goo

芸事からみた島田大祭

(島田大祭屋台-写真集より)

健保、基金の理事長の観送会の席で、清水の中年の芸者さんが島田大祭について声高に話していた。

10何年か前、若い頃に島田大祭の第五街に呼んでもらい参加したことがある。その年には馬が暴走して、目の前を走り身の危険を感じたことを思い出す。あとで馬の耳に虫が入ったと聞いた。そんなハプニングもあった。

島田大祭は芸事を大事にするお祭りとして全国でも有名で、東京から一流どころが他の予定を断わっても参加するという。それだけギャラ(?)がいいのだそうだ。町内の人たちがお金を貯めて惜しげなく出してくれる。だから毎年というわけにはいかず、大祭が3年に一回しか出来ないわけである。

第一街から第五街までが屋台を出して一流の長唄や舞いが披露される。東京の有名な師匠(名前は聞いたが忘れた)は一つの街を仕切っていて他には渡さないというくらいである。お祭りというのは凧揚げにしても三社祭にしてもそれぞれ専門の人が付いていて、しきたりにしたがって執り行われる。それを知らない一般の人が飛び入りしてくると揉め事を起す。島田の大祭はきちっとしきたりを守っていて、その点でもすばらしい。

島田に張り合って芸事を大事にするお祭りに藤枝の大祭である。藤枝大祭にもよばれたことがある。島田や藤枝に比べて、地元の清水のお祭りはどうしようもない。宇崎竜童で「港かっぽれ」だよ、いったい何を考えているやらわからない。年寄りにはとても付いていけないハイテンポで(と所作を真似して)何を考えているのかと再び嘆く。予算が無いから花火も止めるなんて、清水の港祭りから花火を外してどうするのだ。なかなか鼻息が荒い。清水には昔から次郎長おどりなどいい踊りがあるのだが、祭りには出さない。毎年、「港かっぽれ」を踊ってる人たちに花火の灰が降ってきて灰まみれになっていい気味である。(あれ、花火は出さないのではなかったのか)

今年の島田大祭で自分たちが見物しなかった部分の話であった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )