河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1710- 大洋の女神、夜の歌、ピエタリ・インキネン、日フィル、2014.11.14

2014-11-15 12:06:04 | コンサート・オペラ

2014年11月14日(金)7:00pm サントリー

シベリウス 大洋の女神 10′

マーラー 交響曲第7番 夜の歌 21′15′10′14′17′

ピエタリ・インキネン 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団

(アフターイヴェント) 25′
トーク、ピエタリ・インキネン
司会、オヤマダアツシ
通訳、木村小百合


シベリウスとマーラーの組み合わせは違和感が無くもないが、7番一曲で終わってしまう演奏会よりはいいと思う。
この日はアフターイヴェントのトークもあり長丁場。音楽普及に尽くしている。

このオーケストラは日本人桂冠指揮者が振るとたちどころにほこりまみれになってしまってよくないのだが、インキネンやラザレフが振ると見ちがえるようによくなるので音は嘘をつかない。

それで、こうやって機能的な性能あたりのことを少しずつでも前に出していくのはいいことだと思う。ホルン若手プリンシパルの周りに及ぼす波及効果もある、特に他ブラスセクションがシナジー効果により能動的になってきているのは明白。このようなプラス面の動きがたくさんある。そのまま進化していかないのはより戻りが指揮者によってあるからですね。

終楽章でラッパ群がちょっとこんがらがってしまうような箇所があったが勇み足ということで。今日の不出来は明日は解消、こうやって一歩ずつ積み重ねていければ常時ハイレベルな演奏が出来ることと思います。

インキネンのマーラーは奇を衒うところが皆無。正面突破の演奏で余計な思いや邪念を聴衆に抱かせることなく大曲を淡々とこなしていく。手垢無しのマーラーで曲の中身を聴衆に伝えている。それはシベリウスもしかり。アフターイヴェントのトークでもラーメンの話だけでなく、このような考えがよく理解できました。
大曲を相応なレベルで演奏できたオーケストラもクリア。プログラムに予想演奏時間77分とありましたが、本当に77分でした。そこらへんも練習のたまものか。

ユーフォニアムの女性のかた、かなりのマッシブサウンドで結構揺らす、ホルンの日橋プリンシパルもあのくらい揺らしていいじゃないかな。まぁ、彼のオケへの波及効果は大きいですよ。


このオーケストラの会員になったのはラザレフ&スクリャービンの流れの中でであったのだが、インキネンの棒でワルキューレ第1幕をやった時、第3場冬の嵐は過ぎ去りのあとトネリコからノートゥングを抜いて双子の兄妹が逃げるところ、ブラスが弦の上から覆いかぶさるように鳴った、インキネンは本物だと思ったものでした。

いいコンビだと思います。ありがとうございました。
アフターイヴェントは通訳がちょっとアレでしたが企画はいいと思います。
おわり