2019年10月30日(水) 7pm-9:30pm オーチャードホール
メンデルスゾーン 序曲 フィンガルの洞窟Op.26 9
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 21-6+7
Int
マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調 11-13-17-9+15
(encore)
エルガー 威風堂々 第1番 5
トーマス・ダウスゴー 指揮 BBCスコティッシュ交響楽団
●
BBC Proms JAPAN Prom1 first night of the Proms
プロムスが日本に乗り込んで来た。企画の初日。
演奏は演奏として、このオーチャードホール、席に音が全然来なくてしらけてしまった。
東フィルの定期を3階席で聴く事はあるがそんなに不満は無かった。のに、今日座った1階席、横通路のやや後ろ、眺めもいいし、今日はきっといい演奏会になるだろうと、祭的な雰囲気もありウキウキしていた。が、全然音が来ない。ひどい席だった。
視覚的な距離感と、それをイメージしての音の飛んでき具合が、ズレている。この眺めならこんくらいの音で来るだろうという思いが打ち砕かれる。音は全く来なくて、届いた頃には半分ぐらい吸い取られている。マーラー5番でホールが揺れることは皆無。で、バスドラは鳴ってたの?というぐらいもはや忘れられた存在と化したひどい音響。
このホールは上で聴くに限る。平土間は絶望の音。
●
アヴデーエワさんのピアノは2010年ショパコンのあとデュトワ、N響で初見参、そのあともたびたび聴いている。
雰囲気は随分と変わったように思うが、まあ、本来の姿なのかもしれませんね。
酷いホール音響の中、アヴデーエワさんのチャイコン1が始まった。メロディーラインが流れ始める時の、普段聴いているバーンバーンと叩き付けるようなところが皆無で、むしろmpあたりから少し絞り出す感じで音響を作り上げていく。独特の柔らかさがある。見た目との違いもそういったことを強調しているところがあるかな。柔らかさというのとはちょっと違うか、やや硬質な切込みの良いプレイなんだが底から絞り出す旨味がある。伴奏をするダウスゴー、BBCスコティッシュのオケも同じモードで奏でている。息の合った演奏でした。
マーラーのほうはひどい音響ホールでの演奏については語りたくない。ダウスゴーは3年前に新日フィルに客演してこの曲をやったことがあるので、そちらのブログをあげておきます。第2楽章の締めの強い終止音など、同じでしたね。あたりまえといわれればそれまでですが。
2048- ハフナー、マーラー5番、ダウスゴー、新日フィル、2016.1.27
おわり
メンデルスゾーン 序曲 フィンガルの洞窟Op.26 9
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23 21-6+7
Int
マーラー 交響曲第5番嬰ハ短調 11-13-17-9+15
(encore)
エルガー 威風堂々 第1番 5
トーマス・ダウスゴー 指揮 BBCスコティッシュ交響楽団
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BBC Proms JAPAN Prom1 first night of the Proms
プロムスが日本に乗り込んで来た。企画の初日。
演奏は演奏として、このオーチャードホール、席に音が全然来なくてしらけてしまった。
東フィルの定期を3階席で聴く事はあるがそんなに不満は無かった。のに、今日座った1階席、横通路のやや後ろ、眺めもいいし、今日はきっといい演奏会になるだろうと、祭的な雰囲気もありウキウキしていた。が、全然音が来ない。ひどい席だった。
視覚的な距離感と、それをイメージしての音の飛んでき具合が、ズレている。この眺めならこんくらいの音で来るだろうという思いが打ち砕かれる。音は全く来なくて、届いた頃には半分ぐらい吸い取られている。マーラー5番でホールが揺れることは皆無。で、バスドラは鳴ってたの?というぐらいもはや忘れられた存在と化したひどい音響。
このホールは上で聴くに限る。平土間は絶望の音。
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アヴデーエワさんのピアノは2010年ショパコンのあとデュトワ、N響で初見参、そのあともたびたび聴いている。
雰囲気は随分と変わったように思うが、まあ、本来の姿なのかもしれませんね。
酷いホール音響の中、アヴデーエワさんのチャイコン1が始まった。メロディーラインが流れ始める時の、普段聴いているバーンバーンと叩き付けるようなところが皆無で、むしろmpあたりから少し絞り出す感じで音響を作り上げていく。独特の柔らかさがある。見た目との違いもそういったことを強調しているところがあるかな。柔らかさというのとはちょっと違うか、やや硬質な切込みの良いプレイなんだが底から絞り出す旨味がある。伴奏をするダウスゴー、BBCスコティッシュのオケも同じモードで奏でている。息の合った演奏でした。
マーラーのほうはひどい音響ホールでの演奏については語りたくない。ダウスゴーは3年前に新日フィルに客演してこの曲をやったことがあるので、そちらのブログをあげておきます。第2楽章の締めの強い終止音など、同じでしたね。あたりまえといわれればそれまでですが。
2048- ハフナー、マーラー5番、ダウスゴー、新日フィル、2016.1.27
おわり