わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

明星観音 その5

2015年07月17日 | 能面

今日17日に、一応の素彫りが終わった状況。もちろん、鼻の穴がない、裏彫りは終わっていないなど、まだ完成したとは言えないが、表面的には大きな彫りは終わったあたりだ。

前回(11日)からほぼ1週間ほど経っているのだが、大きく変わった様子はない。ただ、髪飾り(冠部分)を整形していただけなのだ。この部分だけを彫るために一週間もかかるぐらいに手間がかかったと言うことだろう。特に、前髪にかかる冠(かんむり)のところが大変だった。

この「冠」は、実は予定していた図柄と言おうか形も、その都度考えながら彫っていた。と言うのも、面の表面に書き込んだ図柄が細かいために、本来の図柄では作業が出来ない(細かすぎる)気配もあり、無理をすれば図柄が破損してしまう(いわゆる壊れる)心配もあった。そのため、簡単な図柄に変更したりする必要もあって、余計に時間がかかったと言う話。ま、技量不足か。

そもそも、参考写真から判別できる冠の細かい部分の形も、はっきりしていなかった。それを「たぶんこんな形だろう」的な判断で、お面の表面に書き込んでいたし、それに添って彫り進んでいったのだが、大まかなところはそれでも間に合っていた。だが、さすがに細かい作業に入ったら、それは結構大変な作業だったと言うことか。

前にも書いたが、能面の場合はそれほど細かい彫り込みは少ない。ところが、仏像や今回の観音像となれば、細かい彫り込みがたくさんある。しかも、自分はそんなに細かい作業を経験しているわけではなく、大まかな作業が大部分だった。従って、仏像関連の細工には慣れていなかったようだ。しかも、どうも仏像彫りには仏像彫りに見合った材料や道具もあるらしい。

ということから、今回は「試し彫り」という位置づけで・・・と言い訳をしつつ、作業を進めているところだ。

上は、斜め横から見たの図だ。ちらっと見る限りでは、一応はうまい具合に彫っていると思う。表情も参考にした「明星観音」に近い。自分の技量からすれば、まあこんなものだろう。ただ、実は頭の上の部分については、これよりはずっと高いのだ。ほぼ倍ぐらいも高いのだが、それでもまあ、このあたりでごまかしているところ。

斜め前方から見たら、こんなものか。

このあとは、細かい部分の修正作業に入ることになる。あごの部分も若干出っ張っているから、少し削って下げても良いみたいだし、鼻の穴も開ける必要がある。もちろん、裏彫りも未完成だから、ここにも作業時間を使う必要があろう。毛髪の部分や髪飾り(冠)の左右不揃いの部分もあるので、このあたりにも幾らか時間をかけながら、修正することになる。

いずれにしても、ここまで来れば、あとはのんびりと時間つぶしのつもりで、ゆっくりと作業が出来るので、一安心と言うところだ。ただ、孫達が夏休みで遊びに来るかも知れないが、次の能面塾は8月12日だ。まだ充分に時間があるから、じっくりと修正作業を行うべし。

OKOK。

 

 

 

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