河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

712- MTT-SACD大地の歌 テノール&バリトン

2008-11-12 00:34:09 | 音源

Scan10007_2 

演奏会のことはちょっと休憩で、少し前に買ったSACDについて。。

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マーラー/大地の歌

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テノール、スチュアート・スケルトン

バリトン、トーマス・ハンプソン

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マイケル・ティルソン・トーマス指揮

サンフランシスコ交響楽団

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200792629

デイヴィス・シンフォニー・ホール

ライヴ

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サンフランシスコ交響楽団

自主製作盤

821936-0019-2

SACD

(日本での輸入・販売は東京エムプラス)

(AVIEレーベル)

相変わらずの高価格で推移しているMTTのマーラーシリーズも佳境に入ってきた。

交響曲で残すのはあと一千人の交響曲だけだが、ここにきて大地の歌がでた。

歌が、テノールとバリトンということで最近では比較的ユニーク。

普通はテノールと、

メゾまたはアルトまたはソプラノ。

このパートをバリトンのハンプソンが歌っている。

テノールはスケルトン。

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135楽章のスケルトンはなんだかその名前の通り、骨組はよくわかるが少し硬い。気張り気味だ。

246楽章のハンプソンが抜群。

特に第6楽章が、心をこめた絶唱で久しぶりにいい歌に出会えた。心をこめて歌っているのがよくわかる。

大地の歌を知らない人のために書くと、といってももったいぶらずタイミングだけ書いてみると。

1楽章:827

2楽章:931

3楽章:316

4楽章:657

5楽章:425

6楽章:3039

ということで、いかにバランスが大事か。思い知らされる曲ではある。

6楽章はコリン・デイヴィスの長さにはならないが、それでもゆっくりめで、それでいて間延びのしない緊張感あふれる歌が披瀝される。

最初のフォーエヴァー(イーヴィッヒ)のメロディーが実に情感に溢れ、続くハンプソンの自由にひきのばされた歌の解放感が見事。

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そしてこのあとあたりからMTTの棒がそれこそアドリブというか即興というか変幻自在のテンポ、そこに五線紙はなく一筆書きの見事な連続体。揺れ動くマーラーの心模様がそのまま単旋律の連続体になったような感じ。

そして最後のフォーエヴァーにかけのぼるまでのオーケストラの微妙な味わいの盛り上がり、表現芸術がきまった、瞬間だ。

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たまに、このブログを覗いてもらっているオペラの夜さまのご意見もうかがいたいところだ。

録音については、SACDサウンドは抜群で、奥行き、横の広がり、定位する音場、空気感、微妙なニュアンスまでとらえた見事な録音。ライブとは思えない。

いい演奏は、いい録音で。

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2 コメント

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 こんばんは。 (Pilgrim)
2008-11-14 21:29:32
 こんばんは。

 大地の歌は一楽章が好きで、ずっと歌いたいなぁ、と思ってます。オランダ人の舵手の次くらいですかね。素人の発声で、あんまり長いのはヘタるからダメなんですよ。

 でも、もう随分長いこと大地の歌の実演を聴いてない。あれって、滅多に演奏されませんよね?
返信する
Pilgrimさま (河童メソッド)
2008-11-17 00:40:18
Pilgrimさま

大地の歌の生演奏は久しく聴いた記憶がありません。
日本でも振れる指揮者はそこそこいると思うのですが、オーケストラの感性が敏感でなければならないと思いますし、また、相性もあるかもしれません。
あのベルリン・フィルでさえさっぱりですね。誰が振っても。
久しぶりに生演奏聴きたくなりました。
返信する

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