さて、表題の通りの事態を迎えている。
前回にお知らせしたように、素彫りのままのお面「小獅子」「帯喰い」を壁に掛けたまま、しばらく眺めていた。が、この3週間余りを毎日のようにみていたところ、どうも気になって仕方がない。しからば「色を塗ろうかな」という結論に達したという話。
その対象のお面は下の通りだ。今回も写真をメインにお知らせします。
前回に色を塗った結果では、裏に塗る「黒色工芸うるし」がちょっとだけ残っていた。で、残量を確認したところ、どうも2個程度は色つけが出来そうな量はありそう・・と言う結論になり、作業開始だ!!
さて、8月の最後の土、日を使って最後の彩色を行い、これにておしまい。という計画から、8月26(金)から下準備の「裏側に工芸漆を塗る」作業を開始した。それが下の写真。
下は8月28日の結果。裏側の工芸漆を乾燥させる時間と1回目の下地塗りが終わったあたり。更には上塗りの一度目だ。似たような色だが「帯喰い」の方が若干赤みが強いかな。
これは28日に赤色を追加した「小獅子」だ。
下は29日の写真だが、帯悔いの彩色を更に進めたところ。
30日になった「小獅子」だが、ほぼ完成している姿。この後は煤(すす)で陰影を付けると完成である。
口にくわえた飾りも色が付いており、最終的な彩色が終わった姿だ。この後は若干の陰影を付けたら完成である。30日の姿なり。
下も30日の写真である。煤による陰影付けは若干弱い様に見えるが、現物を見る限りでは「まあこんなものかな」と納得しているなら、これも個人の趣味の範囲だろう。
彩色作業の最後の2個(?)を並べてみた。これで自分が彫った能面のすべてに色が付いたことになる。
で、これを記念して、この趣味を始めておよそ25年間で彫ったお面を数えてみたところ、全部でなんと「189」個だった。ただ、よく見たら色がないお面が2個あった。これは三光尉(さんこうじょう)だったが、素彫りの表面に大量の頭髪とヒゲがあり、これが邪魔になって色を付ける事が出来なかった・・と当時は感じていたはず。
さて、今回でとりあえずは能面製作の趣味はおしまいになる・・はず。
ただ、今後にお面の材料が手に入ったなら、もしかして「これが最後の一個」と言い訳をしながら、彫り始めるかも・・・
というところで、今回も終わりますが、もしかして次もあるかも。
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