中村幸彦『中村幸彦著述集』全15巻 2018年08月03日 | 人文科学 人文科学は自然科学のような分析的手続きによっても、社会科学の経験的手続きによってもテスト不可能な情意文の集りであると、山下正男氏は『新しい哲学』において仰ったが、この碩学の論著は、その情意文であって解は一つではないという性質もしくは限界内において、根拠と論理そして読者を説得するための修辞を具足した、ほぼ間然するところのない文章にしてその解の一つ、もしくは命題とさえ、思える。 (中央公論社 1982年-1989年) #本(レビュー感想) « ツイッターの「暇潰し」や「... | トップ | 黒川みどり/山田智編 『竹内... »