久々の不動である。およそ3週間ぶりの紹介だが、8日に行われた能面塾では、全国レベルの能面展で入賞した友人に点検して貰った。入賞作品は同じ不動だ。従って私の不動の出来具合はどうなのか・・と言う具合に聞いたのだが、「まあこんなものかな?」程度の評価だった。従って、毛髪の部分を除いたところは概ね良しとして、課題の毛髪を描くことに専念をすることにした。
上の写真は11日頃のもの。くるくると巻いた毛髪の表現が難しいので、まずは大まかな形を彫ってみたところ。この巻き毛の部分に、更に細い毛の部分を表現する必要がある。これが実は大変な部分。慌てずに細心の注意を払って細かい彫刻に入っていくのだ。
こんな形になると思う。参考にしたカラーコピーと比べてもだいぶん似ているので、まあいいか 程度。ただ、巻き毛の位置関係や寸法を見るとなぜかおかしいのだ。
参考にした正面図と、自分で作った側面図をしつこく計測して材料の上に再現したつもりだったが、なぜな合わない。これが2次元の図面と3次元の能面の違いだろう。その辺の違いも含めて忠実に再現できなければ、能面師はは言えない。ただ、自分は能面師ではなく、単に趣味で彫っているだけなので、「忠実な再現」が出来なくてもかまわない・・と言う自己弁護で、今回はおしまい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます