最初に訂正です。
記憶が飛んでいて、080 サヴァリッシュ バイエルン国立歌劇場1988 -1-に指揮はサヴァリッシュが一人で振った、と書いたが、テノールのペーター・シュライヤーが振った日もあった。ドン・ジョバンニはシュライヤーとサヴァリッシュが振り分けた。
この日はシュライヤー。
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1988年12月5日(月)18:00上野
モーツァルト作曲ドン・ジョバンニ
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ギュンター・レンネルト、プロダクション
ドン・ジョバンニ/トマス・アレン
騎士長/アルトゥール・コーン
ドンナ・アンナ/アンナ・トモワ=シントウ
ドン・オッターヴィオ/クラース・アーカン・アーシェ
ドンナ・エルヴィラ/マリーナ・ニコレスコ
レポレロ/ヤン=ヘンドリック・ロータリング
ツェルリーナ/アンジェラ・マリア・ブラッシ
マゼット/クリスチャン・ベッシュ
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ペーター・シュライヤー指揮
バイエルン国立歌劇場
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ドン・ジョバンニは観ながら聴くと劇的でエキサイトするオペラだが、音だけだとそれほどでもない。激情の空回りに聴こえたりする。フルトヴェングラーは音だけでも十分聴かせてくれるが、もともとウェイトがそっちにある。
シュライヤーの指揮はさておき、バイエルンの少しぎらついた重い音もこのモーツァルトには割とフィットする。コジの世界とは明確に異なることをサウンドで教えてくれる。
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数多あるドン・ジョバンニの音源。今一つすっきりこないものがあるが、お勧めとお勧めしない境界線にあるのがこれ。
ヨゼフ・クリップス指揮ウィーン・フィル。
あの粗雑ではあったが響きの良かったゾッフェンザールでの録音ながら1955年録音ということもあり、ステレオではあるが鈍重な響きで録音的にはお勧めではない。またウィーン・フィルもいま一つ粗末。しかし、歌い手たちの正確で丁寧な唱法にはうなるものがある。当時の歌がわかるとともに、仕事に立ち向かう姿勢も共感できる。
シエピ、ベーメ、ダンコ、カーザ、デルモータ、コレナ、ギューデン、ベリー。
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