わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

また般若-2

2008年07月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog223 6月21日の作業開始だから、まだ2週間たっていないところ。見た目はだいぶ進んでいるので、顔の形もよく分かるようになった。

少しずつではあるが毎日作業をしているので、結構順調に進んだと思う。毎日の日課として時間割を決めており、その時間は出来るだけ作業をやることにしていなければ、予定が狂ってしまう。もっとも、予定が狂ったとしても、特に支障はない。ここ数日は庭の雑草もだいぶ伸びてきたから、そっちの方にも気を回して、草取りもしなければならないし。

今回は課題ではなく、勝手に作業をしており誰とも比較する必要はないので、元の図面に忠実に作業を進めているものの、部分的に寸法が狂っていることがある。その一番の原因は、図面にあるのだ。

今回の般若は立体的な図面はない。もう一種類の般若(近江作)には立体的な図面があるのだが、それは顔の形が好きでないから、本に載っている平面図で作っている。だから、立体的な部分は、平面図に書かれた寸法を見て、それに想像を加えただけで彫り上げる。

立体的な図面とは、ちょうど顔を輪切りにした形の型紙がある。MRIで体を輪切りにする様子を思い浮かべるとよく理解できる。その立体的な部分を型紙として作られているのが、立体的な図面なのだ。

これがあるとないとでは、作業の正確度が大きく違う。何と言っても彫っていく段階で、途中途中にその型紙を当てながら、寸法を修正できるのだ。これがない場合は、見た目だけで立体の寸法取りをしなければならない。そこに誤差が出るから、当然として完成したときにもその誤差が現れることになる。で、狂ってくる・・・ということだ。

もっとも、それは承知で彫っているから、出来るだけ写真に忠実に作業を進めていくことになる。でも、狂ってくる。それを修整する。また狂ってくる・・の繰り返しだが、それはそれで手彫りの良いところであろう。

と、強がりを書いて今日の分はおしまい。

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