河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

614- 音楽談義は銀座のイタリアンで。

2008-05-30 00:17:37 | 銀座にて

クラキチさん、

今日も夜中のお店を一軒アップしたようですね。

クラキチのレストランガイド

.

前回、前々回のブログで深夜の鮨屋をお知らせしましたが、鮨ばっかり食べてると魚臭くなっていけません。

たまにはイタリアンで洗い流しましょう。

銀座のアンジェロなら朝まで飲み食いできます。

別に、アフターエンタメで朝まで音楽談義に無理をする必要はありませんが、時間を気にせず心ゆくまで話しこめます。

サントリーホールや新国立劇場などのように、会場近くで、こじゃれたレストランなどあるところもありますが、しょせん味より雰囲気。。だけ。。

ならば、銀座は少し遠いかもしれませんが、深夜までやっているところであれば移動も問題ありません。

アンジェロは団体客のハンドリングはあまりうまくなく、コース料理もいまひとつ。

ただ、少人数で行くならば、殊のほかボリュームもあり味も良。なかなかいいと思いますよ。

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


613- おや、音楽談義は銀座で2連発目?

2008-05-29 01:06:24 | 銀座にて

おやおや、

クラキチさん、

今日も夜中の鮨屋をまた一軒アップしたようですね。

クラキチのレストランガイド

.

○久(まるきゅう)とは面白い名前のお鮨屋さんですね。どのような経緯でつけたのかは次回にうかがったときでも訊いてみたいものです。

ここは朝3時までやってますので、まぁ、銀座でそれなりの鮨をおそい時間帯に食らうことができるというわけです。

.

平日のマチネーでなくても、日本の場合、ワルキューレを上演しようとしたら、夕方5時スタートで終演がだいたい夜10時頃。

上野の文化会館でその時刻に終わってから、音楽談義をしたい場合、まず上野はだめだ。あまりにも世界が違いすぎる。

NHKホールのあとの渋谷ならまだ理解できる。

上野なら終演後はタクシーを無理やりつかまえて銀座までいきたい。

.

だいたい、オペラが始まる前、少し腹ごしらえしておき、さらに近くのコンビニでペットボトルとかパンとかお菓子などを買い置き、袋に入れて入場するのが常だし、休憩時間にホールでわざわざベラボーな値段のものを長蛇の列で買うのも馬鹿みたいなので、いつもこんな調子で補給しているのだが、こんなことをチリポリやっていると結構おなかもはったまま。

それでも、ワルキューレ第3幕、岩を取り巻く炎が赤々と燃えあがる頃には、やっぱり腹が減ってくる。

それで、翌日が土曜日とかのお休みだったりすると今日は華金。なれば、銀座まで飛ばし夜遅い時間から鮨でも食らいながら音楽談義に花を咲かせたい。時間に縛られず。。

そんなとき、深夜にこのような結構コテコテの江戸前鮨を食えると、それなりに幸せだ。

.

ゆく川の流れは絶えずして、もとの流れにあらず。。

音楽もまさにそう。

いつも後ろ向きというなかれ。

後ろがなければ前もない。

でも、結局は、レッツ・エンジョイ。。

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


612- 音楽談義は夜中の銀座で。。

2008-05-28 00:04:00 | 銀座にて

おや、

クラキチさん、

今度は夜中の鮨屋を一軒アップしたようですね。

クラキチのレストランガイド

.

銀座で深夜までやっている鮨屋でネタ新鮮で最後までいく。というのは難しいものがあるでしょうが、そこはプロにお任せ。

コンサート・ゴアー、オペラ・ゴアーはなんといっても、幕が下りた後の音楽談義が楽しくてしょうがないわけですから。これにおいしいお酒と食事があれば言うことありませんね。

今日の演奏はああでもない、こうでもないとどうでもいいような話ではあるけれど、自己主張はしっかりと行いながら。。

.

ゆく川の流れは絶えずして、もとの流れにあらず。。

淀みさえ流れている。。

このような世の中で、流されない真理こそ無常かもしれないが。。

演奏の響きこそ無常なれ。。

.

だいたいにおいて、うまいもの飲んで食べれば、意識はもうろうとなり、自己の不条理と音楽の新鮮さだけがいつもながら際立つ。

心を入れかえよ。それは無理だ。。

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


574- 鮨のあとはグラッパ

2008-03-04 00:27:57 | 銀座にて

この前、といっても2月中旬の木曜日ですが、昨年六本木から銀座に移転してきたなかひさにお鮨を食べにいきました。

金春通りやソニー通り8丁目付近は鮨屋だらけですが、金春通りのほうが敷居が高いというか、心身ともにリフレッシュするにはたまにはいいものです。奈可久もこの金春通りです。

ビルの6階にありエレベータに乗ったら最後、ここは気持ちを決めて思いっきり気分転換したいもの。

それで、このお店は初めて入りましたが、河童の性格というか、真中にでかい氷柱とかおいてあってもあまり感動しないというか、本当に河童の性格はひどい。関心がないものは無関心でいるべきだ、といった雰囲気で全くの無頓着。こまったもの。

でも、きれいなのは好きです。まだ新しいということもあるのだろうが、とてもきれいな外装内装で気に入りました。あとは中身です。

.

河童「予約してました河童です。」

お店「お待ちしておりました。お河童さま。」

河童「。。。。。」

お店「カパ子さま、外は寒かったでしょう。お皿は大丈夫ですか。」

カパ子「。。。。。」

.

きれいなお店だ。

カウンター10人掛けぐらいなんだろうが余裕の席間隔だ。

そうだ、電車で毎朝寿司詰めになり、夜こうやって食事するときぐらいゆっくりとした席で食べたいものだ。

席は氷柱のちょっと横のど真ん中の席だ。

一番奥に同伴と思しきお二方が偽乳繰り合いをしている。どうして同伴はいつもあのような端の席に座るのだろうか。まるで何か悪いことでもしているかのように。。

ということで、7時頃であったのだが、客は我々と端席同伴組だけ。2月は客足が一年で一番遠のく季節ときくし、それに木曜だしね。こんなものかな。

銀座の同伴は早い。銀座のお店は閉店が早いので、全部閉店時刻基準で遡る計算をしているわけだ。

同伴のときはだいたい6時~8時ぐらいの小2時間がちょうどよい。らしい。。

だから、我々が飲み食いはじめちょっと乗ってきた頃に同伴組は、おもむろに夜のお店に向かうというわけだ。

それはそれでいいのだが、今日はどうも客足が不調だ。とうとう我々だけになってしまった。

だんだんと、静かになっていく。というかしゃべらなくなってしまった。

寡黙な食、などではない。だって、我々特等席の真後ろに二人の仲居さん()が立ちっぱなしで、河童語の会話を全部聞いているんだもの。なんだか気まずくなってきて、それにカパ子が彼女たちに目をやるたびにそらすみたいで、つまり、見ているわけで、とても楽しい会話はできなくなってしまった。

.

そして、ついに、会話、停止。

.

会話が出来ないと、おいしいものもまずくはならないけれど、引き立てるものがない分、気持ちの高揚がタネに乗らない。

それに、通奏低音のように音楽があれば少しは救われたりするものなのだが、鮨音楽もない。静かだ。過ぎる。

カパ子「すみません、なにか汁物ありませんか。」

お店「少々お待ちを。」

河童「カパ子、まさか汁物でズズーと音をたててにぎやかにしようという魂胆じゃないよね。。」

カパ子「あら、わかったかしら。」

.

もう、出たほうがいい。

二人で42,000円なり。

商売は水もの。たまたま客足がなかっただけだろう。

それにこのお店は夜遅くまでやっているのであのあと大勢の客がはいったかもしれない。こちらの心配することでもないだろう。

なんだか、何を食べたのか忘れてしまいそうだ。河童の好物は〆サバだが、こはだの温度も印象的だった。かめばかむほど味が湧く。いい具合の光たちだったね。

あとはカパ子が覚えているだろう。

.

といった状況だったのだが、河童としてはあまり日をおかずまたうかがいたいと思う。

お店の全体の雰囲気がしっくりしているし、〆サバもいける。

誰も客がいないのも問題だが、混みすぎるのもいやだし。

今度は華金にいってみよう。

最近、カパ子はグラッパが好きらしい。少し前に教えてあげたらやみつきになったようだ。

パスタのあとのグラッパより、鮨のあとは、いつものバーでウィスキーではなくカクテルでもなくグラッパ?

僕は生カスクだ、澱のあるロウカスクが胃袋に穴をあけるようでいい感じだ。

最近は、ここ、かな。

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


450- 銀座はイベントが似合わない街

2007-10-24 23:12:00 | 銀座にて

Scan10003_2 

このマップ、おもしろい角度です。

上が有楽町で、下が築地方面。

ありそうであまり見かけない角度の地図です。

普通は、これを90度回転したものが多いですね。

.

この地図は、このパンフ。

PROMENADE GINZA 2007

プロムナード銀座2007

10.2111.4

.

いろいろとイベントがあるようですが、こんなのはどうですか。

10.2110.29

美味しい銀座の9DAYS

.

ださいタイトルですが、内容的には興味ありますね。

.

「銀座は、安全で美味しい国産野菜・果物を応援しています」をテーマに、銀座のレストランや老舗料理店などが、それぞれの個性をいかして“おもてなし”を実施いたします。

.

といったうたい文句です。

銀座をぶらぶらすれば、参加店がすぐに見つかるかもしれません。

このパンフ持って歩けば、ボラレナイですむかも。

.

ほかにもいろいろあるようです。

.

銀茶会

銀座八丁神社めぐり

ジャズ・フェスティバル

シンポジウム

スクリーンのなかの銀座

シャンソン・ライブ

.

ううーーん。

最初から手詰まりのような気がしないでもないが、努力は買おう。

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


449- トンデモ焼肉

2007-10-23 23:11:00 | 銀座にて

この前、ステーキと焼肉を勘違いし、ステーキを喰らうつもりで銀座にでたのだが、良く聞いてみると、ステーキのことを冗談で焼肉と言ったのではなく、本当に焼き肉が食いたかったのだそうだ。

ここらへん、携帯メールではいま一つ微妙なニュアンスの受け答えがすれ違いになることがある。いくら親しい人間でも。。

気をつけなければならない。昔それで失敗してるしね。。

.

それで銀座で待ち合わせてステーキではなく焼肉を喰らうことになったのだが、銀座にはろくな焼肉屋が無い。焼き肉の街ではないのであたりまえだ。

それでも全然ないということではなくて、選べない数少ないお店が点在以下で存在している。

焼肉を食いたい、といったら絶対焼肉なわけで、ほかのものは受けつけないし、なにしろ食べるイメージが出来上がっているので、その変更はかなわぬものらしい。

.

ということで、並木通り8丁目あたりにあるここに行ってみた。

飲み物メニューを見ても見なくてもビールがスタートとなるわけだが、次に焼肉のアラカルト・メニューを見てみた。

深遠すぎる淵をのぞき見る。

見なければよかった。

牛タン3700円ぐらい、

上カルビ3500円ぐらい、・・・・

ぐらい、というのは目がクラクラして値段のことを忘れてしまったから。

それでこの3700円の牛タン。7枚なんですね。カルビは6個なんですね。この値段で。。

さすが銀座、とは全く思わなかった。びっくりもしなかった。あきれ返ることもなかった。

ただ単に、場がしらけた。。

いわゆる、馬鹿くさい、という感覚。

.

喰らってみたら確かにいい味ではあったのだが、牛のベロのコマ切れ7枚になんで3700円も払わなければならないのか。シラケドリも飛ばない。。

こんなものになんでこんな金額を払わなければいけないのか。全く理解できない。

ものにはものそれぞれにふさわしい限界値というものがある。

1500円の鉛筆が12本はいっている鉛筆ケースは買わんだろう。

それに、焼肉というのはガツガツとたくさん喰らうからうまいという面もある。

食いまくるからうまいのだ。

それがこの値段をみると胃が縮んでしまう。

ほんと、しらける値段。

カネを払って喰らっている方がスタッフに含み笑いでもされているような感じだ。

「こいつら、こんなものに、よく払うよ。」などと、顔には書いているような気がする。

.

昔、六本木に防衛庁があったころ、その近くの行きつけの焼肉屋にボトルまでキープして夜な夜な肉ばかり喰らっていたりしたものだ。

それで22皿ということがあった。

22皿というのは、河童の皿ではなく、タン塩22皿平らげたということになるわけだが、牛のベロの薄造りなんてぇのは22皿ぐらいたいしたことない。

あんまり毎晩喰らうのでいつも半額だったが、とにかく焼肉というのはこのようなスケール感で喰らうものなのだ。

値段もそのような喰らい方にふさわしい価格でなければならない。

7枚で3700円ではほとんど話にならない。

なんでこんな値段設定がまかり通るのかわからないが、金を出す客連中もいるのだろう。

.

それで、銀座のお勘定はたまに変なことがある。

ちょっと前に日本料理屋さんに行った時のこと、例の如くアラカルトで頼んでいたのだが、値段表からして、絶対5万円超えるよね。などとひきつった笑いを絞りだしながらお勘定を待っていた。そしたらきた請求額が3万円もしなかった。

どのような計算方式なのか訊ねてみようと思ったのだが、変に訂正されるとやばいので黙っていた。二人ともびっくりしないのがコツなんですね。

.

焼肉もそんな感じの請求だった。皿数は10枚以上いったはずだが、飲み物含め合計で3万円割れだった。全く理解できない値段だったが、これって気のせい?

銀座で飯を喰らうときの矜持としては、自分で使うと思われる最大金額を持ち、覚悟をきめて、飲み食いすれば、案外安くすむかもしれないということだ。

ただ鮨屋では通用しない。2人で5万は必ずいる。これおいしいですね、などと調子づかせると、6万円越えなどもあるから気をつけなければならない。

.

それで、と。

焼肉のあとは歯が抜けそうなガムではなく、場変えしてバーでうがいをして帰るのがよい。

こくのあるラガブーやイタ系のグラッパなど、妙にマッチしたりするから不思議な飲み物だ。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


438- トリスタンの前日は銀座ではしごを

2007-10-12 22:47:00 | 銀座にて

今、来日中のダニエル・バレンボイムとシュターツカペレ・ベルリンの追っかけの合間に、というか、平日のオペラ公演はスタートが早いので気持ちを整えなければいけないので、会社勤めの人は出来ればお休みとしたいところだ。

それで、お休みを取る場合、前日はどうしても心に余裕が出来すぎてしまい、ちょっと銀座あたりによってゆっくりしたくなったりするものだ。

ということで、まぁ、休みの前日は少し残業でもして、ややおそめに繰り出し、といっても銀座ですから8時頃からがちょうどいいですね。同伴族もいなくなる時間帯だし、邪念なくお酒が飲める。

それで、芸術の秋、食欲の秋、ですから、寿司ではない日本食がいいですね。

.

一軒目は和久多です。

安からず高からずでいい感じです。

安物買いの銭失いということもありますし、ある程度の値の方が気持ちが落ち着くということもあります。

アラカルトでいきたいところですが、仕事で疲れている場合は、それに二軒目三軒目といきたい場合は、頭をからっぽにして、ここのお店はコース主体でもあることですし、そのコースにしました。真ん中のコースですね。

秋の食材は日本酒メインではなく、食材そのものをピュアに楽しみたいところですが、日本酒のラインナップが河童語では読めないようなものが多く、それもめんどうなので、メニューの一番上のお酒から、一番下のお酒まで一合ずつ順番に飲むという、なんだか昔そんな飲み方をしたことがあったなぁ、などと思いだしつつ、結局食材どころではなくなってしまいました。

このお店は金春通りですが、少し千鳥足モードで行った西五番街の二軒目はとりあえず割愛して、三軒目は電通通りを越えて数寄屋通りのBar Metroというお店で、本日の反省会を朝3時ぐらいまでおこなったわけです。

この数寄屋通りは、歯の抜けたくしのような量しかでてこない有名店のそば田中家などもあったりしてふところの深い通りでもあります。

それで、バーのほうですが、多品種大容量でせまるお店ではないのですが、そんな店は銀座では必要ないといっているようでもありますが、なんというか、作るウィスキー、カクテルが、パシッ、ときまっているんですね。

ゆるふんなお酒にならず、一つ筋が通ったようなお酒がでてくるんですね。味がきまっている。

銀座のバーはこうゆうお店がわりとあります。

味がきまっている、というのは変な表現ですが、一本信念がこめられているというか、飲む方もベロベロながら、お酒で目が覚める、みたいなキリリとしたものを感じるわけです。いいですね。

.

それやこれやで朝3時ですから、もうその日になってしまっているわけですが、夕方5時からトリスタンとイゾルデの公演に間に合うか、間に合うかというのは時間ではなく、体調が戻るのが間に合うかということなんですが、今日はプレミエ公演でもありますし、2軒目のブランデーが体内に残ったまま気持ちだけ全身全霊をこめてNHKホールに行きました。

でも、バレンボイムの指揮するシュターツカペレ・ベルリンの第一音を聴くと即座にトリスタンの世界にはいっていくことができる。眠くもならない。これまたキリリとした世界がここにもあり、あっという間の5時間半でした。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


431- やっぱりだめだった理系頭をレストランへの旅路

2007-10-05 22:51:00 | 銀座にて

会社の人間、男だけ6人でイタリアン・レストランへいった。

仕事がらみんな頭的には理系。

こんなのが6人そろってイタリアン・レストランなんかいっても絶対だめだろうな、こいつら、とは思っていたのだが、案の定そのとおりとなった。

.

片肘をテーブルにつけて食べる50がらみのおやじとか、食いものよりたばこ優先のアホとか、白ワインと赤ワインの飲み方の違いをマコトシヤカにきくこれまた50がらみの人間とか、君ら今までどのような人生を歩んできたの。

そこそこ給料があり、もう少し知っていてもよさそうなものだが、片肘をテーブルにつけて飯を食らう人間は、息子はきっと猫まんまズルズルでもなにも言わないのかもしれない。おそろしいね。。

.

それはそれとして、もっと一番どうしようもないこと、それは、食っているものをあじわうことをしない理系人間脳。

お店のマスターがせっかく料理のことを説明してくれてそのつもりで味わいながら、今の秋なら、その季節感を感じながら食べて、これはおいしい、ちょっと、どうだこうだ、とか言いながら食えばいいものを、出てきたアペタイザーを、全員揃うのをまつことなく、ハシでがつがつ食い始める。

6人目の人間(河童=御招待者)へお皿がついたころにはあらかた食い終わり、歯をシーシーやっている。

食ったことがないとかそういう問題ではない。

もう少し礼儀作法があってもよさそうなものだが、日本人の非常に悪い悪癖文化とでもいおうか、よく特急など指定席ものにすわると、突然家の延長、家族団欒の延長となってしまうのを見かける。

あれは外国ではありえないし、コンパートメントでももう少しましだと思うのだが、レストランにいってもあんな感じ、家で飯を食らう姿そのままが、なんの抵抗もなく公の場に展開される。

自分の金を出すところは自分のスペースであり、何をしたって自由だと思っているんだ。きゃつらは。

それは自由ではなく、勝手、と言う。

.

公共スペースでの振舞い方をしらない人間が最近特に多すぎる。

まぁ、外食をまともなマナーで食えない連中に何を言っても無駄だと思うのだが、まわりにはそのような理系頭が多いのでやたらときになる。

それにしても、5人ともハシで食らうイタリアンは見ものだった。

.

.

昔、小料理屋へ別の完全完璧理系頭を連れていったことがあるが、キスのお造りを頼んだら、唇で濡らしたハシを、キスの頭からしっぽにかけて一気に全部すくいあげて一口で食った。

頭を切り裂いて脳みそを分解してあげようかと思ったが、こっちはこっちで頭にきているので、もう一回同じものを頼んだら、また全部すくいあげて食われた。

そしてその限界人間の一言が奮っていた。

「どうして、早く食べないの。早く食べないとなくなるよ。」

これが50過ぎの人間が言うセリフか。

このような理系脳は別の人類というか、最初からつきあったりしたらいけなかったんだ。

.

もちろん、絶交して、その後会うこともなければ消息も知らない。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


銀座の安物売りの客失い

2007-03-29 21:40:00 | 銀座にて

タイトルからして、銀座では高い方がいいのだ、と言っているように思われるかもしれないがちょっと違う。

ある夜、銀座のバーにはいった。

外から見るとバーである。

静かな悪友S君とはいったのだが、カウンターだけだし、そこそこ飲んでそこそこの値段で帰れるだろうと思って軽い気持ちで飲み始めた。

.

お酒の種類が少ない。

バーテンダーが全部女性だ。

そのようなバーはほかでも知っている。だからいいのだが。

というか、時間制のバー、らしい。どうも妙だ。

時間制のバーなんてきいたことがない。

グラス一杯ずつのカネはとるのに、30分以内だと合計が定額これこれ、といった感じ。

それにバーテンダーがよく飲む。これも、別に、進めれば飲むわけだから、違和感はあるもののありうる話。

.

結局わかったのは、時間による定額合計というのは女の子の相手代らしい。なんじゃ、これは。

早い話、カウンターだけのキャバクラかっ。

そこまでは極端ではないが、スナックの少し進化したようなところ?

スタンド・スナック?

新手?

.

それでも、カネのことにうるさい静かな悪友S君はシビアだ。

30分なら30分で帰ればお品書きに書いてあるシステムの通り払えばいいのだから、それで帰ろう、ということになりそうした。

そうしたからことのほか安く済んだ。計算通りだ。

.

.

そして何日か日をおいて再訪してみた。

前回安かったし、それに一度顔を出して、あることないことしゃべっているので、バーテンダーと多少気心がしれているというのもある。

それで、前回より少し多めに飲んで一時間ぐらいいた。

S君の計算では前回の5割増しぐらいの請求だろう、ということで、まぁ、それぐらいは仕方がないなぁ、などと思いながら、お勘定をみた。

そこで、目が飛び出し、皿が飛び空中浮遊した。

なんだ、この値段は。

前回の5倍ではないか。

どこをどう計算すればこんな請求になるんだ。とさりげなく訊いたところ、事細かに前回なかったような話までいろいろと説明を始めた。

我々はすっかり憔悴、安い酒で悪酔いした頭はシラケドリも飛ばない。

最初の時のイメージのまま、調子に乗って再訪したわけだが、これでは三度目はあり得ない。

これって、もう来るな、っていってるんだよね。このお勘定っ。

.

誰も三度目はない。

こうやって、安物売りしたバーは、再訪時にふっかけ、三度目の客の姿を見ることなく、時の流れに流されていく。なんでこうなるんだろう。

.

一回目と二回目の収穫だけで三回分まで計算しているのかもしれない。客にとってはたまったものではないが、三回目以降は客の方が勘弁。行かない。

また、新しい客が適当に入ってくれるから問題ないのよ、って思ってるんだろうね。

このようなお店が、銀座に、あるなんて知らなかった。

.

はじめて訪れたお店が思いのほか安くすんで、気分を良くし、再訪したら、かなり高かった、ということは、たまにある。

飲む方も気をつけないといけないのだが、安易な気持ちで気心を通じ合うと、というか気心は通じあっていない、こちらが勝手にそう思っていただげ、甘いよね、といわれればそれまでだけれども、世の中、それで終わりではないでしょ。

客にとって、再々訪はあり得ず、結果的にお店は客を失う。と思うけどね。

.

ここ何年かの銀座は、道端でビラ配り、客引き、と、情感が失われつつある。

お酒を飲みに行くときの、ちょっとしたワクワク感のようなものが、ビラをみたとたんに、失せてしまう。

ストップウォッチがあるようなところでお酒は飲みたくないが、居酒屋とかがあまり好きではないものにとって、自由に飲めるお店がなんとなく少なくなったような気がしないでもない。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


昔話は昔噺で

2007-03-06 17:05:00 | 銀座にて

Scan10003_4

昔の音楽の話を思い出すには、それにふさわしい場所があるかと思い、出かけてみた。

昔噺「銀座・ルパン」

あまりにも有名なところゆえ、なにをいま皿、と河童は考える。

しかし、流れというものがある。

おいしい食事のあとは、昔の銀座に浸るのも悪くはない。

西五番街、並木通り、みゆき通り、と覚えれば酔っていても着く。

.

銀座・ルパン、は、

バー・ルパン

と書いてある。

ドアを開けると地下へ向かう階段があるという、昔の雀荘を思い出すような作りのなか、階段をおりなかにはいる。

ウィスキーの具合はちらっと見ればだいたいわかる。

でも、河童の好きなウィスキー、ハード・リカーはあまりないようだ。

ここはそうゆう場所ではない。とわかった。

「お河童さま。ルパンはお河童さまのいくお店ではないですよー。」なるほど、ほかの店のバーテンダーは河童にはお勧めではない理由がわかった。毎晩シングルモルトで皿を濡らしている河童には栄養素、毒素が少し足りないようだ。

しかし、だ。

はいってしまった。

ルパンではルパンに従え、である。

最近の河童の飲み方はMこだわり派。

まず、ドライでないマティーニ

次に、シングルなモルト

〆は、オールドなマンハッタン

ということで3M攻撃。

どっちにしろ酔うまでのプロセスではあるが。。

.

夜も更けていたので、今日は1Mのみ。

ドライなマティーニを飲み干し、オリーヴは記念に置いてきた。

.

お店の作りがオールド・ファッションでいい感じであるが、ちょっと狭い、というか、調度品や椅子、テーブルの作りがひとまわり小さい。

すわっていて窮屈な感じがする。

昔の名士たちが小さかったのか、それとも、居心地を悪くし、客の回転を高める作戦か。

いずれにしても、いくようなときはイベント性を求められるような気がする。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


ソバスープ

2007-02-24 22:00:00 | 銀座にて

蕎麦屋とか定食屋で、蕎麦定食をたのむ。

勝丼とザルそばセットなどというのが昼時の定番。夜であれば一杯飲んだ後の蕎麦。

勝丼とザル蕎麦とお新香、そしてソバ湯が一緒に出てる。最低である。

忙しい仕事の合間、お酒の後のゆっくり〆たいお蕎麦。なのに、ソバ湯を一緒に出してきて、まるで、早く食って、早く帰れ、と言わんばかりである。

よく、通な人間たちが、昔は蕎麦なんてぇのは、早くズズッと食らってさっと帰るのが江戸の粋なんだよ、などと時代錯誤的なものいいをのたまわる連中がいるが、ただの昔の知識の押し売りにしかきこえない。食い方の時間まで何百年も前の真似などしたくもない。

それでザル蕎麦と勝丼を漬物で口の中を味切りしながら交互に食べる。これはこれでおいしいが、目の前にあるソバ湯のさめ具合が気になる。

ようやく食べ終え、さてソバ湯を飲もうかと残りおつゆにソバ湯を注いだころは、完全にソバ水になっている。一番最後に一番まずいものを食らうという妙な現象がおきるのである。

ソバ湯をもう一度たのみなおせばすむことではないのか、というのは浅はかなものいいだ。

だいたいにおいて最初にソバ湯が出てくるような店は、ソバ湯ではなく、ただの湯だったりして、もともと柔軟な対応が出来ないことが多い。また変にシステム化、いいなり作業になっているような店も多く、もう一度たのみなおすとあからさまにいやな顔をしたりする。

ソバ湯が定食と一緒に出てくる店にはあまりリピートしたいと思わないが、なにせ食い物のことだけに背に腹はかえられないのが実態。我慢しながら注ぎすするしかない。

.

ラーメン屋に真夜中酒を飲んだ後にはいったらだいたいガラガラ。

テーブル席と壁席がある。お昼は繁盛しているのだろう。夜中は終電が済めば人の数も少なくなる。

それでガラガラのラーメン屋でラーメンを食べようとすると、最近はどこかしこで外国並みに席案内というのがあり、日本でも日常的な光景になりつつあるなか、お店の子が席まで案内してくれる。

昼時の混んだ状況対応しか教えてられないらしく、一人客ではいると、夜中のガラガラななか、猫の額ほどしかない奥行きの壁席へすわれとのたまわる。テール席はガラガラである。

奥行きが30センチほどで顔をあげると壁があるだけの席へすわってそこでラーメンを食らえということらしい。早い話、一人客は4人掛けのテーブル席ではもったいない。ほかの客が座れなくなる。つまりカネが儲からない。儲かるようにするには一人客は壁席へ案内するように教育されているのだろう。その店の教育はそこまで。客が来ない時間帯でも関係ないのだ。

かくして、真夜中に一人で30センチ先の壁をみながら一人ポツリとラーメンを食らうというこれまた奇妙な笑える光景となる。

ラーメン屋も蕎麦屋もそんなものか、と思う。グルメ評論全盛でもなにも変わっちゃいない。

こんな細かいことにケチをつけてもしょうがないような気もするが、いつでも気になることであるため、はけ口とした。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


百点の銀座

2007-02-23 20:17:00 | 銀座にて

この前、改装中の山野楽器本店の、改装が済んだ2階クラシックフロアで、レイアウトが変わっただけで、あまり品数の増えていないCDの棚を眺めながら、少しだけ買って精算しようとキャッシャーにならんでいたら、銀座百点という小雑誌が目に飛び込んできた。

それをただでくれるというのでもらって持って帰った。

銀座百点

.

1955年創刊というから半世紀以上もちこたえている。見たことはあったかもしれないがとりたてて興味もなかった。

最近、月刊「日本橋」というのを見ながら蕎麦屋の品定めをしていたことがあったので、同じ形状の銀座百点に目がとまった。

この2月号のエッセイに、作曲家の吉松隆さんの「銀座のファゴットと寿司」という小文が掲載されている。

昔、高校の時に吹いていたファゴットは高かった。寿司も高かった。銀座で寄るところはヤマハ楽器と山野楽器だけだった。こんな感じの青春時代。

作曲家になってしばらくたって、ようやくカウンターで寿司を食える、というよりもカネを払えるようになるまでのお話し。

作曲家も言っているが、合席の女性というのはおごってもらう機会が多く、若い時から高額寿司を食べ慣れている。寿司屋での動作・挙動など不自然さがない。たしかにそうかもしれない。

お勘定のことを脳裏に浮かべながら食べる寿司の味は20パーセント落ちる。というか味よりも別のことを舌が考えている。

カウンターで寿司を食べるようになって一人前というが、そうではなく、カネが脳裏に浮かぶことなく心おきなく食べれるようになって一人前ということなんだろう。

銀座界隈、六本木界隈、の寿司はどちらも高額だが、そんなにあふれるほど儲かっているという話もあまりきかない。食材だけでなくいろんなところにカネがかかるのだろう。

.

高額があれば低額もある。

低額寿司屋でいつも思うことがある。同じ値段で、荷崩れの起こすシャリと荷崩れを起こさないシャリがある。あれは握り方に対する姿勢が職人によって違うからではないか。

同じ低額寿司であれば鮮度の同じ魚介類が上に乗っているのであれば荷崩れの起こさないシャリのほうが河童は食べやすい。

しっかり握る職人が、上にのぼるのではないか。同じ食材同じ鮮度タネ同じ米、そして技術のレベルが違う。ただそれだけで上を狙えるのが寿司職人ではないだろうか。

ファゴットだって作曲だってサラリーマンだってなんだってみな同じ。この下積みがあとでものをいうのさ。

客は寿司職人をよく見ている。見てないふりをしながらみている。見るつもりがなくても見ている。

なぜかというと、客は職種はちがうけどみんな同じく仕事をしている。だから、共感あるなしにかかわらず仕事をするものの細かで微妙なニュアンスを自然に感じ取ることができ、それを受け入れたり受け入れなかったりしている。仕事をするものの自然の摂理。

銀座の寿司は高いけど、もしかしてサラリーマンの単価なんてもっと高いかもしれない。

みんな一生懸命になって仕事をして、得たカネでエンジョイ・ライフしている。それでいい。

.

吉松さんの文を読んでいると、昔のピュアで一心不乱に邁進していた学生時代のことを思い出す。河童も吉松さんと同じぐらいまじめだった。

おわり

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ


グラスの縁

2007-01-27 22:57:24 | 銀座にて

新聞に日経新聞というのがあって、土曜日の夕刊にいつもエッセイが載ってます。

.

夕&Eye

「グラスの縁から」

東 理夫(ひがしみちお)

.

アルコールに関するエッセイを毎週載せていて、週末の夜、これを読みながら飲むアルコールはなんともいえず心がときほぐされるものがあります。

体の細胞が分解されていく感じなんです。

.

毎朝、満員電車で通勤している若いサラリーマンから、

成長して動けないえらいサラリーマンまで、

みんな読んでいる日経新聞ですが、

毎日の夕刊、それに週末は読まない人が結構います。

通勤の朝、スタンドで買うだけの人が多いからです。

これ以上、仕事に絡まれたくない、という気持ち、よくわかります。

.

そこを少し我慢して土曜日の夕刊を一度、勇気を出して買ってみてください。

うんちくだけに終わらない実感のこもった体験的な内容から、小説の中でグラスをかたむける人物描写への考察まで、いろいろと面白い内容で毎週楽しめます。

今日のタイトルは、「煮ころがし」コラムニストの句碑、ということで、青木雨彦さんの話に三杯屋という飲み屋を絡めて展開しております。三杯しか飲ませないから三杯屋。メニューがなく一杯ごとにつまみがでてくる。。。。といった内容です。

.

いずれ単行本になると思いますが、こうやって毎週読んでいる方がオンタイムのリアリティがあっていいものなのです。

.

東理夫さんのプロフィールはネットで検索するとたくさんでてきます。

たとえばこれとかこれです。

.

ところで、このエッセイのタイトルですが、

「グラスのふちから」ですか?

「グラスのえんから」ですか?

.

.

人気blogランキングへ

Banner2_1 人気blogランキングへ