goo

「魯敏遜漂行記略」を読む 5

掛川市初馬のコスモス畑
コスモス畑そばのフジバカマに寄るアサギマダラ

午前中、晴天に誘われて、掛川市初馬のコスモス畑を見に行く。他と比べて小規模のコスモス畑ながら、満開に、赤、ピンク、白の花を風に揺らがせていた。コスモス畑の上の段にはフジバカマの畑があって、花は地味ながら数頭の渡り蝶、アサギマダラが立ち寄っていた。

その後、初馬の娘の嫁ぎ先へ行く。野球の応援で留守であったが、末の娘と祖母が留守番で、しばらく話して帰る。

********************

「魯敏遜漂行記略」の解読を続ける。

魯敏遜、伯西児(ブラシリー)に土着(すまい)して四年ばかりありけり。ある時、
友とする商賈(あきうど)とゝもに、奴婢を買いとらんがために、亜弗利
(アフリカ)に行かんとて、己が資材田園(もてるものども)をば、よく心知りたる人に
頼み置きて、もし我れ途中(みち)にて死せりときかば、かの荘
園をば、吾れをこの地に送りたりし甲必丹(カピタン)に贈れという遺書(かきおき)
をなし置きけり。さて船出して十一日というに、いと
荒き風吹きおこりて、その危うさ言うばかりなし。船中の
人々、游艇(はしふね)に移りて助からんことを求むるほど、激しき
浪風に顛倒(くつがえ)されて、皆、海中へ落ち入りけり。
(つづく)

読書:「新酒番船」 佐伯泰英 著
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )