くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「コネなし、金なし、学歴なし。」橋本真由美

2009-05-30 05:15:33 | 社会科学・教育
故あって、ですね。知人からたくさん本をいただいてしまいました……。断れない、しかも古本屋に売り飛ばす訳にもいかない。そんな本がずらーっと。
読み切れないよ! しかも半数はヒジネス書だよ! 言いたかないけど、羽賀研二のモテる秘訣を書いた本なんて髪の毛一筋の興味もないよ(泣)。
でも、この本は大丈夫でした。橋本真由美「コネなし、金なし、学歴なし。」(PHP)。
同姓同名の同級生がいるのです。何気なく手に取ってみました。冒頭で、なんと塩竈出身と知り、気になって気になって。巻末のプロフィール年表見ると同世代。うわー。(でも同級生じゃないよ)
簡単に言って、ビジネス書の体裁を借りたシンデレラストーリーです。いくらバブルの世の中とはいえ、高卒で上京、タレントのマネージャーとして営業活動、バイト生活、志村けんの事務所で構成作家見習い、コンピュータ会社、フリー、という転職状況。
友人と始めた会社はとんとん拍子で成功するし、「マネーの虎」で評価されなかったとはいえ、叶えようと思ったことは叶えてしまう。
でも、今の世の中でそれができるかというとそうでもない。多分彼女と同じようにして世渡りするのは不可能でしょう。(この本を読んで、志村けんの前で物まねをしてお願いすれば、事務所で働かせてくれると思う人はいないよね?)
ついでにいうと、出版から時間が経っているため、こんなことも書いてありました。「堀江貴文さんは私が今の日本の若手企業家の中で一番尊敬している人」! しかも「とにかく尊敬に値する経営者だと思います。まじで。」だよー。まずいって!
なんでも前向きに考え、失敗してもめげない。仕事上で「できません」とは決して言わない。そんなところは見習うべきなのかなと思います。
とはいえ、読んでいると、この人が友達だったら疲れるだろうなーとも思ったことは事実です。一緒にいるとエネルギーを使いそう。
ビジネス指南というよりも、伝記読みものとして楽しめました。
ただ後半にいくに従って普通の内容になっていくことと、話し言葉的な文体のせいで日本語に乱れがあるのは残念です。(「来れそう」ではなく「来られそう」ですよ。)「癒し」を多用するのもちょっと……。
彼女もITの時代の波に乗った成功者の一人なのでしょうね。現在はどうされているのでしょう。
ううむ、2005年、たった四年前というのに、恐ろしく遠い昔のような気がしてしまいました。ビジネス書って旬があるんですね。

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