越智博美 『カポーティ 人と文学』 2018年09月22日 | 人文科学 対象を昆虫標本みたくピン止めする平板な“人と生涯(もしくは思想)”風の書き物ではなく、作家の作品を(主要な者だけかそれとも網羅的にかという物理的手間の差はあるにせよ)目録化してそのあらすじと世評を紹介するものでもなく、寝る前にざっと見するつもりが、眠気を押して読み耽ってしまった。巻末のさらなる読書の手引きも有機的で――それは全体にも部分としてもよく考えられているということ――、しかも結果として読者にとても親切。 (勉誠出版 2005年11月) #本(レビュー感想) « 狩野直喜『清朝の制度と文学... | トップ | あるコンラッドの評伝を読む... »