カパコ「パスタが食べたい。」
河童「ガットパルドへ行こうか。」
カパコ「イル・ガットパルド? 54丁目の?」
河童「あすこの〆鯖はうまいんだ。」
カパコ「あら、私の好物はドルチェの薄作りよ。」
河童「5番街とアベニュー・オブ・ジ・アメリカスの間は割りといいとこ沢山あるからね。腹が減ってきた。」
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カパコ「じゃ、アペタイザーは〆鯖と、あたしはヴェジーでいいわ。」
河童「それでは週一回の待ちきれない食事に乾杯!」
カパコ「パスタは何にする。」
河童「そうだね。太麺の讃岐系にするよ。カパコは?」
カパコ「あたしは、フラット系のきし麺にする。」
河童「スプマンテだけじゃつまんないから、せっかくイタリアも勝ったことだしワイン飲もうか。」
カパコ「白の”Nozze di Figaro”なんて素敵だわ。」
河童「(世の中そんなに簡単にことが運ぶかな)よし、そうしよう。」
カパコ「メインディッシュはお魚よね。」
河童「僕はたまにはお肉を食べるよ。」
カパコ「じゃ、シェアしましょ。」
河童「おいしいね。今日はあまり音楽の話はでないね。」
カパコ「花より団子。」
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河童「おなかがいっぱいになってきた。僕はドルチェの薄作りは遠慮するよ。」
カパコ「あらここのケーキの薄作りは12種類もスライスしてくれるのよ。」
河童「(なんだ、キスの薄作りだと思ったのに)ぼくは、あれだね。マイ・グラッパはバローロで。」
カパコ「今日も楽しかったわ。ここのお店、なんか通奏低音のようにオリエンタルな音楽が流れてると思わない?」
河童「そういわれてみればそうだな。」
カパコ「なんか、歌、歌いたくなったわ。」
河童「えっ、よしてくれよ。僕はカパコみたいに歌の専門家じゃないから、苦手だよ。」
カパコ「なんか、喉が求めているの。」
河童「しょうがないなぁ。でもマンハッタンじゃ歌えないよ。」
カパコ「日本に飛ぼうよ。皿力で。」
河童「わかった。じゃつかまって、飛ぶよ。カラオケでいいよね。」
カパコ「うん。六本木へ行こう。」
河童「OK。めざすは、アリアブルかラブネットだぁ~。」