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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

杉本つとむ 『語彙と句読法』

2017年12月25日 | 人文科学
 タイトルに掲げたこれ以外にも、杉本先生の日本語の句読法に関する諸研究を読んで、なぜ出版社によって、例えば漫画のフキダシ内の科白の最後の「。」が有ったり無かったりするのか、また私が他人の文章を、例えばこのツイッターにおいてカギ括弧付で引用するとき、同じく句点を、ときに省かずときに省くのか、その理由が学術的に解/分かった。
 読点についても、なぜ個人差がはげしくまた国語としてその各人の恣意に任している部分・許容度が多い・高いのか――すくなくとも英露中のそれと較べたとき私にはそう思える――も、これで解/分った。

 初歩的な読書メモ。

(桜楓社 1979年9月)