河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1672- モーツァルトpf協20、菊池洋子、マーラー5番、ダン・エッティンガー、東フィル2014.8.5

2014-08-06 01:28:04 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年8月5日(火)7:00pm ミューザ川崎
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モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 15′9′8′
  ピアノ、菊池洋子
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マーラー 交響曲第5番 13′15′17′10′15′
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ダン・エッティンガー 指揮
東京フィルハーモニー交響楽団
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このピアニストはお初のような気がします。手が大きく指も長そう。メゾフォルテからメゾピアノの音幅で、気張らず、均質圧力、品のある、いいバランスの演奏でした。ときおり、プロと素人の境目がわからなくなるような感じがありますが、みずみずしい感性をいつも持っている方ととらえたほうがよいですね。独自のバランス感覚を持っているのかもしれません。こうゆうピアノだとモーツァルトの協奏曲、全部聴きたくなります。
伴奏のオケは引き締まっていて、アクセントが気持ち良いビューティフルな演奏、方向感覚が同じく良いのでしょう。
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後半のマーラーは良くも悪くもエッティンガーの大売り出し大セール。結果、中庸っぽくなりましけど。というのも振幅の大きさとかいったあたりの意識がどうも作為的だから。つまり作為的なのがわかる感じなんです。
全部主旋律でオペラ節のような演奏で、やっているほうはオケ含め、気持ちよさそう。そのノリを聴衆に伝播させて欲しい。オケが実力的に際どい部分もありますが、この日は、このホールのお祭りの一環で一発公演。研ぎ澄まされた演奏までには至っていない、むろんレパートリーとしての筆の運びの良さはあるかと思いますが。
それから、エッティンガーはワーグナーをはじめとするオペラの振り手ですが、例えばこの5番の第1楽章と第2楽章を、きっちり明確にショートブリーフを取っていくあたりは、シンフォニックな組立のケースでは形式への意識された行為として好ましく思います。ムーティなども同じですね。
おわり