河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

ミサ・ソレムニス バイエルン1988 -6-

2006-10-17 00:01:00 | 音楽

バイエルン国立歌劇場は1988年の来日の折、軽くミサ・ソレムニスを2回。第九を6回やった。ミサ・ソレムニスは二つ目のほうに行ってみた。

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19881121()19:00

サントリー・ホール

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ベートーヴェン作曲ミサ・ソレムニス

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ソプラノ、ユリア・ヴァラディ

アルト、ゲルトルーデ・ヤーン

テノール、ペーター・シュライヤー

バス、クルト・モル

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ヴォルフガンク・サヴァリッシュ指揮

バイエルン国立歌劇場

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このときの来日公演ではペーター・シュライヤーの名前が目立つ。いたるところに出ている感じ。日本では、あまり動き回らないインテリ・テノールの歌曲の歌い手としての印象が強いが、このときは棒を振ったりとかなり忙しそう。我々が知っているのは側面だけなのかもしれない。

それはそれとして、この曲はトランペットの奥ゆかしい怒りの日、合唱の圧力、もちろん舞台に乗ったオーケストラも聴き逃せない。

結果的にはテノールともども合唱に埋没。合唱の威力の素晴らしさだけが印象に残った。まずはピッチの良さ。合唱の音程がこれだけそろえば、バカフォルテでなくても遠くまで響き渡るというものだ。

サントリー・ホールはそとづらはしゃれているが音はあまりよくない。ホールの響きがよくない。特に一階前方から中央あたりに座ると音が頭の上を通過してしまう。かといって後方だと上に傘がかかり、これまた極度に音が悪い。というよりも物理的に減衰してしまった弱い音になってしまう。どうしてこのような構造のホールを作ってしまったのかわからないが、建築に間違いはなかったのだろうが最後の〆で誤ったのだろうか。響きが全くまとまらないホールである。音像がこのホールのなかでの距離では焦点を結ばず、もう少し先のほうにある感じだ。そとのカラヤン広場あたりに。(この広場の名前、そろそろ変えたほうが良いのでは。陳腐すぎる。)

結局2階後方あたりが音も見晴らしも良く音楽を満喫できる。まとまりのない放射性の音ではあるが。

オペラではオケピットから上方にサウンドが上り、そこから聴衆のシートめがけて音が降り注がれる。合唱はいつも舞台の上であるため、今日のような場合とシチュエーションは同じである。オケの位置のみ異なる。このオケを威圧するサウンドのクリスタルな素晴らしさはどうだろうか。オペラの合唱団が束になると時としてこのような圧力を発揮する。

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