平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
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「孝子松女傳」を読む 1
我が家から、夕方西の空
三日月が見えるだろうか
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「駿府御城代々記」 を読み終えて、次に何を読もうかと、迷う間に、一日ブログを休むことになった。ようやく数年前に手に入れた「孝子松女傳」を読むことにした。26ページのものだから、10日ぐらいで読み終えそうである。
「孝子松女傳」の解読をはじめる。
三州牛地村
孝子松女傳
満津(まつ)は、三州国吉田領加茂郡牛地村の、百姓の
杣蔵というの、娘なり。杣蔵、田畑、壱石
弐斗四升目余り、持ちたれども、取り来たる山間(やまあい)の
焼き地なれば、作徳も薄く不熟なる年に有りて、
※ 焼地(やけち)➜ 日照りに遇いやすい土地?
※ 作徳(さくとく)➜ 自作農が領主への年貢米を納めて残った得分。
年貢の不足なる事まで、おり/\にて、その未
進、借金も重なりがちなる貧民なり。
※ 未進(みしん)➜ 納むべき年貢を一部だけ納入して、残りを完納できないこと。
満津(まつ)は一人娘にて、廿二年以前、子年、濃州
恵那郡串原村の百姓金蔵というの子、
善蔵というが聟養子とし、満津(まつ)懐妊
して間もなく、入夫善蔵病死せり。
※ 入夫(にゅうふ)➜ 入り聟。
(つづく)
読書:「小糠雨 新秋山久蔵御用控 7」 藤井邦夫 著
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