河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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966- ロリン・マゼール クリーヴランド管弦楽団 1978.9.15

2010-02-03 00:08:46 | インポート

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1978年聴いた演奏会より

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前回の続きです。

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1978915()7:00pm

日比谷公会堂

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ウェーバー オベロン序曲

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チャイコフスキー 交響曲第2

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ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲

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レスピーギ ローマの松

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(アンコール)

ビゼー/アルルの女より

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ロリン・マゼール 指揮 クリーヴランド管弦楽団

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例によって当時のメモから

この日は、来日初日の演奏会だったのだが、楽器が税関を抜けて日比谷公会堂に着いたのが18時過ぎだったそうだ。音出しで精いっぱいで、リハーサルなどできないし、ましてこの日比谷公会堂では悪コンディションが目に見えている。

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しかし演奏は素晴らしかった。

前回1974年の来日公演も聴いているが、そのときもこのときも、1970年までのセル時代の音色とは様変わり。でもいいとか悪いとか言えないのではないか。

それにマゼールは批判を受けるには、その存在があまりにも大きすぎる。

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この日は多彩なプログラムだった。とりわけ素晴らしかったのがチャイコフスキー。

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リズムのとりことなったマゼールの演奏。素晴らしい。体全体がリズムそのものとなる。とりわけ、小ロシアにおいて、そのリズム感は極点に達する。このようにあまり聴いたことのない曲をまるでベートーヴェンの運命のように何度も聴いたことがあるかのように聴かせてくれる。ものすごいビートだ。これはあらゆる障害を乗り越えた最高の演奏であった。

この曲の構造などいたってシンプルなのだが、それをあれ程見事に最後まで飽きずに聴かせてくれるマゼールの実力。

しかし、リズムだけで音楽は成り立たない。こんな音色音楽もあるのだぞと牧神で訴えたその実力とクリーヴランド管弦楽団の驚異的アンサンブルに感謝!!

そして、レスピーギでこのオーケストラの音色バランスは最高のものとなる。

いかにffであろうと、いかにppであろうとピッチにずれは生じなく、また、完璧なハーモニーとなるクリーヴランド管弦楽団の驚異的なアンサンブルを日本のオーケストラも少しは見習ってほしいと思う。かろうじてN.が日本のオケの面目を保ってはいるが。

おわり

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