平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
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「魯敏遜漂行記略」を読む 10
「魯敏遜漂行記略」 横山保三訳 その7
午後、駿河古文書会のため、静岡へ行く。
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「魯敏遜漂行記略」の解読を続ける。
この住家をなお平穏(やすらか)にせんとて、芝草にて覆いたる土
垣を築き、小屋を作り広げ、地下を掘りなどしける
ほどに、柵と土垣となき処に、思いがけぬ道を得て、そ
こに戸を以って出口を造り、船より持ち来りし板にて、食
卓、椅子などをも拵えけり。さてこれまでありつる事
ども、猶今よりのちのも、記しおかばやとて、日記すること
を思い立ちけり。朝ごとに外(と)に出て、鳥など射て捕りける。
道に野羊(やぎ)を見つけけり。またある磯辺にて、卵六十ほど持
ちたる蠵亀(うみがめ)を捕えて、調理し喰いけるに、その味、いと
旨(うま)かりけり。
(つづく)
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