となるわけよ。だから、シロさんとケンジの互いを心配し過ぎる描写は身につまされたのだ、私は。

 大事な人を見送るって、想像しただけでも苦しい。昔、職場で一緒だった女性は、夫より一回り年下で、普通に考えれば夫の方が先にいなくなるわけだが、それだけは絶対に耐えられないとしょっちゅう言っていて、夫にも「私より先に死んじゃイヤ!!っていつも言ってるの」とかなり真面目な顔をして話していた。それを聞くといつも私は違和感を禁じ得なかったのだが、だって、それって自分が先に死んじゃったら後は野となれ山となれ、、、ってことやん?? 夫の遺された身の辛さとか考えないわけ?? と。2人一緒に死ぬ、、、なんてラッキーな事態が起きれば別だけどさ。

 こればかりはね、、、。神のみぞ知るなのだ。だからこそ、シロさんもケンジもビビりまくっているのだよね。……分かる、分かるよ。


◆その他もろもろ。

 ドラマ版同様、美味しそうな料理がふんだんに出てくるので、空腹時に見ると辛いかも。あの簡単ローストビーフとか、私でも作れそうな気がしたなぁ。

 西島さんは、『ドライブ・マイ・カー』より、シロさんの方がハマっている。そもそも楽しそうに演じている。まあ、作品のカラーが全然違うから当たり前か。

 内野さんは、相変わらず上手い。……というか、ケンジが地なんじゃないか、というくらいにナチュラル過ぎる。先日観た舞台「Mバタフライ」では、フランス人外交官役だったけど、ときどきケンジ入ってんじゃない?ってツッコミ入れたくなるような演技があって、ちょっと笑ってしまった。彼の演技力をもってしても、やっぱしどっからどう見ても東洋人のガリマールってのは違和感が拭えず、見ていてちょっと入り込めなかった。割り切って見られる人にとっては良かったと思うけど、、、。

 個人的には、ドラマ版でも感じたが、山本耕史が素晴らしいと思う。硬軟キャラの切り替えが実に巧みで、出番は少ないけれど、インパクトは絶大。ジルベールなんかより、小日向さんの方が私は素敵だと思うわ。

 このドラマ(本作も)は、やはり生々しさがないのがウケる理由でしょうな。ほのぼのがベースで、時折、ゲイカップルならではの葛藤が顔を覗かせる、、、という。これでソフトでもラブシーンがあったら、ここまではウケなかったに違いない。もちろん、主演2人の演技(特に内野さんのケンジ)に負うところが大なんだが。

 原作はまだ現在進行中のようなので、ドラマ版も続編とかできるかもね。ファンは待ち望んでいるのでは。続編出来たら、私も見ます、もちろん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンジのイメチェンにビックリ。

 

 

 

 

 

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