河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2750- 鬼火のメヌエット、ラコッツィ行進曲、ビゼー1番、牧神、ロメジュリ、ソヒエフ、N響、2019.10.23

2019-10-23 23:19:28 | コンサート
2019年10月23日(水) 7pm サントリー

ベルリオーズ ファウストの劫罰 より 鬼火のメヌエット、ラコッツィ行進曲  6-5

ビゼー 交響曲第1番ハ長調  7-9-6-7

Int

ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲  11

ベルリオーズ ロメオとジュリエット 抜粋  13-19-8
ロメオひとり―悲しみ―遠くから聞こえてくる音楽会と舞踏会―キャプレット家の宴会、
愛の場面、
マブ女王のスケルツォ

トゥガン・ソヒエフ 指揮 NHK交響楽団


一週間前に破格のチャイコフスキー4番を聴かせてくれたソヒエフが、今度はコンパクトな4作品、聴く前はちょっとリラックス感もあったのだが。

今日はオール・フレンチ・プログラム。ベルリオーズにビゼーとドビュッシーが挟まっている。そういう聴き方では無くてここはやっぱり、前半プロ、後半プロ、の聴きかたで。

いきなり、オーケストラの充実サウンドに唸る。ファウストの劫罰は名とは違う感覚でこちらにはなごみの曲。馴染みのある響きを満喫。いいですね。
次は、ついニ三日前にプレトニョフ東フィルで聴いたばかりのビゼーの1番。素晴らしく引き締まっているもののパーヴォが振るときの様な筋肉質演奏とは少し異なる。エッジのきいたブラス、弦は膨らみをより感じさせてくれる。しなりがあって表情が多様。これも楽しく聴けましたね。

後半の牧神、耽溺しない妖しさ。クリアで妖艶さが分解されて流れ落ちてくる。耳をそばだてればそばだてるほどにその安寧な心地よさのとりことなる。

締めの曲はロメジュリ、結構な規模の抜粋で3束、うち、真ん中の愛の場面がメイン。その前の一束目でブラスはほぼ終わりで、あとはベルリオーズのややドライで綿々とした描写音楽がソヒエフによって表情豊かに濃く濃く続く。弦、ウィンズを中心に弾き切っている、吹き切っている。音に気持ちが乗り移っているからこその豊かな描写でしょうね。深刻な美しさです。
この抜粋はその大きさもあり手応え十分、聴き応えありました。あとあとまで残る内容のパフォームでした。

以上4曲、極上のショートカクテル風味、サッと飲みつくすが、あとあとまで余韻がマチュアなままでいる。
美味しかったです、ありがとうございました。
おわり






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