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中山道で感じた県民性

11月3日~4日、中山道の野尻宿-須原宿-上松宿-福島宿と、長野県の街道を歩いた。その旅の記録をどう書こうかと迷っていた。ようやくブログなのだから、旅の順序も関係なく、思いつくままに書いていこうと思った。そして気が楽になった。

この区間の中山道を歩いていて、その前に歩いた岐阜県と比べて、県民性が随分違うと思った。女房も気付いたというが、岐阜県では歩く我々をみると顔をそむけるような所があった。我々に異邦人を見るような視線を送る。声をかけても、まともに返事をしてくれない。顔見知りをするのであろうか。

ところが長野県では同じ山家の人たちなのだが、顔を合わせると「こんにちは」と笑顔を向ける。中山道を歩いていると聞くと「ごくろうさん」と返ってくる。脳梗塞を患った老人も、不自由な口で道を教えようとしてくれる。子供までいきなり「バイバイ」という。まことに愛想がいい。ついついこちらも気軽に話し掛けることになる。


二日目、倉本駅から出発して、昔立場のあった立町から山道に入り、登ったところで、民家の庭先に入ってしまった。植木の手入れをしているおじさんに、「ここ、中山道ですよね」と声をかけると、「そうだよ」といいながら仕事をやめてきて、「熊にやられた」とそばの蔵の根元を示す。「えぇー! 昼間出るんですか」「いや、夜来た」蔵の中にミツバチがいるので、それを狙ったのだという。冬場に蔵の中に巣箱を保管していたのであろう。蔵の根元は外壁の板がぶち割られ、厚い土壁がえぐられ、内側の板壁まで達して爪が立たなかったのか、板壁を残して諦めて立ち去ったようであった。まだ補修をしていないところをみると、ごく最近に襲われたのだろう。そばに犬がいたので、犬は吠えなかったのかと聞くと、「だめだめ、なめられちゃって」その犬も我々に吠えることも無く、犬まで愛想が好い。


同じ日、「寝覚の床」から上松宿へいたる途中の道路端で、親子に見える女衆二人が漬物を漬けていた。「野沢菜ですか」と声をかけると「かぶだよ。むらさきかぶ。」「どこから来たね」「静岡です」「静岡、それはごくろうさん、頑張って」にこにこ笑う二人に思わずシャッターを押していた。

こんな会話が行く先々で出来る。長野県がけっこう好きになっていた。
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