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再びの巨木巡礼 64 須田神社のクスノキ 2本

島田市祇園町の須田神社、右手のクスノキは細い方



11月4日の三本目の巨木は、須田神社のクスノキである。島田の本通七丁目のすぐ北側、住宅地の中に祇園町があり、須田神社がある。

「静岡県の巨木」には、須田神社のクスノキが2本載っている。幹周囲5.4メートル、4.9メートルの2本である。2本とも御神木になっている。

幹周4.9メートルのクスノキ

4.9メートルの方は本殿右にあった。囲いも無いので、子供たちに踏み固められているのだろうか、根元の木肌が擦り切れたように滑らかである。今は子供も来ることは少ないのだろうが、かつては子供たちの遊び場で、よじ登ろうと張り付いた子供も数知れないはずである。

幹周5.4メートルのクスノキ(左)

5.4メートルのクスノキは、境内左手の境界の石積みを、跨いで成長しているように見える。石積みがクスノキの根元を貫いているとは考えにくいので、クスノキを挟んで境界線に石積みしたものが、今ではクスノキが石積みを抱き込んでしまったので、あたかも石積みを跨いでいるように見えるのであろう。古い写真を見るに、かつては左手に添うように人家が立っていて、窮屈そうであったが、今は建物は撤去されて更地になり、気持ちよく枝葉を伸ばしているようにみえた。


境界の石積みを跨いでいるように見える

「静岡県の巨木」では、細い方が、幹周囲4.9メートル、樹高20メートル。太い方が、幹周囲5.4メートル、樹高18メートルとなっている。

読書:「花の闇 隅田川御用帳 2」 藤原緋沙子 著
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