河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2748- ビゼー1番、リスト、ファウスト、イルカー、新国立劇場男声、ミハイル・プレトニョフ、東フィル、2019.10.21

2019-10-21 22:05:34 | コンサート
2019年10月21日(月) 7pm-9:20pm サントリー

ビゼー 交響曲第1番ハ長調  8-9-6-6

Int

リスト ファウスト交響曲 LW-G12(S.108)  31-22-18+7
 テナー、イルカー・アルカユーリック
 男声合唱、新国立劇場合唱団

ミハイル・プレトニョフ 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団


前日のオーチャードホールとはサウンドコンディションがかなり異なる。オーチャードも素晴らしい演奏でしたが、今日のサントリーホール、体感がだいぶ違い。こちらのほうがベストに近い。

ファウスト、グレートヒェン、メフィストフェーレス。神秘の合唱。
今日も濃い濃い80分ファウスト。グレートヒェンが昨日より2分あまり伸びて、全体としてさらにタップリと音楽に浸る一夜。

もはや、言葉もない、破格の鬼演奏、鬼気迫るプレトニョフ・マジックここに極まれり。超絶ビッグな演奏、心の内部に突き刺さる。どうだろうこの、内面の照らしこみ。音楽作品が光るばかりなり。リストも草葉の陰で感涙していることだろう。
このオペラ・オーケストラの合奏アンサンブルの凄さ。音を出す前に響きが分かっている。圧巻の鳴り。終曲のうねりに悶絶昇天しました。ここだけでもいいからもう一度聴きたい。

第1部ファウスト、既知のソナタ形式。それとプログラム冊子にもあるようにオクターブ内の音を全部使った12音主題。素人耳には追う楽しみもある。ピアニストのプレトニョフだし、鍵盤でも見えているのではないのか。ものすごくナチュラルで滑らかな第1部でした。オケメンが鍵盤に見えるのかもしれない。
30分のレベルだと足りないかもしれない。この味わいの深さ。

まあ、第2部グレートヒェンがさらにタップリゆっくり深く濃く、そのように鳴るのはなんだか昨日から見えていた気がする。メフィストの第3部とそのあとの合唱。進むにつれ大きく高い山の頂が見えてきた。お仕舞は我々をその頂上に立たせてくれる。見事だ。
神々しいパーフォームにひれ伏すのみ。



前プロのビゼーも、やっぱりホールの格が違う。この実感。16型でさわやかに、機動性をもって、このように鳴るのは指揮者とオーケストラ、それにホール、この3つが揃っているからでしょうね。目の覚めるようなビゼーでした。


今日も昨日に続き素晴らしい演奏、ありがとうございました。
おわり